レッジョエミリアを学びに来ています。一日目

夜の便で成田を出たら、東京の夜景とサンセットがとてもキレイ。

 

 

で、経由地を通過して着いた先はミラノマルペンサ空港。

18年ぶり位に来ました。

でもここが最終目的地では無いので、ミラノ中央駅へ。

 

 

欧米の駅の豪華さにはいつも感動します。

 

 

特急に1時間半乗って着いたのはココ。

 

 

レッジョエミリアアプローチと言う教育論で知られている、レッジョエミリア市です。

 

レッジョについては概念的には把握しているつもりでしたが、実際に私達が海外において本格的にレッジョの理念を導入した幼稚園を設計するにあたって、もっと把握しないといけないと思い、担当スタッフ達と弾丸過密スケジュールで来ました。

 

ただ今日は日曜日で視察先の幼稚園も休みなので残っている時間は自由に動く事に。

 

 

ローリスマラグッツイ国際センター。

 

 

レミダデイと言って、廃材を集めてアートとして活用する活動をしていました。

この活動って、日本でもやっている企業があります。

色や素材別に分けて整理すると、その段階で既にアートっぽいのですが、それらを自由に組み合わせる事で更に新しい物を生み出していく。

発想の転換な訳ですが、幼少期に廃材はゴミと言った考え方に対して別の見方をしておく事は大事な事だと思います。

 

 

 

お馴染みのライティングテーブル。

 

 

 

他にも色と光をテーマの仕掛けが沢山あります。

 

 

そして、これが良かった。

モーションキャプチャーが設定されたリアプロジェクションの物。

 

 

人の動きに合わせて絵が有機的に動くのです。

子供が夢中になって遊んでいました。

デジタルな物でも、こうして変化させる事で子供達の心を飽きさせない事になる良い事例です。

 

リフォーム建築なのですが、中の空間もとても気持ちよく作られていました。

 

 

この後、少し街中を散策。

こうした広場が四つ程あるのですが、一番混んでいてこんな感じ。

 

 

とてもゆとりがあります。

 

 

これ、一つのデータとしては人口密度があげられます。

最近私達が良く行く中国の都市部はかなりの人口密度です。

例えば

深圳市→17000人/平方キロメートル。

港区→12000人/平方キロメートル。

厚木市→2400人/平方キロメートル。

 

これに対してレッジョエミリア市は僅か700人/平方キロメートルです。

深圳市の1/24であり、港区の1/17。私達の街である厚木市も田舎ですがそこよりも1/3です。

 

だからとにかく街にゆとりがあります。

 

広場に面した気持ちの良いテラス席で満席なんて所は見かけませんでした。

 

 

そして、皆ゆったりと週末の夜を楽しんでいました。

 

中国の様に物凄いエネルギーとパワーに触れる事で私達も同様にパワーを貰う事も楽しい事ですが、こうしたゆっくりとした文化に触れる事も一方で大切な事なんだと思います。

 

明日からは怒涛の視察ラッシュが始まります。


ベルリン市内の託児所と保育園。カフェまで付いてる?

今日もベルリン市内の幼児施設視察へ。

 

最初は商店街っぽい所の中にある託児所。

ここもデザインを紹介するまでも無いのですが、園庭が無くてもちゃんと皆で30分歩いて森に行ってます。

そして、こんな遊びをしているのです。

 

 

折れた木の枝を集めて、組んで、遊具の様にして遊んじゃってるのです。

最高に楽しそうです。

食事を自分達で作ると子供達は美味しそうに食べるのと同じで、遊具を自分達で作ったのは特に楽しそうに遊ぶ訳です。

遊具の安全基準なんて関係ないのです。

 

元々日本の公園遊具安全基準は民間企業達が集まって作っている様な物ですし、教材業者が作っている安全基準なんて自分達の遊具や教材販売を有利にしようとしているだけの話です。

 

そして行政もそうした物を使わせていれば、万が一の時に責任を回避できると思っているだけの事なので、こうした事が本質的に子供達を成長させる事を邪魔している事に気付くべきなのです。

 

こんなシーンもあります。

子供達が職業体験をしているシーンです。

 

 

最近は日本ではキッザニアが流行っていますが、あれは完全に職業体験遊園地であって、本当の意味で職業の素晴らしさや大変さを伝える事にはなっていません。

それなら、上の様に保育園の周りには沢山の本当の仕事があって、プロ達がいるのですから、そうした方達と触れ合う方が良いに決まっているのです。

 

