台風被害は避けれるのか。幼児の城が小中一貫校を設計。

昨晩から今朝にかけて台風被害の報道を見て、その大きな被害状況を見て驚いています。

 

命を落とされた方、怪我をされた方がいるとの事で、大変残念に思います。

 

 

風でガラスが割れたなんて言うのは、飛翔物による破損もあるとは思いますが、想定耐風圧を超えたからと言う事の方が多い様です。

鉄塔倒壊も工事現場の足場崩壊も同じです。

それぞれが想定していた設計基準を超えたから起きる被害です。

 

実際に地域による差はあるのですが、木造住宅の基準を基に都内(離島除く)で設計するとなると風速は秒速48mまでガラスは耐える様に設計します。

過去の東京都内(離島除く)の瞬間最大風速は2018年に八王子で記録された秒速45.6mです。

 

昨日の台風で被害の多かった千葉市では、過去最高の秒速57.5mを記録した訳ですから、ガラスが割れるのは当然と言う事になります。

 

建築設計においては、こうした過去の気象データを基に色々と設計をします。

地震に対する耐震性能、雨の強さに対する耐水圧性能、樋のサイズを決める時も地域における過去の最大降水量を基に設計します。それから前述の風に対する耐風圧性能、他にも過去の気温データを基に空調設備の性能設定もします。

 

結局、過去のデータを基に設計する訳ですから、それを超えてきた時に被害が出てしまうのは当然な訳です。

昔から、台風被害の多い沖縄地域等では、台風が来ると分かれば予め台風対策として窓に木を打ち付けて破損防止をしたりしてきたのは、そうした万が一に備えての人の知恵だったと言えると思います。

 

現在の気象は年々、人間の想定を超えてきています。

実際にここ数年で、「エアコンの効きが悪い」と言う相談も増えていますが、その大半は地域の気温が明らかに過去のデータより上回っている時が多いのが事実です。

 

天気予報の無い時代、人は自らの勘で気候変動を予想していました。

雲の様子、風の様子、陽の沈み方、動物の動き等様々な事に対して意識を向けて、「明日は嵐が来る」と予想をして対策を打っていました。

 

私も幼少期に母から『生暖かい南風が吹いてるわね、雨が降るわよ』と教えてもらい、実際に数時間後には雲行きが悪くなり雨が降った事を今でも良く覚えています。

 

私は常にレクチャーでも話をするのですが、「テクノロジーにより予知予報の精度が以前より上がった時代だから、テクノロジーを活用する事は賛成。しかしテクノロジーは常に完璧では無いと思うべきだし、頼りすぎる事は危険。どんな時代でも人の感覚は大事にする必要がある。そして、その感覚を基に行動をする事が更に大切」と言う事だと思います。

 

 

 

 

 

私達が設計監理担当させて頂いた、私立小中一貫校がArchdailyで紹介されています。

 

KB Primary and Secondary School/HIBINOSEKKEI + Youji no Shiro + KIDS DESIGN  LABO

 

 

 

1970年代に建築された公立中学校を新設される私立小中一貫校としてコンバージョンする作業は、とても楽しい作業でした。

限られたコストの中で、残して活かすものと新たに加えるもののバランスを取り、伝統文化教育としての茶道を取り入れる事から茶室をあえて一番目に付く場所に設置したり、KIDS DESIGN LABOによる家具も彩りを加えてくれました。

 

私達の下には現在、幼稚園や保育園だけでなく子供達の教育施設として、小中学校の設計依頼が増えてきております。

隣国の中国においても、3万屬4万屬傍擇岼豐唸擦寮澤廚盞箸錣辰討ります。

 

新しい学校施設の在り方について興味のある方は是非お問合せ下さい。

 


鹿児島の認定こども園が完成間近です

鹿児島で工事監理を進めてきた認定こども園が完成間近になってきたので伺ってきました。

 

 

最後の検査段階に入っているのですが、実はまだ残工事があったりとまだまだ問題は残っています。

外からの見た雰囲気もとても素敵なので、次回はご紹介出来る様にしたいと思います。

 

そういえば、打合せの途中で既存園舎にいる子供達が初めて園舎訪問に来てくれました。

その時の子供達の笑顔と歓声が本当に最高でした。

 

他って入るものの、改めてこの子供達の為に園舎を作っているんだなと感じさせてもらいました。

 

実は、こういうシーンには意外に会えないのでラッキーでした。

 


北京の幼稚園

昨晩から北京に入っています。

21時過ぎに北京に着いたのですが、新規案件の打合せをそんな時間からホテルでこなして、今日は朝か9月オープンの新設幼稚園の最終確認に行ってきました。

 

以前にもお伝えしたと思いますが、この案件は1972年に建築された建物が数度の用途変更を経て、今回幼稚園として再び用途変更をする事になったプロジェクトです。

 

