北京の幼稚園

朝起きたら、北京の空が大分霞んでいます。

 

 

一昨日に現場で指示を出したことの進捗確認と改めての現場確認に。

 

肝心な所の仕上げがこれからなのですが、やはり良い雰囲気になってきています。

 

 

内部も一部だけUPします。

 

 

と言っても、ここも照明や仕上材の直しを指示しているので、このままでは無いのですが。

 

 

サインのサンプルも上がってきています。

 

 

サインデザインは小熊千佳子さん。

コチラも素敵な感じです。

 

 

家具の張地サンプルが綺麗だったので。

 

そういえば、こんな写真も。

 

 

壁厚が大分厚いのが見て分かると思いますが、これは既存の壁に対して外部に新たに断熱材80mm程を張って仕上げています。

いわゆる外断熱なのですが、北京は北海道に近い緯度なので、こうした高断熱が当たり前です。

 

サッシュも当然断熱サッシュだし、ペアガラスの空気層は20mm以上あります。

これに床暖房が入ったり、ラジエターが入ったりするので冬場の室内環境は半袖で過ごせるくらいなのが当たり前です。

 

日本の幼稚園断熱環境も、もっと向上すべきですね。


北京の学校

北京に入りました。

最初の打合せはココに。

 

 

実は、敷地全体は25,000崢あります。

そして、ここにある9,000屬隆存建物を活かした上で、更に36,000屬鯀築して、幼少一貫校を作ると言う話です。

 

合計すると45,000屬砲覆詭ですが、一体どんな規模の学校になるんだと言う感じです。

とは言っても、実際には既存建物9000屬禄撒鏃詫囘咾砲覆覯椎柔が高いので学校としては36,000屬らいでしょうか。

 

それでも大分大きいですね。

 

もし、私達が担当する様でしたら、いつか報告出来るかも知れません。

 

 

この後は、現在工事が進行している北京市内の新設幼稚園現場に。

 

 

こちらは1970年代に建てられた建築の用途変更での幼稚園化です。

既存建物の荒廃したイメージからすると、すごいプラスのイメージ転換が図れています。

 

夕方だったので、明後日に改めて確認に来ます。


四川省でのレクチャー

中国は四川省成都で行われたKIDS EXPOでレクチャー講師を担当してきました。

 

 

日本の幕張メッセよりも大きな展示会場の一角を使った子供に関するイベントなのですが、とんでもなく大きいイベントです。

 

もちろん私以外にも沢山の講師陣が登壇するのですが、私は今日の午後から2時間を任されました。

 

 

で、来場者が1000人を超えです。

 

 

そして、とにかく皆さんの話を聞く姿勢が素晴らしいです。

最後に質疑応答があるのですが、30分を確保していても時間が足りない位にドンドンと手が挙がってきました。

 

 

そういえば、カメラマンがこんな写真を撮ってくれたのでUPします。

 

 

実は、この背景は私が3歳の時の実家です。

今は大分改修されてしまいましたが、現存しています。

内部の写真も一枚スライドに使っています。

 

理由は、この3歳頃にこの庭や家で遊んだ事の記憶がとても強いからです。

三輪車に乗った事、鳥かごの鳥。

奥に見える小さな車や、木製建具。

芝生も剥げるまで遊んだ事。

室内においても20cm程の段差があったのですが、たったそれだけの段差一つでも良く遊んだこと。

室内におかれていたソファの下に隠れた事。

 

全部鮮明に記憶に残っているのです。

 

もちろん、私がこの家を選べた訳でも無く、生を受けた後に、この家を設計して建てた両親がいて、私を育ててくれたからです。

そして、その原体験が今の仕事にダイレクトに活きています。

今となって、感謝の気持ちで一杯です。

 

だから私は『3〜5歳の環境はとても大切です。それが大人になっても強く記憶に残る可能性があり、将来に活きる可能性もあります』と話します。

 

私達が設計監理している幼稚園や保育園がまさにそうなのです。

 

だから、私達が幼稚園や保育園を設計をする時は、子供達が何かを生み出すきっかけをデザインはしても、遊園地の様な遊び方を固定化する様な事は避けたいと思っていて、作り過ぎない事を大切にしています。

 

レクチャーでは、常にこんな事を話しています。

 