キッザニアは子供達がひと時を楽しむテーマパークとしては良いので、否定するつもりは無いのですが、大人があれで職業体験をさせたと思うのが間違いである認識を持つという事を言いたいのです。

 

 

そして次の視察へ。

ここ、何が興味深いかと言うと下の様なカフェ・レストラン併設です。

 

 

私達の訪問した時間では客足もまばらですが、結構ちゃんとしたカフェです。

そして厨房は保育園と共用。

 

3階建の建築の3階部分には若者が集って、使える小さなステージ付のホールやレコーディングスタジオまであるのです。

保育園のデザインは特筆したものでは無いので割愛しますが、90名近い子供達が通っている日本でも一般的な感じの規模とと内容です。

 

園長曰く、『こうして保育園が常に外部や社会と接する事が出来る環境が大切』との事ですが、全く同感です。

不審者から守る事を理由に閉ざしてしまう傾向が強いのが日本の都市部における園舎事情ですが、こうした施設の方が子供達が得る事は多いのは歴然としています。

 

日本でも少しずつ、異業種とのコラボが増えてきているので、より外に開く園が増えるとイイなと思いました。

 

そして、ここからやっと市内を少し廻る時間に。

 

 

ROBERTNEUN設計のスーパーマーケット『FRISCHE PARADIES』。

針葉樹合板を使ったインテリアが素敵です。

 

 

ピーターアイゼンマン設計のホロコースト記念碑。

 

 

 

ゲーリーのDZ銀行。

 

 

ポツダム広場のアーケードは既にクリスマスモード。

 

 

更に広場はクリスマスマーケットがオープンしていました。

 

 

だからホットワインを。

 

 

帰り道に、スーパーによったら『HARIBO』と『Ritter SPORT』の品ぞろえに大感動。

 

 

 

一体どれだけあるのかと言うくらいに種類があります。

 

 

 

これ見ると、再び全部食べたくなる衝動にかられる始末に。

でも耐えました(笑)

 

明日は帰国の途につきます。

 


ベルリンのシュタイナースクール、託児所

今日はベルリン市内のシュタイナースクールへ。

 

 

天気が悪いので地味に見えるかも知れませんが、久しぶりに感動しました。

 

 

私達がデザインする様な建築とは全く違うのですが、シュタイナー教育思想にある『自由な自己決定の出来る様になる』という事は私達が常に言い続けている『成功も失敗も含めた多様な経験をして、自ら正しい選択が出来る様になる』と言う事と共通しています。

 

 

だから建築空間はとても豊かです。

造形はもちろん、光の取り入れ方、素材等、とにかく子供達の感受性を育む様な意思を感じられるのです。

 

 

決してシンプルでは無いのですが、しつこくないのが不思議でした。

 

 

写真で見ていた時よりも、自らの体を空間においた時の感覚はブログで伝わりそうにありませんが、私が勝手にカメラを持ってドンドン足を進め、次々と扉を開けて見学させてもらったという事だけは伝わるとイイなと思います。

 

 

この後は、設計事務所のbaukindへ。

ここで、主宰のナタリアとリリアの二人と会って彼女たちの活動を聞いたり。

 

 

そして、この後は彼女達がデザインした託児所に。

 

 

商業的なデザインに近いのですが、女性らしい優しさと軽やかさのあるセンスです。

 

 

園のコンセプトが雨傘なので、トイレに傘が吊られていたり。

照明が水滴の様だったり。

 

この後は、ギャラリーに行ったり。

 

 

写真の警官らしき人は人ギャラリー入口に立っているリアルな人形です(笑)

 

相変わらずりの時差ボケ継続中で、夕飯後にホテルへ戻るといつのまにか寝ている始末です・・・


ベルリンの託児所

今日はベルリン市内の託児所に来てます。

幼稚園の事をドイツではKindergartenと言いますが、ここはKitaと言って託児所の様な類の施設です。

ビルの1階に入居している小さな所。

 

特にデザイン的に工夫されている訳では無いので割愛しますが、裏にはちゃんと庭がありました。

 

 

シンプルに見えますが、これでも十分魅力的です。

過剰な遊具は全く無いのが良い所ですが、沢山の木々が植えられていて子供達が隠れられる所が沢山あるのです。

 

子供が探検したくなる様な、小径をわざと作っていたりも。

もちろん、大人の目線から隠れちゃいます。

 

