2024.01.14 Sunday
最新版園舎の資料集が予約受付開始
昨年に新刊書籍について紹介をしました。
最近は、出版社の幻冬舎の名前を出した子会社が『自費出版しませんか』と言う営業がスゴイ多いなと思ったら、ネット書店で自費出版の幼児施設特集が増えてる気がします。
紙を使った出版業界は右肩下がりの業界ですから、こうした流れは仕方ないのかも知れませんが、幻冬舎は如何にも取材したかの様な形で書籍にしてきますから、そうした事情を知らない人は惑わされてしまう訳で、あまり良い事では無いなと思います。
メディアって、本来は媒体としてのポリシーがあって、フィルターを掛けるからこそ読むほうも『ここの出版社や新聞なら信頼できる』となる訳です。でも現代は、SNSに押されてメディアも大変な時代ですから、仕方ないのかも知れませんね。
幻冬舎の書籍は少しそんな見方をしておいた方が良いと思います。
そんな訳で、私達は幻冬舎の営業は全てスルーしてきました。
前回の出版が2016年ですから、ここまでの8年間はとにかく色んな出版社から『本を出しませんか』と言う営業が来ました。
特に海外の出版社からのオファーは多く、本当に日比野設計と幼児の城の活動や理念に対して興味を持ち、『書籍を作りたい』と言う想いを持っている所を選別してきました。
その出版社が、建築やアート系に強いオーストラリアの出版社『images』でした。
彼らの提案は英語と中国語で出版すると言う事でした。
世界で英語を公用語や準公用語として使う国は54か国で、人口は21億人と言われています。
更に中国語を使う人は14億人と言われています。
合わせると35億人ですから、世界人口の約半分に達します。
実は世界における幼児教育の施設環境は、日本がトップクラスです。
私は世界で先進国を含めた22か国で教育施設を訪問して調査してきましたが、日本のレベルは世界で一番と言っても過言ではないと思っています。
その背景には、社会福祉法人や学校法人と言う特殊な法人があり、そこに国や自治体が補助金を出して整備してきた事や、良い教育の効果を高めるには環境整備が大切である事を認識する流れが広まった事が大きかった訳です。
そうした中で、私達が『本気で良い環境を作りたい』と言うクライアントとタッグを組んで作ってきた環境を世界中の人達に知ってもらう事が必ず、世界の幼児教育施設の環境向上に繋がると思ったのです。
以前より、言い続けてきている事ですが、私達は日本の小さな事務所です。
その小さな事務所が担当出来る設計数は、限られています。
折角お問い合わせを頂いた方でも、お引き受けできなかったプロジェクトに対してでも、一助になる情報提供をしたいと言う想いを常に思ってきたからこそ、過去に出版を重ねて来たり、こうしたブログ等での発信を続けてきました。
そして、それは沢山の教育関係者に見て頂いたり、設計や建築関係者にも見て頂けました。
だから次のステップは、もっと多くの方に幼児教育施設の環境について考えて欲しいのです。
『それなら日本語版を出してほしい』そんな声も頂き始めております。
これについては、春までには特別に日本語訳をご用意する段取りを進めております。
でも、『日本語訳が出るまで購入を待てない』と言う方には吉報です。
アマゾンが予約を開始しました。
正式な発売日は4/27となっていますが、待ちきれない方は是非ご予約下さい。