仮設園舎の入札

年度末にあたる三月は、一年の中で私達の事務所が最も忙しくなる時期です。

完成する園舎の追い込みや検査、引渡しなどがある事。
新しく夏前に着工予定の園舎設計が追い込みになる事。
そして、それらの確認申請や積算業務、入札などが重なってくる事。
新入社員の受け入れ準備がある事。

など色んな事が重なります。

今日はこれから着工を迎える保育園の仮設園舎の入札が行われました。
午前9時半に高円寺に着く予定で厚木を出たのですが、
車のナビがどうもいつもと違う到着時刻を予想します。

『あれっなんでこんなに時間がかかるんだろう』

とスタッフと考えながら、東名高速道路の厚木インター近くまで来ると
電子掲示板に"谷町まで110分 渋滞35km"と出ています。
ラジオの渋滞情報によると、東京インター付近で事故があった様です。


あまりに見た事の無い数字に驚きましたが、
『これはまずい』
という事で急遽小田急線の駅に直行して電車に乗り換える事になりました。


ここで到着予測を調べると15分前には着きそうなのでホッとしていると
今度は電車が突然止まりました。
ほどなくしてアナウンスが・・・・
『只今緊急停止信号が出て停止しました。これから車両の周辺を確認いたします。発車まで暫く時間がかかりますがご了承下さい』との事。

今日は一体なんなんでしょう・・・・
しかし、どうにもならない状況に待つしかありません。

願いが通じたのか数分で動き出し、予定の5分前位に目的地に到着出来ました。

入札の結果は予定価格と最低制限価格内で無事に収まり、落札となった事は今日の救いです。


昨日は、東北道を車で走っていたら大雪で帰れなくなるかと思いましたが、
他のスタッフは静岡から帰る途中で東名高速が大渋滞だったそうです。
事務所に着いたのは午前3時頃だった様で、
都市部は改めて雪に弱い事を認識した日でした。


園長の面白いアイデア

先日お伺いした幼稚園で感心した事がありました。

こちらの幼稚園さんは、私達の本『世界でたったひとつの園舎づくり』を既に購入して読んで頂いていました。
そして、沢山の所に共感もして頂きました。
園長先生や主任の先生に色々と有難い言葉をかけて頂き、とても嬉しかったです。


そんな園長先生と園庭についてお話をしている時の話です。

日比野 『先生、運動会は園庭でやりますか』
園  長 『そうですね。今までは園庭でしてきました。でも先生達もその辺りは迷っているみたいです』
園  長 『本に書かれていましたね。一年に一度の運動会の為の園庭なんて面白くないと思います』
園  長 『でこぼこがあったり、野原の様でいいですよね。』
園  長 『徒競走だって、でこぼこの所を走ればいいんですよ』
園  長 『ほら、あれなんだっけな・・・・』
日比野 『クロスカントリーですか?(笑)』
園  長 『そうそう。障害物競走みたいな感じでいいんじゃないかな(笑)』





ちょっと目からうろこでした。


もちろん、ユニバーサルデザインなんて考え方からすると、デコボコの園庭は問題ありです。
しかし、そんな事を園庭に求めたら、とてもつまらない平らなグランドになります。
デコボこの園庭で元気に走り回る子ども達の姿を想像したら・・・・やはり素敵です。
もし、車椅子の方が来たり、足腰の不自由な方が来たら、
元気な子ども達が皆で声をかけて助ければいいじゃないですか。






以前にもこの話を書きましたが、この方がよほど心が通った人の付き合いだと思います。


デコボコの園庭で運動会も面白いと思います。
どこかの園で実現してくれたら・・・絶対に見に行きます。

園舎改築を楽しむ

土曜日にレポートした、東京都日の出町のさくらぎ保育園さんの園舎お別れ会ですが、
他の写真をアップロードするのを忘れてました。



外注の業者さんではありません。
職員皆さんでランチボックスを作ってました。

皆さんの手際の良さに驚きました。
ほとんどプロです。



そして、横には沢山のランチボックスが並べられていました。
更に、このランチボックスがお洒落です。

ロゴマークが配されたステッカーが白い紙製のランチボックスにバランス良く張られています。
こちらもほとんどプロの仕事に見えます。



更にこんな手製のイベントパンフレットも素敵でした。

私達も園舎設計をする時にプレゼンテーションやパッケージングは大切にしていますが、
さくらぎ保育園さんは、こうして色々な事をしながら園舎改築を全員で存分に楽しんでいます。

