日比野設計が受賞

先日、少しだけ触れましたが設計監理担当をさせて頂いた認定こども園『ウブントゥ富士の森』が山梨県建築文化賞を受賞しました。

この賞は、下位賞に奨励賞があるのですが、今回の私達は上位賞にあたる文化賞を頂く事になりました。

 

今年は51作品がノミネートされ、上位賞の建築文化賞は2点。下位賞の建築文化奨励賞は5点と言う結果だった様です。

 

受賞式には、私が海外出張中だった事もあり伊佐地が代わりに出席してくれました。

 

 

会場の雰囲気。

 

 

更に中国の広州デザインウィークが主催する建築賞『IAF建築賞』では、認定こども園『ATG Kindergarten and Nursery』が受賞。

こちらも私が受賞式に行けなかった為に、佐々木と黄が代わりに出席してくれました。

 

 

受賞式は船上パーティーとして開催されたとの事で、華やかだった様です。

 

いずれにしても、こうして様々な所が評価頂ける事はとても嬉しく思います。

そして、こうしたプロジェクトを任せて頂けたお客様には改めて感謝をしたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

ドイツのデザイン賞を受賞

ドイツのデザイン賞『iF DESIGN AWARD』の公共建築部門で私達が設計監理担当した『ウブントゥ富士の森』が受賞です。

 

 

ドイツ・ハノーバーを本拠地とするiF International Forum Designは、世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体であり、毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与しています。
その常連にはアップル、ソニー、パナソニック、HP、グーグル。ボッシュ、BMWなど名立たる企業が名前を連ねています。
 

 

審査については133名のデザイン専門家が、56 か国/地域から集まった11,000件の応募デザインを厳正に審査し、弊社設計の「ウブントゥ富士の森」に対して「認定ことも園としての他に類を見ない規模の自然に囲まれた雄大な環境と子供達の多用な遊びを生み出す園舎の内外が、インパクト、機能、形態、アイデアとなっている」として評価されて今回の受賞となりました。

 

 


教育保育における環境は世界で益々見直されています。
それは安全である事に対する見直しでもあり、それが子供達の発達に大きく貢献する事も分かってきています。
日比野設計+幼児の城は、これからも教育保育の環境に対して本質と真摯に向き合い、提案を続けていきたいと思います。

 

幼稚園や保育園、学校の耐震診断を行ってください

先日来、トルコで起きた地震災害の報道が連日続いています。

死者数が20,000人を超えたとの事。

 

毎日死者数が凄い数で増えていく報道を聞くと、とても心が痛みます。

そして同時に建築に関わる者として、改めて建築設計と言う仕事に対する職業倫理を強く持つべきだと思います。

 

 

 

※2/8 NHKニュースより

 

 

 

建築設計って、アート的な部分とエンジニアリングの部分と言う対極的な二つの要素を持ち合わせていて、それを高い次元で成立させる事で質の高い建築が出来上がります。

 

アート的な部分は目に見えやすく分かりやすい事から、一般の方も含めて多くの方が触れやすかったりします。

一方でエンジニアリングの部分は、より専門的で難解である事と目に見えにくい事からスルーされがちな事だったりします。

 

このアートの部分ではコストの大小には影響しても人命にかかわる事はありませんか、エンジニアリングの部分は構造や設備と言う部分になる事から人命や人間の生活に直接的に関わってくることから本来の建築として大切な部分である訳です。

 

特に構造に関しては、今回のトルコ地震で起きた様に建物が一瞬で崩壊してしまう様な事が起き得るわけです。

2008年の中国四川省で起きた大地震で69,000人が亡くなった時にも建築倒壊による影響が大きかった事から、改めてその怖さを認識するべきだと思っています。

 

社内においては当然、こうした事について改めての周知を行っているのですが、世の中でも沢山の建築行為が進行しています。

多くの建築関係者が、今回の地震で同様の思いを持っているとは思いますが、改めて建築関係者が構造の大切さを認識して安全安心の建築を普及させる事について意識を共にしたいと願っています。

 

そして、改めて訴えたい事は私達が関わっている幼稚園や保育園、学校建築の老朽化した建物を放置しないで欲しいと言う事です。

昭和56年8月以前に建築された建物は旧耐震基準で建築されている可能性が高く、年月に寄る劣化だけでなく構造的な脆弱さも併せ持っている可能性が高くなっています。

 