しかし、昨年から何故か四川省の成都に縁があります。

たった1年の間に、今回を含めて4度もレクチャーの招待を受けたのですから。

 

レクチャー後には、もちろん火鍋に。

 

 

更に、この後は担々麺の店にも。

 

 

まあ、とにかく食事は美味しいです。

 

 

こんな感じの半屋外の店なのですが、これがまた最高の雰囲気でした。

店先には、熨斗た飴を切り売りするオジサンが現れたり。

 

 

50円位で沢山の柔らかい雨をその場で切ってくれました。

 

なんだか、まだまだ成都とは縁が続きそうな予感がします。

 

 

 


私達が園舎設計を続ける理由

ご存知の方も沢山いるとは思いますが、UNICEFが2013年にこんなレポートを出しています。

 

『世界の子供肥満率』

対象は先進国30か国の11歳、13歳、15歳。

日本は圧倒的に肥満率が低いのが分かります。

一方で最下位は米国で日本の約6倍の肥満率です。

 

このデータに対する背景として解説されていた事は、当然ですが『室内でのゲーム遊び、車での送迎、食生活』となっていました。

 

そして、こんなデータも。

 

 

『子どもの朝食取得率』

なんと、こちらも日本がトップです。

最下位はスロベニアで、43.6%ですから日本の約半分です。

米国も28位で50.6%です。

 

私達の設計は、常にこうした社会問題にアプローチをしています。

人の嗜好に依存するデザインだけでなく、確実に社会問題と向き合いながらデザインを入れて解決をしたいと思っています。

 

そして、このテーマは常に変化し続けますし、その時代で何かしらの問題を抱える事から決してゼロにはならないのです。

だからこそ、私達は子供の施設設計や環境作りにおいて関わり続けたいと思っています。

 

そして、8年程前に出版した書籍で宣言した通り、私達は一般的な建築設計事務所では無く、子供に関するシンクタンク的要素を持ち合わせた設計事務所でありたいと思っています。

 


小中学校の設計監理

以前から、何度か記事にしてきました長崎県の学校法人九州文化学園さんの新設される小中学校の設計監理を担当させて頂きました。

そして、その新設校の開校式と入学式が同時に行われ、ご招待を頂いたので参列させて頂きました。

 

今回のプロジェクトは新築ではなく、既存の公立中学校の校舎を活かした改修工事でした。

下の写真は体育館ですが、デザイン的な手を加えずに昭和40年代に建てられた建物に耐震補強を行って、仕上げ材を整える程度に納めるに留めた部分です。

 

 

ちなみに家具は、KIDS DESIGN LABO(kidsdesignlabo.com)による家具です。

校舎の全貌は改めてお伝えしますが、何よりも理事長をはじめ、校長先生他、学校関係者の皆さんが大変喜んで頂き、誇らしげに参加者へ校舎の説明をして頂いてる様子がとても嬉しかったです。

 

私達事務所は1970年代から1980年代には沢山の学校建築に関わってきました。

小学校、中学校、高校、大学と広範囲な実績を有していましたが、日本の出生数減少とリンクする様に日本の学校建築需要は少なくなり、私達の業務の大半は幼児施設となっていきました。

 

幼児施設においては私学が多い事から、教育的な特色を明確にする必要があり私達の設計や教育的思想とリンクして頂ける学園と一緒に仕事をさせて頂き、教育と環境の大切さを訴えてきた事が、再び学校建築に回帰出来た事は一つの喜びです。

 

中国においても、現在小中一貫校の設計に携わっており、幼稚園以降の環境の大切さに対して多くの方の意識が向き始めている事は素晴らしい事だと思っています。

 

公立学校においては、特色を出した教育方針で運営する事は難しい訳ですから、そうした意味でも一定量の私立小学校が増えていく事は必要な流れであり、実は世界の先進国でも同様の流れが起きているのが事実です。

 

私達は40名に満たない小さな設計集団ではありますが、引き続き教育分野に特化した事務所として研鑽を続けてきたいと思った一日でした。

 

 

 

帰り際に、お世話になった方が九十九島を案内してくれました。

 

 

天気も良く、展望台からの景色は絶景でした。

展望台の周囲には大きな菜の花畑も。

 

 

そして、近くの牡蠣養殖場へ。

 

 

牡蠣の養殖場なんて初めての経験です。

 

 

 

『この時期に牡蠣なんて美味しいの?』

 