さすがです。



話は変わりますが、アカデミー賞の発表がありました。
作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、録音賞、音響編集賞と六冠に輝いたのは、『ハート・ロッカー』でした。
実は、一昨日の夜に見てきました。
こうして受賞するかどうかは解っていませんでしたが、前評判は高かった映画でした。

ストーリーはイラクに駐留するアメリカ軍の爆発物処理班の話です。
期待しすぎて見ると意外に期待はずれな映画も多い中で、初めから終わりまでスクリーンから目を放させない構成でした。

ちょっと生々しい場面もありますが、色んな意味で平和や戦争について考えさせられる映画でした。

ちなみにあの『アバター』も撮影賞、美術賞、視覚効果賞と三冠に輝いた様です。

さくらぎ保育園 園舎お別れ会

東京都日の出町にあるさくらぎ保育園さんが園舎お別れ会を行うと言う事だったのでお伺いしてきました。

さくらぎ保育園さんのイベント企画力には毎回感心させられます。
今回の保育園改築にあたっても、職員の方、保護者、子ども達、卒園生と園に関わる様々な方達を上手に巻き込んで、それぞれにスポットを当てながら園舎改築を全員で盛り上げていくのです。

私達、設計事務所もその仲間にちゃんと入れてくれるのです。
子ども達から、手作りのメッセージボードを頂きました。




内容は、

あたらしいほいくえんは
たからものみたいに
ぴかぴかで
すてきなほいくえんにしてください

でした。




益々気持ちが引き締まりました。


会の最後には
風船を全員で空に向って放すイベントがありました。




大人も子どもに帰った様な笑顔で楽しんでいました。




空に舞い上がった色とりどりの風船は曇り空の中でも、とても鮮やかに皆の想いを乗せて舞い上がっていきました。

素晴らしいイベントに誘って頂きありがとうございました。



ちなみに、仮設園舎工事は基礎工事が進行中です。



無認可保育所を個人で作れるか

都内にお住まいで、とても熱い想いをお持ちの方にお会いしてきました。

まだ若く、年齢的には私に近い感じです。
しかも保育園に子どもを預けている女性です。

現在の子育て環境に色々と自分なりの想いをお持ちで、理想的な保育園を作りたいとの事でお会いしました。

お会いすると、尚更その情熱の強さに圧倒される程です。

しかし、問題は資金計画でした。
熱い想いを実現しようとするには、もう少し検討が必要であるのです。

あえて厳しいお話をさせて頂きました。

『このままでは、経営に行き詰まる可能性がある』
『事業計画は、ぎりぎりの計画では万が一の時に保育所を閉鎖しなくては行けなくなる』
『もう少し時間をかけて計画を練り直した方が良い』

と言った内容です。
何故、私がこんな話をさせて頂いたのかと言うと、
その方の想いを感じ、実現して、成功して、継続して欲しいと思ったからです。

こんな厳しい事を言って後で『ちょっと厳しかったかな・・・』と心配しましたが、
数時間後に、お礼の文章と合わせて『絶対に成功させる事業計画を作って幼児の城に頼みます』と言ったメールが届きました。

私の想いも相手が感じてくれた事は嬉しかったです。

短時間で簡単に出来る事は、簡単な事だけであり、それだけの価値です。
難しい事をじっくりと温めながら実現させれたとしたら、それは確かな物になると思っています。

時間かかっても良いと思います。
情熱溢れるママを陰ながら応援しています。

園舎設計に一番なんてありません。

ここ数年良くお客様から『幼児の城は担当された園舎数は日本一では無いですか』と言われます。


日本一かどうかは解りません。
むしろ、担当した園舎数が日本一かどうかなんて関係ないと思っています。


大切な事は、質であると思います。
すなわち、その園にとってオンリーワンな設計者であるかどうかです。


質を確保する為には人材育成が必要です。
人を育てるのには時間がかかります。
毎日スタッフを叱ったり、励ましたり、褒めたりと
全員で喜怒哀楽そのものな日々を過ごしていますが、
一日や二日で園舎設計をトータルで任せられるスタッフが育つわけが無いのです。



だから、事務所の人数と仕事量はバランスが必要だと思います。



事務所のHPにはスタッフ全員の名前と顔写真を出しています。
出版されている書籍には事務所の写真やロケーションまで出ています。
その理由はココにあります。
隠す事なく、不透明な部分を減らし、
私達の会社規模の事を理解して頂きたいのです。