地域に大きな地震が来た時には手遅れになる可能性もありますので、そうした園舎を所有して使われている方で耐震診断をされていない方は、直ぐにでも耐震診断を実行して強度の確認をされてください。

 

日比野設計でも耐震診断は引き受けておりますが、地域の設計事務所でも相談に乗ってくれるはずです。

また、都道府県には建築士会と言う団体があるので、そうした会や自治体の建築指導課に相談するのも手だと思います。

 

耐震診断についてのお問合せはコチラから

幼稚園設計、保育園設計の設計事務所

幼稚園や保育園の設計で日比野設計に依頼する事を少し迷っている方に新しい選択肢です。

 

日比野設計で幼児施設設計を学んだチームが独立したKDLと言う事務所があります。

 

 

 

事務所としては歴史が浅いですが、スタッフは30代と20代だけの若手チームです。

 

 

『若い設計者に依頼したい』

『日比野設計に頼むのは気が引ける』

『日比野設計に頼むほどの予算は無い』

『園舎設計の気軽に相談をしたい』

 

 

こんな方達にとっては最適だと思います。

 

まだHPは無いのですがInstagramで発信を始めています。

 

予算やデザインについても色々と融通が利かせてくれますし、幼稚園設計や保育園設計についての経験も豊富です。

全国対応してくれますので、気になる方はまず問い合わせをしてみたら如何でしょうか。

 

問い合わせはコチラから

保育士の事件は、氷山の一角では無い

静岡の保育園に勤務する保育士の暴行についての報道が連日されています。

これが事実だとしたら残念な事です。

報道からの情報だけを受けていると『そんな事をする保育士なんて信じられない』と言う気持ちになるのですが、報道で保護者のインタビューを見る事が何度かあり、その保護者達は『〇〇先生は、そんな事する様な人じゃないと思う』と言う事や似たような事を言ってたりしました。

そんな中で、今日は更に富山の保育園でも保育士が暴行疑惑としての報道が出てきたり。

でも、ここでも保護者のインタビューでは『そんな事をする様な先生では無い』と言う声が聞こえてきました。

 

でもいつの時代も報道だけを見ているとこれはどこまでが真実なのかが気になります。

 

SNSではないマスメディアは、それなりのフィルターやチェックが掛かって報道されていると多くの人は信じています。

確かに事実ではあると思いますが、一方で事実ではない部分もあります。

日本には報道の自由と言う権利がある事から、新聞やテレビの関係者は取材後に報道内容の確認を取材相手にする事は殆ど無いからです。

私達も過去に何度も取材を受けてきましたが、その度に『記事や放送内容の事前確認は出来ますか』と聞くと『それは出来ないんですよ。悪い様にはならないので心配しないでください』と言われて終わるのです。

 

私達への取材はポジティヴな物ばかりだった事からトラブルになる事はありませんでしたが、世の中には報道が事実と異なる形でされて困っている方は多くいます。

マスメディアは影響力が大きすぎるので、事実と異なる報道で世間に誤解を植え付けてしまうと今の時代は個人がSNSを使って誤解を誇張して拡散する傾向がある事から更に大変な事になる訳です。

 

だから、今回の様に保育士の問題も過剰に不安を煽る様な報道は真面目に働いてる保育士達にも影響が出るかも知れないのです。

 

私達が運営している保育園KIDS SMILE LABO(キッズスマイルラボ)の保育士達は毎日子供達と真剣に向き合っています。

 

 

 

そこには沢山の喜怒哀楽がある訳ですが、保育士と子供、更には保護者との信頼関係があるからこそ出来る事です。

 

もし、そこに無用な嫌疑心が介在する様になったら保育士達は子供達と正面から向き合えなくなるかも知れません。

だから保育士の件は、報道を一方的に受け止めないで欲しいと思います。

 

保護者や保育園を管轄している行政は、こうした事件が起きて不安になる気持ちはあると思いますが、保育園や保育士を信じてあげて欲しいのです。

 

そうすれば、必ず子供達にとってプラスの環境になるはずです。

 

 

全ては大人の心持次第です。

骨折の原因は遊具?