当時の外観や記事はコチラ

2018年1月27日の記事

 

トンデモない様相だった建物が、ここまで来ました。

下の写真は道路からのエントランス。

 

 

入って直ぐに中庭が開けます。

 

 

その中庭を逆から見ると

 

 

そして、テラス。

 

 

他にも見せ場は沢山あるのですが、オフィシャル写真を撮影したら改めて紹介します。

なかなか素敵な幼稚園になったと思います。

 

そして、この後は他に北京市内で進行している幼稚園プロジェクト。

こちらも古い建物の改修ですが、元の用途も幼稚園です。

 

 

ただ、まだ見せれる段階では無いのでコチラも改めて紹介したいと思います。

しかし夏休みのたった2か月で2000峩瓩て眩改修を一気にやってしまうのですから、中国の建設力もなかなかです。

もちろん、修正指示は沢山あるのですが・・・・

 

この後は、夕方の便で江西省へ。


北京の子育て支援施設 動画公開

北京で先日完成した、子育て支援施設【CLC BEIJING】の動画がYOUTUBEに公開されました。

 

 

以下のリンクでもご覧いただけます。

https://youtu.be/GXlwGy-ARcM


中国・湖北省の幼稚園

中国は湖北省で工事が進められてきた幼稚園が、ほぼ完成となりましたので最終確認に行ってきました。

 

 

 

この案件は相談を頂いてから、2年位かかった気がします。

しかしオーナーが実に真剣に幼児教育に取り組みたい意思をお持ちの方で、私達の提案を真摯に受け止めて頂きました。

 

 

だから、工事中も不具合は何度もやり直してもらったり。

コストは嵩む一方だったのですが、それが子供達の為になるならと言う意思をお持ちでした。

 

もちろん、今回の現場体制は日本とは全く違う状況の中で、日本の工事品質と同じ事を求める事は無理がありますが、

『この体制で良くここまでの品質に持ってこれたな』と担当者の努力に頭が下がりました。

 

 

オーナーは、私達が常に『幼稚園はハードだけ整えてもダメ。本質は教育なのだからソフトの充実を』といい続けている事

も理解してくれて、現場の先生達を日本の保育園に研修に送り込んだり、実際に日本のベテラン幼稚園園長と顧問契約を結び、定期的に指導をしてもらう事まで実現されました。

 

私達も沢山の反省がありますが、それらは間違いなく次へのステップになると感じています。

 

正式な写真は改めて紹介しますので、楽しみにしていてください。


北京の子育て支援施設が完成

兼ねてより紹介してきた北京の子育て支援施設が完成しました。

 

 

600平米程の内装設計の仕事でしたが、設計から完成まで実に2年近く要しました。

途中で工事業者が変わる事は三度だったり、資材の入手がトコトン遅れたり、工事の出戻りがあったり。

 

 

日本では経験する事が無いであろう事を沢山経験しました。

 

 

しかし、オーナーは実に理論的な戦略を持っていて、私達のデザイン思想やアプローチを受け止めて頂き、手間やコストが掛かる部分についても何とか実現の道を付けてくれました。

 

 

結果として出来たものは、これまでに無いコンセプトのユニークな子育て支援施設として注目を集める事になっています。

 

本施設は1歳から6歳までの子供達を会員制をメインとして預かりながら、遊び、学び、運動と様々な活動が出来る様になっています。

また現場にいる先生も、中国語、英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語と多様な対応をしており、普段の遊びの中でも英語が積極的に取り入れられています。

既に沢山の会員登録があり、幼稚園や保育園と言った既存のカテゴリーには無い施設ではありながらも、注目を集める施設となっています。

 

 

これからの展開が楽しみです。


千葉の認定こども園、東京の保育園

今日も現場確認です。

朝4時半起きで、スタッフと共に千葉で工事中の認定こども園現場に。

 

 

既存であった素晴らしい竹林を残して、原風景として子供達の記憶に残してもらう事を意図しました。

敷地の高低差が建物一層分以上あるのですが、それが逆に魅力的な外部環境となっています。

 

 

土の斜面は、天然の滑り台の様に。

更に内部にはこんな空間も。

 

 

下のフロアと繋がっているネット遊具ですが、ここから見える竹林も素晴らしいです。

 

 

この後は、都内の現場へ。

 

 

こちらも目の前には多摩川が流れ、近隣は低層住宅が並び、大きな松の木が聳え立つ絶妙なロケーションです。

背景にある高層ビルは実は道路に立つと殆ど見えません。

 

だから、こちらは街並みに違和感無い様に色彩やデザインにも気を配りました。

そして、もちろん松の木は残して活かしました。

 

内部はこんな感じ。

 

 