どんな事務所なのか。
どんな人がいるのか。
どんな環境で設計しているのか。
何人いるのか。



任せられる人が少ないのに、日本全国で仕事なんて出来る訳がありません。
任せられる人が居る時には、地方でもお引き受けします。


今日も鹿児島へスタッフが一人出張しています。


現在31名の事務所で責任持って出来る仕事量は限りがあります。




簡単に地方に営業所だって作れる訳がありません。



一人だけスタッフをおいたり、
転送電話だけおいたり、
実態はほとんど無い様な形だけの事務所なんて意味がありません。
お客様を騙すようなものです。



何故、こんな話をするのかと言うと最近は仕事の依頼がとても多いからです。
仕事の依頼が多くても、その全てを請けられる訳ではありません。
もちろん、何でもかんでも安請負するつもりもありません。


自信を持って、担当させていただく事が出来なければ、辞退させて頂くこともお客様の為になると思っています。


その代わり、担当させて頂く以上は責任を持って厳しく仕事に臨みたいと思っています。





先日、お客様からスタッフ宛てに、こんなメールを頂きました。

↓ 一部の抜粋です。
----------------------------------------------------------

本日は大変すてきな設計提案をいただき有り難うございました。
私どもの考えの裏をかかれたような感じで、ある意味「参ったなあ。」と思いました。
まあ、これが『幼児の城さん』のご商売の秘訣なのかも知れないと思い帰ってきた次第です。
斬新で、すばらしいデザインだと思います。
特に二枚目のデザインははっきり言って、「こんなのあり?」と思わせるようなすてきなアイデアでした。
建設単価も高くなるだろうなーと思いながらも、「こんなのができたらいいなー」と思いつ
つ、帰って参りました。
さすが設計のプロですね。

----------------------------------------------------------

実は、この文章の後にちょっとしたお叱りも頂きました。
原因はちょっとしたコミュニケーションエラーです。
翌日、スタッフはオーナーの所に伺ってお詫びをしました。
その後、オーナーは『期待しているからよろしく頼む』と言った事を言って頂きました。


こうした成功と反省を繰り返しながらも、ナンバーワンではなくオンリーワンな設計者になりたいと活動しています。


スタッフだけでなく、私も同じです。
毎日が反省の繰り返しです。


それでも反省をする以上、私達を信頼して頂いてるお客様に還元をしたいと思っています。



園舎設計の相談を頂く方に少しだけお願いです。
出来るだけ早めに相談をしてください。
事業スケジュールが解っていれば、スタッフ配置も含めて全力対応がしやすくなります。
又、他の事務所と比較される事もオススメします。
園舎設計は人と人のコミュニケーションが大切です。
相性が悪かったら成功は難しい事業です。
事務所見学や顔合わせ、雑談などをする事で安心感や信頼感が生まれると思います。
相談はいつでも対応させて頂きますので、遠慮なくお問い合わせ下さい。




先日記事を書いた、千葉県柏市の豊四季幼稚園 コモレビホールの夕景写真です。




そして、夕日が落ちるちょっと前の写真。



雨上がりのカットですが、ちょっと素敵です。


園舎の高いところにはLED

現在、高さ300mを超えた東京スカイツリーですが、完成高さは634mですから、まだ半分以上も伸びる事になります。

近くを通るたびに『十分高いけどな・・・・』と思いますが・・・・・

その東京スカイツリーの夜間ライティングの光源としてLED2000台を導入するそうです。




最近は、園舎のホールなど天井が高くて交換が大変な所へのLED導入検討が進んでいる訳ですが、東京スカイツリーでも同様の様です。

これだけの高さを持った建物で外部となると仮に球切れ起こしたときの交換経費は相当です。
もちろん省エネ効果も大きい訳ですが、LEDの普及は益々加速しそうです。


ちなみに、東京スカイツリーのライトアップは二つのコンセプトで構成されているそうです。
上の写真は『心意気の粋』を表現しているそうです。



そしてこちらの写真が『美意識の雅』というコンセプトだそうです。

企業パートナーはパナソニック電工さんとの発表ですが、デザイナーはシリウスライティングオフィスの戸恒浩人さんです。

LEDの値段はもう少し下がって欲しいですね。



そういえば先日の津波警報ですが、NHKを見ていたら最初は日本語で警報を伝えていたのですが、続いて英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語など沢山の言語で伝えられていました。