読売新聞にこんな記事が出ていました。

 

 

子供が骨折した事は残念です。

でも遊具が悪い訳じゃないはずです。

 

それでも、こうした事が起きると記事にも書かれていますが行政は直ぐに利用停止にしちゃう。

 

私も富山で遊んだことがありますが、遊び方に寄ってはかなり弾むので、それなりに体幹が必要な遊具です。

でも多くの子供達は、これで楽しく遊んでいたはず。

 

ところが、今は子供から遊べる場所を奪ってしまってるのが現実。

 

行政の立場も分かりますが、根本的な事を見つめてもっと毅然とした態度で良いと思います。

 

子供はバランスの良い食事を良く食べて、身体を使った運動や遊びを沢山して、良く寝る事で骨や筋肉が育ち、怪我をしにくい身体が作られていきます。

 

そして、骨折したって骨はまた繋がります。

 

子供にも自己責任の感覚を分からせるべきだし、それを理解した親がいれば結果的に子供達の環境はもっと楽しくなるはずです。

 

でも、ちょっとした事に対して過剰に反応し、それが全ての子供に対して影響をしてしまう様なのはオカシイです。

 

そして報道も考えて記事にするべきです。

こういう書き方をしたら、如何にも遊具が悪い様に受け取る人が多いと思いますが、問題の本質は骨折のしやすい子供が増えている事なのです。

 

 

第16回キッズデザイン賞 上位賞入賞

少し前にキッズデザイン賞の受賞については記事で書きました。

このキッズデザイン賞には上位賞と言う物があり、全受賞プロジェクトの中から32点だけがセレクトされて表彰されるものです。

昨年、私達が担当した『IZY Kindergarten and Nursery』が経済産業大臣賞を受賞したのですが、今年も私達が受賞した8件のプロジェクトの中から『せんしん未来サテライト』が上位賞の審査員特別賞に選出がされました。

 

 

そんな訳で、朝から六本木ヒルズに行ってきました。

 

 

1時間半もあれば十分間に合うだろうと思って事務所を出たのですが、東名高速に乗るあたりで普段見ない様な長い渋滞である事が

判明です。

昨日、安部元総理の国葬があった影響でしょうか。

定刻に間に合うかが不安の中、車を走らせ、途中で様々な迂回路を通ったら意外にもちょうど良い時間に到着してくれました。

 

 

昨年の授賞式会場はコロナ禍の中と言う事で、会場に出来るだけ人を入れないと言うやり方だったのでガランとしていました。

 

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昨年の記事はコチラ

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そして、今年は去年よりは席も来場者も増えて少しだけコロナ禍前に近づいた感じです。

 

 

それでも以前はもっと賑わっていましたので、来年には日常に戻る事を期待です。

 

そして当日の授賞式の雰囲気はコチラ

 

 

更に受賞作品が展示されている所では説明もさせて頂いたり。

 

 

 

それにしてもキッズデザイン賞って、私達の関わる空間だけでなく商品から取組みまで様々な物に対して評価が行われていて面白いです。

それぞれが、子育て支援だったり、安全性配慮だったり、子供の成長みたいなテーマを持っていたりします。

 

私は子供に対して便利すぎる物事はあまり良いと思わないのですが、そんな物事も受賞していたりします。

 

 

いずれにしても、このキッズデザイン賞がきっかけで、日本の子供とデザインと言う部分において注目度が高まり、より良い物事が増えて行く事になる事を願っています。

 

 

 

キッズデザイン賞8冠

連日の嬉しい報告です。

今年のキッズデザイン賞が発表になり、担当プロジェクトが8件受賞です。

これで通算で67回目の受賞です。

 

何だか毎年沢山のプロジェクトに対して賞を頂けている状況が続いてるのですが、社内的には微妙に受賞に対して鈍感になり始めているの感じがしていて、事務所的には意識が低下しているのでは無いかと心配になります。

 

しかし受賞リストを見ると、園舎としての受賞は例年より格段に減少していて

2021年 32件 (日比野設計+幼児の城 8件) 受賞占有率25%

2020年   31件 (日比野設計+幼児の城 5件) 受賞占有率16%

2019年 37件 (日比野設計+幼児の城 5件) 受賞占有率13%

2018年 33件 (日比野設計+幼児の城 7件) 受賞占有率21%

 

と、毎年30件は超えた受賞があったのに今年は21件と3割近く減少しています。

今年は、21件のうち8件受賞となった事から受賞占有率は38%と過去最高です。

 