ここの園長先生がこの方。

 

 

最初は固い雰囲気の方と思っていたのですが、話してみると実にブレないシンプルな思想の持主です。

園舎の中にも段差や角なんか沢山あるのですが、一応聞いてみました。

『先生、怪我や事故は起きてませんか?』

 

先生の答えは予想通りでした。

『えっ? こんな角や段差で事故なんか起きないわよ。全然大丈夫。何言ってるの?』

『もし怪我したって、そこから学ぶんでしょ。次は怪我しなくなるんだから。』

 

私達が言い続けている事と全く同じでした。

保護者や行政も同じ考えの様ですから、すなわち社会全体が子供達には怪我も含めて様々な経験が大切である事を大人が理解しているのです。

そして、こうした社会においてはクレームをつけてくる様な大人もいなければ、過剰に指導してくる行政も無いのです。

 

結果として子供達は多くの経験をさせてもらえる訳で、子供達にとって良い環境となっている訳です。

 

最近、少しずつ日本もこうした事に気付き始めている感じも受けますが、まだまだ『園内では怪我がない様にして欲しい』と言われる事が多いのが残念な所です。

 

本当に子供達の為にとはどういう事か、大人は再度考える時です。

 

 

この後、日本で言う『特別支援学校』二か所にも。

一つは既存の学校を改修した物、もう一つは新築された物。

下の写真は改修した方の特別支援学校のダイニングルーム。

 

 

教室。

 

 

校庭も素敵です。

 

 

続いて新築された方の特別支援学校。

こんな気持ちの良い体育館。

 

 

アトリエも開放的です。

 

 

校庭には芝が敷き詰められています。

 

 

 

前者の物は障碍者の為にプランニングされた訳では無い訳で、結局は新しい開放的な学校です。

でも、子供達も先生達も普通に楽しそうに過ごしているのを見ると、逆に『障碍者向けに作らなくてもイイんだ』と思わされてしまいました。

 

建築設計をやっていると、実は機能的に一生懸命に工夫をしてしまいがちです。

誰かの自宅なら、利用者が特定されているし、ライフスタイルが明確な可能性があるので特定の機能を設計してしまう事も解りますが、こうした施設って沢山の人が利用する訳です。

 

保育園や幼稚園は子供が利用するんだと言っても、子供だって様々ですし、成長して変化していきます。

障碍者なんて、同じ状態の障碍者なんて居ないのです。

それぞれが少しずつ症状が違うのです。

 

だとしたら、設計者が『これは障碍者の為に考えて設計しました』や『子供の為に設計しました』なんて言っても、結局はフィットしない人だって出てくるのです。

 

すなわち建築設計で100%なんて求める必要はなくて、大切な事は施設管理者や運営者が工夫をする意識を持つ事なんだと思います。

人を見て、気を遣う意思を持ってくれれば、設計者はデザインに対しての自由度が増して、施設の雰囲気はもっと良くなるはずです。

 

最低限の危険回避はするべきですが、設計が機能ばかりではなく、人が快適に過ごす為のデザインであるべきだと改めて思わされた一日でした。


ベルリンの高齢者施設

移動が激しくて、ブログの記事を書けてませんが、TwitterFecebookでは更新をしています。

で、今は実はドイツはベルリンに来ています。

 

今回は福祉施設研究所の真栄城と一緒なので、朝から高齢者福祉施設の視察に。

私は専門外ですが、20代の頃には何件か特養の設計を担当した事がありますので、当時『何でこんなイメージになっちゃうのだろう・・・』と独特のネガティヴな雰囲気を残念に思った事を強く覚えています。

 

でも、今日見た施設はデザイン的に特別な事は無いのですがとにかく明るいのです。

下の写真は日本で言う特浴ですが、全然明るくて清潔感にあふれています。

そして臭わない。

 

 

一人の女性の部屋なんか、こんなに綺麗です。

90歳超えている方でした。

 

 

完全に自宅の様です。

室内は各々が装飾を好きにして良いので、良く言う『家の様に』です。

 

1階にはコンビニがあったりもします。

 

 

 

この店番は、先程の部屋主である90歳の女性が担当されていました。

スゴいです。

 

次に見たのがコチラ。

コチラも老人ホームです。

 

 

低層の建物が緑あふれる豊かな敷地に分散して建てられています。

中にはこんな美容室があったり。

 

 