最初は驚きましたが、改めて考えると当然ですね。

日本には違う国籍や言語を持った人が沢山いるのだと改めて認識しました。

豊四季幼稚園 コモレビホール 引渡し

千葉県柏市にある豊四季幼稚園さんの遊戯室『コモレビホール』が本日引き渡しとなりました。





天気があまり良くなかったのと、木々の芽吹き前の時期という事もあって、ホールの名前にあるコモレビは感じれませんでしたが、この写真でも木立の向こう側にある園舎の雰囲気は伝わると思います。

理事長先生とお会いして、これまでのお礼を申し上げた後には逆に身に余るほど褒めて頂いて恐縮するばかりです。



ちょっとした事がきっかけで、園舎設計の依頼を受けて、ゆっくりと信頼関係を築かせて頂いたわけですが、こうして引渡しの頃を迎えると、つくづく園舎設計とは信頼関係が大切だと感じます。

褒められたりばかりではなく、時には叱られたりもする事もありますが、そうした時でも私達の間違いがあったのであれば素直に謝る気持ちであったり、腹を割ってお互いの意見を言える関係であったりと言うシンプルな事が大切なのだと思います。

逆にお互いが腹を割って話せない関係だとしたら、ストレスが少しずつ溜まって、いずれ大きな誤解を生むきっかけになります。

だから、私は言い難い事や聞きにくい事でも、出来るだけお話をさせて頂いたり、伺わせて頂いたりする様に自分も心がけると同時にスタッフにも伝えています。



引渡しの際に、子ども達から担当スタッフがこんなに素敵な花束を頂きました。
現場監督の方とガードマンの方も頂きました。

吉田理事長先生をはじめ、豊四季幼稚園の皆様には改めて感謝申し上げたいと思います。

ありがとうございました。




幼稚園の耐震診断、保育園の耐震診断

今度はチリでマグニチュード8.8の大地震が起きました。
沖縄でも震度5の地震が起きました。

チリでの被災状況はまだ概況のみで詳細が届いてませんが一部報道を見る限りは建物の崩壊は多数出ていそうです。
こうなると、建物崩壊による死亡者も沢山出る事になると思います。


時事通信が配信した画像です。↓




高速道路が架台以外が抜け落ちた様な状況になっています。
日本でも阪神大震災の時に高速道路が倒壊したのを見て驚いた事がありましたが、
この写真も驚く様な症状です。



だから、しつこく書いてお願いをしたいと思います。

・1981年(昭和56年)以前の園舎

・建築確認を受けずに増改築を行っている園舎

・完成後20年以上が経過し実際の地震時に震度より揺れが大きく感じる園舎

・不自然なクラック(ひびわれ)が目立つ園舎


これらに該当する園舎をお持ちのオーナーは耐震診断を実施して下さい。
そして、結果が悪かった場合は耐震補強を行ってください。

行政側も指導を強めていかなくてはいけないのでは無いでしょうか。



ちなみに、チリでの地震と言えば、過去最大の地震と言われているのが1960年に起きたチリ大地震です。
マグニチュードは9.5だそうです。
阪神大震災は7.3ですから、その大きさか良く解ります。


当時は、日本をはじめハワイなどにも津波被害が及んだそうで、ハワイでは10m近い高さの津波、日本では6m近い高さの津波で死亡者も出たと記録が残っています。

今回も日本に津波が到達すると報道されています。
被害に及ばない事を願います。



つどいの広場『きりんのおうち』開所式

 つどいの広場『きりんのおうち』の開所式が行われました。



平塚市で二箇所目の施設です。
昨日から事業がスタートした訳ですが、初日の来場者数は75組もの親子が来て頂いたそうです。

平塚市が最初に作った施設の昨年データは年間利用者数が15000名だったそうですから、この種の施設の期待度が良く解ります。




開所式には、大蔵市長をはじめ、沢山の市議、自治会関係者などが臨席されました。

来所される方々に、『素晴らしい施設だね』と言ったお褒めの言葉を頂きました。



なんとテープカットまで行われました。
月曜日からはいよいよい本格的にスタートします。

沢山の親子連れで賑わってくれる事を楽しみにしています。


そういえば、今回は備品選定もコーディネートさせて頂きました。



やはり、こうした家具などはインテリアのコンセプトを意識して選ぶ事が大切だと思っています。

教材屋さんのカタログに載っていない素敵な備品も沢山あるのですが、意外に知られていないのものだと感じます。
もちろん、椅子や机も数が揃えば価格差もそんなに無くオーダーだって出来ます。

流通経路を整理すると価格は意外に『えっこんな値段で買えるの』と言う物は沢山あります。

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