こうして数字で見れば、クライアントの意思や想いがしっかりとしてきた事、スタッフの努力が成果として出てきた事と見る事が出来る訳ですから、この一瞬は自分達を讃えても良いのだと思う事が出来ます。

 

と言っても、これに甘える事なく。

私達は世界でも例が無い、教育や保育施設に特化している建築設計事務所です。

ただ設計をするだけでなく、自分達で保育園も有しているし、大学との連携で調査研究も行っています。

更には海外の教育施設事情の調査も行ってきており、このジャンルの設計に対してはそれなりの責任があると自負しています。

 

そんな訳で、これからも意識を高く持って教育保育施設の設計に取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

それでは、受賞頂いたプロジェクトを少しだけ紹介します。

 

 

 

せんしん未来サテライト

(https://senshin.net/)

 

 

 

【IK Nursery】

 

幼児の城HPで解説や写真が見れます。

 

 

 

【RJ Nursery】 (KIDS DESIGN LABOとのコラボプロジェクト)

 

幼児の城HPで解説や写真が見れます。

 

 

 

 

【SCJ Nursery】 (福祉施設研究所KIDS DESIGN LABOとのコラボプロジェクト)

 

(福祉施設研究所のHPで解説や写真が見れます)

 

 

 

【認定こども園 ウブントゥ富士の森】 (KIDS DESIGN LABOとのコラボプロジェクト)

(https://www.ubuntu5678.com/school/fujinomori/)

 

 

 

 

認定こども園 愛宕幼稚園   (KIDS DESIGN LABOとのコラボプロジェクト)

(http://atago-kdg.com/)

 

 

 

こども発達サポートiroha

(http://www.fujiokachuo-hoikuen.jp/)

 

 

 

Instagramにも投稿がされています。

 

 

 

 

こうしたプロジェクトは決して私達だけでは完成していません。

プロジェクトを任せて頂いたクライアントの皆様をはじめ、設計、工事に関わって頂いた皆様にお礼申し上げます。

ありがとうございました。

イギリスの建築賞で最終7選に2件入りました

嬉しいニュースです。

 

イギリスで歴史あるメディアグループ『Haymarket』が運営する建築メディア『World Archtecture News』(通称:WAN)が主催している建築賞 WAN AWARDが今年も開催され、その幼児初等教育施設部門において私達の担当したプロジェクトが最終選考7選に二件も選出されました。

 

 

一つ目がOM Nursery

 

 

コチラでより詳細な写真等が見れます。

 

 

二つ目がSCA Nursery

福祉施設研究所KIDS DESIGN LABOのコラボプロジェクトです。

 

 

YouTubeで動画が見れます

 

 

 

過去にも三度、この最終選考7件に残ったことはあるのですが二件が残る事は初めてです。

それでも残っている他の5件も素晴らしいプロジェクトばかりなので、まずはここまで残ったことを関係者で喜びたいと思います。

 

 

 

Instagramでもシェアされています。

 

 

幼稚園や保育園の設計は早めに動く事が肝要です。

日本建設業連合会が6月に資材の品薄と高騰による工事価格についての発表が出ています。

これは幼稚園や保育園、学校と言った建築においても全く同じ状況です。

 

現在進行中のプロジェクト、これから工事を考える方は是非一読下さい。

 

 

具体的な品目の上昇率は以下の通りです。

 

 

ザックリとした書き方をすれば

 

鉄筋コンクリート造の際に必要な、異形鉄筋、型枠材が約70%UP

鉄骨造の際に必要な鉄材は35%〜70%UP

木造の際に必要な木材は90%UP

 

みたいな状況です。

 

 

建築全体のコストとしては10〜12%UPと表現されていますが、私達の肌感としては20%前後の上昇している感じを持っています。

いずれにしても、当面は資材不足と価格高騰について解決する要素が見当たらない状況です。

 

そして何よりも工程が読みにくい状況である事から、これから建築工事をお考えの方はとにかく早めに相談を頂く事がより良い道を模索できる事になると思います。

 

 

もちろん、限られた予算内でも付加価値を付ける事がデザインの本質だと私達は思っています。

そういう意味で、こうした困難な時代だからこそデザインの意味や価値に期待を頂ければと思います。

 

 

幼稚園や保育園、学校の建築や設計についてのお問合せはコチラから