提携している美容師さんが一週間に一度来てくれるらしいです。

コチラに住まわれている方の部屋もご自宅の様に装飾がされていました。

 

 

細かい事は解りませんが、施設側が過剰に管理しようとしていない事を感じました。

例えば、認知症の方が入居しているフロアについてですが、日本であれば行方不明にならない様に電気錠がセットされてお年寄りを閉じ込めた様な状態になっているのに対して、コチラは鍵がかかっていません。

一応ブザーはなるのですが、閉じ込める様な状態は人間の尊厳の問題に関わるので、そこは管理者側が気を遣えばよいと言う姿勢です。

 

怪我対策についても同じです。

段差、壁の角等にはガードなんかしていません。

日本だと建物内の廊下に、ストレッチャーや車椅子によって壁が傷付くからと言って、衝突防止材の様な物をつけたり、病院の様なストレッチャーガードの様な物を付けたり、施設感あふれる高い巾木をつけたりする訳ですが、そうした事も一切ありません。

 

とにかく、インテリアや雰囲気を大切にしていて、入居する方が居心地良いように尽くされているのです。

そして、施設管理者が楽をしようとするのではなくて、お年寄りに笑顔になってもらおうとしていました。

 

デザインについての好き嫌いはあるので、他の手法で良いと思いますが、日本の高齢者施設も管理者目線でなくなるとイイなと感じさせられる日でした。

 

 

この記事、コチラの深夜2時に書いています。

実は完全に時差ボケです。

そして、こんな時間に猛烈にお腹が空いてしまい、お土産用に買ったチョコをペロリと食べてしまいました。

 

 

裏面を見たら、一つ軽く500kcal超え。

三枚なので、1500kcal超え。

やっちゃいました(笑)

 

 

 

 


中国にあった素敵な幼稚園

昨日に引き続き、三亜にいます。

折角なので、ここで評判が良いと言われている幼稚園の見学に来ました。

 

月謝が40,000円位との事だったので、中国では比較的平均的なレベルの幼稚園と思ってきた見たら、素敵な幼稚園だったので紹介します。

 

園舎の裏には、こんなツリーハウスがあったり。

手前に見えているのは子供達が収穫体験と食べる事の出来る畑や田があったり。

 

 

生命の尊さや優しさを学ぶ事の出来る鶏や山羊、兎がいたり。

 

 

そういえば、山羊の後ろには白鳥もいました。

 

 

大体、こんなに動物が揃っている幼稚園自体が世界的にも少ないです。

園庭には水遊びが出来る水辺もありました。

 

 

内部もこんな感じで木の床です。

 

 

おまけに園庭には天然芝が敷きつめられていました。

 

このコンセプトは、私達が提案し続けている事にかなり近くて、こんな感じの幼稚園があった事に驚きました。

園長先生に話を聞いても、『自然や外で遊ぶ事から学びえる事は多いですから。』と言ってくれました。

 

 

これまでに中国で都市部を中心に10か所近くの幼稚園を見てきましたが、その大半が園庭はゴムチップ舗装か、人工芝です。

園舎の床はビニルシートで、天然の木材なんか使われている箇所を探す事が困難でした。

 

動物なんか、触れたら病気になる位の勢いですから、いる訳もないですし、水辺だって『危ない』の一言です。

 

しかし、ここは全く違ったのです。

残念ながら日曜日だったので、子供達の動きは見れませんでしたが、こんな幼稚園があった事と子供達の成長を真剣に考えている園長先生と会えたのが嬉しかったです。

 

もちろん、デザインについてはもっと工夫が必要でした。

やっている事は素晴らしいのに、部分的にチグハグな事が起きていたり、素敵に見えなかったりしているのです。

 

デザインって、こういう事を整えて外部に向かってより伝わりやすくする事が出来ると思います。

 

園長先生は私にどうしたら良いかを真剣に聞いてきてくれたので、アドバイスをさせてもらいましたが、将来が楽しみです。

 

 

 


中国の幼稚園

中国の幼稚園に来ています。



形態がやたらとグニャグニャしていたり、色使いが無意味に多かったり。
写真では解りませんが、半年くらいしか経っていないのに汚れや仕上の荒れが目だったりと工事の精度もかなり低いです。