右側の窓から多摩川が見えているのが分かります。

この保育園には、実際に世界で活躍しているアーティストのアトリエが入ったり、ギャラリーが設置されていたりと、一般的な保育園とは大きく違う素敵な保育環境です。

 

そして、それらを牽引する園長先生の明るくポジティヴな雰囲気が園の雰囲気を抜群に盛り上げています。

 

子供達の入るのが楽しみです。


中国の幼稚園 河南省編

クリスマスイブはなんと中国で過ごすハメに。

最後の追い込みをしているプロジェクトの確認です。

以前にも書いた、とてもユニークな既存建物を幼稚園にリフォームする案件だったのですが、なかなか素敵な感じに出来てきました。

 

こんな全面御影石をドンと張っていたり、アーチを描いた窓がある様な建物は今の日本じゃ巡り合えません。

 

 

なので、私達は出来る限り外観を触らない様にしました。

上の写真ではサンルーム的なガラスの部屋を付け足しました。

 

 

中から見るとこんな感じです。

まだカウンターが出来ていなかったりするのですが、ここはダイニングルームになります。

 

 

そして元々は玄関ホールだった場所。

今度は玄関としの利用はしなくなりますが、シャンデリアや豪華な天井、手摺、柱装飾などは全て残しました。

そして奥の方にガラスの部屋が見えているのが教室です。

 

 

これが実に素敵な幼稚園の雰囲気に。

上階の天井が高かった部分にはロフトを挿入して、空間に変化を加えました。

 

 

とにかくユニークな事は、オーナーがゼネコンの現場監督の様な位置にいる事。

工程管理も資材手配もオーナーが全て行い、個別に発注した職方に任せていくのです。

だから工期はドンドンずれるし、様々な職種が絡む複雑な工事になると混乱が始まったり。

施工の粗さは想定していましたが、許容出来る部分は許容しながらだったり。

 

それでも、私達もの難しい要求を何とかやり遂げようと必死に向き合ってくれました。

 

最後まで何が起きるか分かりませんが、最後まで頑張りたいと思います。

 

この後、オーナーは夕食の場で私の誕生日を祝ってくれました。

 

 

紙の王冠かぶらされて、顔にクリームまで塗られる始末(笑)

 

 

こんなに気を遣ってくれる人達に出会えた事に感謝です。


鳥取の保育園

鳥取で工事中の保育園が形が見えてきたので、現場へ。

 

 

 

都市部には都市部の園舎がある様に、空気の綺麗な場所にはそうした環境を存分に取り込める園舎があっても良いと思っています。

そして外観についても、地方には地方の風景に合った、街並みとして違和感の無い外観であるべきだとも思っています。

 

こちらの保育園は、まさにそうした事を具現化した建築になってきています。

 

外観は外構工事が終っていないので、改めての公開としますが、華美な色を使わずに大きな伸びやかな屋根を掛けていて、スッと街並みに溶け込んでくれています。

 

そして建物外周に等間隔で配された木製建具は全部開放出来る様になっています。

これにより、気持ちの良い季節は全開放して存分に気持ちの良い空気を取り込める様になっています。

 

下の写真は廊下と道路の関係性を表した写真です。

 

 

道路境界には蛇篭が配されていますが、建具を開放した事で、かなり開放的に外部と繋がっている事が分かると思います。

 

そしてトイレと廊下と外部関係性を示した写真。

 

 

階段の上にミラー状の板を張った幼児トイレがあるのですが外部の景色を映り込ませているので分かりにくいかも知れません。

ここも建具を開け放つと本当に気持ちの良い空間となります。

 

鳥取でも、この園舎が建つ地域は冬の寒い時期の平均気温はマイナス3度前後まで下がります。

逆に夏場の熱い時期は37度前後と年間気温差が激しい地域です。

降雪の12月から2月にかけてはある地域なので、今回は一枚目の写真で分かりますが薪ストーブが設置されています。

 

実は他にも小さな仕掛けが散りばめられているのですが、それを最初に知って体験するのは子供達と言う事に。

 

まだ二期工事と外構が残っているので、更に環境は良くなると思います。

楽しみです。

 


奈良の保育園

奈良県内で工事中の保育園は園舎部分が先行して完成間近で、とても良い雰囲気になってきています。
周囲が工場地帯である事からコンセプトを「ファクトリー」として定め、外観はオシャレな工場風に。



インテリアは、天井や配管を露出したり、あえてラフな材料で仕上げたりして子供達の「あれ何だろう?」「あのパイプは水が流れてるんだ」など好奇心を育むファクトリーになる予定です。



更に床を踏むと発電する仕掛けや、壁を秘密のパターンでノックした時だけ開く子供用ドアなど、夢や創造力も育むファクトリーになります。



園舎が先行して完成した後に既存園舎解体を行い、園庭整備を行う予定で更に良くなる予定で楽しみです。

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