と言う素朴な疑問を持って行ってみたら、漁師さん曰く

 

『これから牡蠣は放卵をする前だから一番美味しいですよ』

『あと、真牡蠣と岩牡蠣の両方とも美味しい時期だから是非生で食べ比べしてみてください』

 

との事でした。

 

 

実は、ちょうど今晩は事務所で新入社員歓迎会を社員達の手作りで行われる予定だったので最高のタイミングと思っていたら、なんと案内して頂いたMさんがお土産にと6kgも用意をしてくれて大感激でした。

 

そして、夕方に帰社すると事務所内はテンヤワンヤ。

 

 

レストランの2343を使って行ったのですが、厨房内にはインド、韓国、中国と多国籍なスタッフが作業して英語で会話しているので、もはや他国のレストランかと言う雰囲気に。

 

 

しかも、インド人のクシャルは本格カレーを作ったり、韓国人の徐はピザに乗せるプルコギを作ったり。

中国人の潘はナマコを使った中華を作ったり。

 

 

 

テーブルセットもちゃんと立体的。

肉の盛り付けもいちいちアートっぽく。

 

 

もちろん、あの牡蠣はちゃんと綺麗に。

 

 

二年目のスタッフ達が企画運営をしてくれたのですが、全員が良く頑張ってくれていました。

 

 

 

入社当時は日本語が全く出来なかったクシャルが、二年で今や乾杯から締めまで担当しちゃいます(笑)

 

 

 

そして、今年の新入社員達。

左から田中、赤川、武鑓、曾です。

 

 

 

 

年齢も国籍もキャリアもそれぞれですが、個性ある優秀な四人です。

これから、少しずつ皆さんと会う機会が出てくると思いますのでよろしくお願いします。

 

最後に記念撮影。

 

 

とても良い一日でした。


幼児の城に新入社員が加わりました

今日は新元号『令和』が発表されました。

前回の『平成』が発表された時のTV映像は記憶に強く残っていますが、今回の菅官房長官の発表も一生記憶に残る気がします。

 

そして、この記念すべき日に、私達の事務所では入社式が行われました。

今年の新入社員は4名。

中には何年も前から私達の所にインターンとして来てくれて、入社への想いを持ち続けてきてくれた者もいたり、僅か一か月前に突然の出会いがあった者もいたり。

 

つくづく縁って不思議だなと感じています。

 

 

そして今年のメンバーは全員が女性です。

 

入社式では最初に私から歓迎の言葉を伝えさせて頂きました。

 

 

その後は社員代表で茅野からの歓迎の言葉。

 

 

なかなか素敵なメッセージを贈ってくれました。

 

更にこの後は、恒例の飯山森林公園へ行って桜の下で記念撮影。

 

 

少し雨に降られましたが、彼らに取っては人生初の社会人としてスタートを切った日です。

記憶に残る一日になってくれたら本望です。


熱海の認定こども園 現場

静岡県熱海市と言うと、最近TV露出が増えてきています。

現在の斎藤市長になってから。様々な事に意欲的に取り組まれているのが要因と言われています。

 

役所内にはTVや映画のロケ地として受け入れる為の専属担当者がいたり、熱海駅の大規模リニューアルを実施して、魅力的なテナントを誘致したり。

 

そんな熱海市は、子供の施設に対しても意識高く取り組まれています。

 

私達が関わっているのは、既存公立小学校の一部を認定こども園として使うための改修工事なのですが、市の担当者が前向きで、私達の事を大変理解してくれているので、なかなか素敵に出来てきています。

 

 

全容はまだお伝え出来ませんが、行政もトップの強い意志と現場職員の姿勢次第でドンドンと質が向上出来ると言う良い事例だと思います。

 

現場事務所横の桜は、八部咲きでした。

 


幼稚園が将来に向けて考える事

9年ほど前に一部園舎の設計監理を担当させて頂いた園から、『園の主要メンバーに向けて今後の将来計画や幼稚園の方向性について講義をして欲しい』との要望を受けたので、当該園へお伺いしてきました。

 

地方の幼稚園経営は、少子化や過疎化と言った課題に直面している事から、園オーナーの経営意識がとても高くなっています。

しかし現場サイドの運営は、地方でも都市部でも大きな差異は無いのが現実なので、そのままでは厳しい将来が待っているとも言えなくはありません。

 