エントランス。
海に近いとの理由で、エントランスが何故か南国風に。



トイレは比較的明るく設計されているのですが、湿式床です。
ちなみに左側の便器は和式に似ていますが、これが中国式。



日本では和式便器と洋式便器を比較すると和式便器の方が圧倒的に保有菌数が多い事、公共施設や住宅等で和式が減ってきていて使える子供が少ない事等の理由から洋式が殆どですが、こちらはまだ中国式の方が多いです。


そして厨房。



かなり清潔です。
ただ、湿式床。
水で洗い流す事が一番清潔と言う感覚はかつての日本でもそうだった訳ですが、中国においてはまだそうした感覚との事。
この辺りの事はかなり啓蒙が必要そうです。

実は、この幼稚園中国国内で見ればかなりグレードは高い方です。
ただ私達から見れば改善した方が良い箇所はかなりある訳ですが、これはハードだけの問題では無くソフトの問題とリンクしてきています。

園舎に限らず、中国の建築は見た目がかなり重視される事から私達の所に来る相談は当然ハードの事ばかりが話題になるのですが、実際にはハードはソフトと連携して初めて園舎として成功すると言う事をこれから伝えていかなくてはいけないと感じました。


この後、政府の方からあるお寺に招待されて精進料理をご馳走に。



このお寺、仏教の伝統的な建築手法で建てられているのですが、これがとてもキレイでした。
これまでの中国出張で頂く料理は私にとっては脂が強すぎたり、ビックリ素材の料理だったりと少し食べにくかったのですが、ここの精進料理はどれも食べやすかったです。

改めて中国の奥深さを知る機会となりました。


 

オランダの私立保育所

オランダの私立保育所視察です。



ヨーロッパは公立保育所が圧倒的に多いのですが、アムステルダムには質の高い私立保育所を運営している会社が幾つかあります。
その一つを視察してきました。

ヨーロッパで、こうしたセンスのインテリアを持った保育所を見るのはかなりレアです。

ところが、市内にはこうしたクラスの保育所が市内には幾つもあるのです。

もちろん保育料も月あたり25万近くするので、かなりのハイクラスな保育所です。



床なんかビニル系かリノリウム系の床材が殆どの中で、こうした木目が使われています。
ただ、ここは結局木目のシート材なのですが・・・
壁面の木材は本物でした。



一つ、日本と圧倒的に違うことは壁面装飾が無い事。
だから室内はとてもキレイです。
もちろん、子供たちが作った制作物はあるのですが、ちゃんと飾り方は工夫されているのです。

これ、結構大事な事だと思います。

園庭の写真も。



ビル型の保育所なので、見えている建物の殆どは保育所以外の用途です。
園庭はどこの保育所も貧しい環境です。

もっと、緑豊かにしてあげたら良いのになと感じました。

オランダの室内遊び場

オランダにある室内遊び場を見てきました。
日本ではショッピングモールにテナントとして必ずと言っていいほど入っている訳ですが、ここは設置されている場所が違います。



写真からみても何となく暗い感じがすると思いますが、殆ど道路下の地下スペースに設けられています。
間接的に太陽光が取り入れられてはいるのですが、何となく暗いのが気になります。



それでも平日の日中であるにも関わらず親子連れが沢山来ていました。
子供達はここで一杯身体を動かして遊んでいる時にお父さんはベンチに腰掛けて休んでいたり、お母さんは友達同士でおしゃべりをしたり。
そんな風景は世界共通なんですね。

もちろん小さなフードコートの様なスペースもあります。



『イイなあ』と思った事は、やはりここでも子供達は自由に遊んでいて親も構いすぎていない事。
もちろん施設側だって、監視する人なんていません。
日本だったら、必ず怪我をさせない為に管理監督する立場のスタッフが何名も配置されていたりするの訳ですが、私はオランダの様な感覚で良いと思います。

子供達で自由に遊んで、怪我をしたら自己責任で良いのです。
結果として施設側は余計な人件費もかからない訳ですから日本の同種の施設と比較したら断然安い値段で遊べるのです。

インテリアは『もっとこうしたら良いのにな』と言う事は沢山ありました。
 

2015年 海外視察総括

今年も海外の視察が無事に終わりました。
今回は、スコットランドとイギリス班、オーストリア、クロアチア、スロベニア班でした。

無事にと言うと正確には嘘でして、2回とも帰国の便の機上で体調不良に見舞われると言う珍しい事態でしたので。
一回目の帰国時には、途中から猛烈な寒気に襲われて帰国して病院に直行したら39度の高熱に。そのまま数日寝込むハメに。
二回目の帰国時には、途中から猛烈な腹部不調に襲われて何度もトイレに行くハメに。かつて記憶にない程二日間に渡ってお腹が下りつづけました。
それらも何とか乗り越えて今日に至ってる訳ですが、今回の視察で訪問した園の数は13箇所。
更に子どもミュージアムや、子どものアミューズメントパークも視察したのでインプット量はとんでも無い位ありました。

情報をアウトプットする為には同等のインプットが無いと出来ないと常に思っています。
だから、お客様から頂く依頼に応える為には私達がこうして世界中から情報をインプットしにいくのは当然の事だと思っています。

もちろん全てが日本の私達の仕事に使える訳ではありませんし、行けば行くほど日本の園舎と言うのはつくづくレベルが高いと感じます。(これは私達が担当した物だけの話ではなく日本全体の平均的なレベルの話です)

ちなみに、私が言う園舎レベルと言うのは建築的レベルだけの話では無いです。
建築だけを捉えて言うなら世界中に面白くてユニークな園舎は沢山あります。
しかし園舎はアート作品では無いですから、私達のフィルターを通す時には園舎として教育や保育方針と建築がマッチしているかが判断基準です。

こうしてフィルターをかけると、日本の園舎レベルはとても高い水準にあると言えると思います。

これは、これまでに、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ドイツ、フランス、スペイン、アメリカ、インドネシア、オーストリア、クロアチア、スロベニア、スコットランド、イギリス、オランダと15か国を見てきた経験の中での話です。

まだ行くべきと思っている国は他にも沢山あるので、これから先に視察を重ねていく事でこの意見も変わるかも知れませんが。


ただ、今回の視察で意外だったのは、スロベニア共和国と言う人口はわずか約200万人、国土面積は約20,000km2しかない国の園舎レベルが高かった事です。

実は以前から『この人の設計する園舎は上手いな』と思っていた一人の建築家にアポイントを取って見せてもらったのですが、その園舎がとてもレベルが高いのです。

デザインのセンスはもちろんですが、しっかりと園側と打合せをして機能的に設計されているのです。
クロアチアの園舎もデザインは素晴らしかったのですが機能性の欠ける面が多かった中で、隣国であり、かつてのユーゴスラビアとして一つの国であったとは思えない程の差でした。

実は、この差は国の雰囲気にも感じました。

クロアチアはどことなく薄暗い感じがしたのですが、スロベニアはなんとなく明るいのです。
これは人の雰囲気も同じで、どこか明るさを感じるのです。

私達が視察をしている中では、各町の町長が町長室に招いてくれて記念撮影まで行われたほどです。

視察先の園長先生もとにかく笑顔で明るいのです。

そして最後の日にリュブヤナ大学でレクチャーをする前に建築学科の学生の講評に立ち会った時に学生のれべるの高さも感じました。

これって、日本人が意外に知らない事実では無いでしょうか。

園舎の中で特に私達が日本で圧倒的に劣っていると感じた事は機械的な事とエコの話。

機械室の次元が日本より圧倒的なクオリティでした。
配管のラッキングなんか恐ろしい程キレイです。



そして、そのグレードも圧倒的です。



日本ではコストが合わなくて中止する所が多い中で、中水利用なんか当たり前でした。

それから断熱性能の高さにも感心しました。
まず外断熱が当たり前である事、断熱層が75mm近くある事、ペアガラスの空気層は40mm近い事、建具はより断熱性の高い木製建具が多い事。
だから室内の快適性がとても高いのです。

空気の流し方については日本の方が上かも知れませんが、気密性の高さは完敗でした。

私達はとにかく日本の園舎レベルのスタンダードを上げたいと思っています。
そしてそれを世界中の子供達の為に発信したいと思っています。

だから、やはりこの事を知った以上は少しずつ何かしら挑戦をしたいと思います。

一方で大学でレクチャーした後に何人かから『スゴイ良い話だった。こんな話は役所に聞かせたい。』と言ってくれました。
すなわち私達が考えて発信し続けている事は世界でも共通すると言う事です。

どこの国でも子供達に対する想いは同じです。
それがどこかでボタンが掛け違うと過保護になったり、大人視点になったりしてしまっています。
それを真に子供達の為にとは何か?
を問い直す事で、より良い園舎は生まれるはずです。

今回の視察もとても学びが多かったです。
詳しく知りたい方は是非お問い合わせ下さい。


 

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