一番の課題は、園として全ての事に対してコンセプトが貫かれているかです。

 

『ウチの園は様々な事に拘っています』では足りないのです。

 

より具体的に拘らなくてはいけないし、その拘りには統一感が必要です。

 

教育方針はもちろんですが、その教育方針が園舎や園庭などにも共通していなくてはいけないですし、給食を出しているならばその食についても徹底的な拘りを持つ事が大切です。

 

そして、単純な収支を見る事も大切ですが、付加価値を付ける事での単価上昇や安定化を図る事も大切になると思っています。

 

更に大切な事は、こうして様々な改革をしたり、良い事に取り組んだら、しっかりと外部に広報する事です。

 

どんなに良い事をしていても、相手に伝わらなくては継続していく事が難しくなっていきます。

 

私達は、園舎設計や園庭設計、家具の設計製造、制服のデザイン製造等、様々な事に関わりだしています。

こうなった理由も、まさにこうした統一したコンセプトを展開したいオーナーが困っているのをサポートしたかったからです。

 

園舎設計がメインである事に変わりはありませんが、様々な形での園運営コンサルティングもさせて頂いております。

レクチャーの依頼やブランディングの相談は遠慮なくお問合せ下さい。

 


大分の認定こども園

大分の認定こども園が着工する為に起工式に参列させて頂きました。

 

 

周りには田畑が広がる、とても良い場所です。

いつも言っていますが、やはり自然が身近にある環境は子供が育つには最高の環境だと思います。

 

 

思い起こせば、数年前位からオーナーは私達にコンタクトを取って頂き、私達の事例を見学に何度も来てくれました。

そうしてお互いの信頼関係を築かせて頂けたのは何よりも有難い話でした。

 

いつも『面白いな』と思う事は、距離感と言うのは当事者の想いで、どうにでもなるという事です。

 

今回の現場と私達の事務所は車で移動するとしたら約1000kmの距離です。

これを『遠い』と感じる人もいれば『それでも国内だよね』と言って遠くないと捉えられる人もいます。

 

私達の所には、世界中から相談が来るので、もはや国内だったらどこでも遠いと思う様な所は無く、隣国でも思いません。

上海なら日帰り出張もします。

 

先日も、モロッコから相談が来て、やりとりをしましたが、これまでに相談が来た国は様々です。

 

当人の想い一つで物事の価値は変わる。

 

改めて、良いオーナーと出会えた事に感謝です。

 

最後まで頑張りたいと思います。

 


園舎の木質化に関する調査研究

最新の日本建築学会が発行する計画系論文集に福井大学の西本氏と調査研究を続けてきた事をまとめた論文が掲載されました。

 

 

タイトルは『内装木質化の保育室に関する保育者による評価』

共同研究者は京都府立大学 准教授の河合慎介氏、三重大学 名誉教授の今井正次氏です。

 

 

西本氏を中心とした調査研究チームは、なんと166施設 1194保育室を対象に調査しました。

最終的にはアンケート回答をして頂いた所と図面が整っている所と言う条件の中で、37施設 265保育室に絞り込まれましたが、このデータは園舎設計における一つの貴重なデータになったと思っています。

 

調査の中で、保育者から『木の環境がある事で子供達の特徴的なエピソード』を挙げてもらう項目があったのですが、

『柱や壁の匂いを嗅ぐ』

『模様を見て楽しむ』

『裸足で木の床の上を歩きたがる』

『音を楽しむ』

等があったのは、子供らしい感性豊かなエピソードでした。

 

詳細は論文を読んで頂ければと思いますが、今回の調査では非木質化室は木質化の部屋と比べて『注意集中の国難』や『眠気とだるさ』の様子が見られるという回答が8〜14%も高かったことです。

そして意外な事に、その効果は壁面を木質化するよりも床もしくは天井を木質化する方が効果が高いと言う事でした。

 

壁面の木質化の効果が上がりにくい理由の一つは、壁面装飾がある事が想像されますが、その点が改善されれば壁面木質化も有効になる可能性もあると思っています。

 

私達は、デザインを感覚だけで行うのではなく、こうしたデータを基に行う事を進めており、西本氏と連携して引き続きその他調査研究も進めております。

 

幼児教育関係者や、環境に関わる人達にとって有益な情報が提供出来る様になれば本望です。


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