建築コスト、高過ぎです

相変わらずの建築コストが高いです。

高いと言うより、高過ぎと言う表現の方が良い気がします。

 

鉄筋コンクリート造は工期的要因とコストからして、元々ここ数年は考えられない状況ですが、今は鉄骨はもちろん木造ですらビックリする高値が出てきます。

 

私達は海外のプロジェクトも抱えているので、特に日本の建築コストの異常ぶりは強く感じています。

 

建築のコストを構成するものは、大きく分けて資材と人件費です。

 

このどちらも不足している事で需給バランスが崩れて、供給側の言い値になってしまう事も一つの要因と言われています。

 

昔から言われている事ですが、こうした厳しい条件の時こそ、デザインや設計の力がより求められるし、こうした時に生み出された物は後世に残る素晴らしい物になったりもします。

 

いずれにしても、引き続き私達は最新の情報をお客様に迅速に共有し、プロジェクトの滞りない遂行に尽力したいと思います。


健康でいる事が、良い園舎を作る

人間ドッグへ行ってきました。

 

昨年初めて受検したのですが、一昨年から私達の事務所では40歳を超えた人は全員がフルコースの人間ドッグを受ける事を義務化しています。

 

フルコースなので、それなりに費用が掛かるのですが、とても意味があると思っています。

 

健康で無いと仕事を全う出来ないし、仕事を全う出来ないとお客様にも家族にも不安をかけてしまいます。

 

だから、健康である事はある意味で基本的な事として整えるべきだと思っています。

 

そして、そういう部分をリスクの高まる40代から毎年検査をする事でネガティヴな事も早期発見に繋げていけば良い循環が生まれると思っています。

 

 

話は変わりますが今日、私が胃と大腸内視鏡検査を同時に受けた後の事です。

 

私は麻酔を掛けて頂く事を希望しているので、検査前に麻酔でストンと記憶を無くすのですが、必ず検査の途中で起こされます。

そして内視鏡が入っている時に説明が入るのですが、終わりかけた時に看護師さんがこんな事を言ってきました。

 

『日比野さん、海外に住んでいたりしましたか?』

 

私はこう答えました。

 

『海外出張は頻繁にありますが、住んでいた事は無いです』

 

すると看護師さんは

 

『そうですか。何か英語で寝言をお話されていましたよ。』

 

そして看護師と医師はそれ以上語らずに、その場でウンウンと微笑みながら頷くのです。

 

 

お尻に内視鏡が刺されている時に、私は一体何を言ったのでしょうか・・・・

 

なんだか、とても恥ずかしかったです(笑)

 

そんな中途半端な情報なら、看護師さんも私に伝えなければイイのに(笑)

 

昨年の大腸内視鏡検査ではポリープが二つも見付かり、その場で切除したのですが、今年はそうした事も無く無事に終わったのが幸いでした。

 

これで、今年も一年全力で頑張れます。


中国国際モンテッソーリ教育協会

今日は中国国際モンテッソーリ教育協会のイベントで講師を担当させて頂きました。

 

 

この辺りの流れは、いつもと大して変わらないのです。

 

 

 

ただ、今回いつもと違うイベントがありました。

それは、レクチャー後に、昨日の記事で書いた私達が設計監理担当して完成した幼稚園へ移動して、

幼稚園に通わせたい親御さん達を前に座談会のスピーカーを担当させて頂いた事です。

 

 

大勢の前で話す事も意味はありますが、こうして顔が見える少人数の前で話をする事、そして話を聞く事は別の意味があると思える良いイベントでした。

 

どこの国でも同じですが、お子さんをお持ちの親御さん達は、常に不安や悩みを抱えています。

そして、一体何が正解なのかは誰もが分からなかったりします。

 

今回の座談会の様な場合は、環境と言う事がメインでありながら環境と子育てや教育とリンクした質疑応答になった訳ですが、

私達が常に環境に教育的テーマを設定している事をお話させて頂くと、多くの方が驚きと納得をしてくれました。

 

 

やはり、世の中は様々な情報に溢れていて、その情報の多くは商業的に操作されていたりします。

だからこそ情報を受け取る側の意識が求められたりする時代な訳ですが、空間や環境と言う部分においては実際にその空間に身をおいて肌で感じる事が一番であると改めて感じる良い機会になりました。

 

この幼稚園は教育方針も子供達の為と言う事が明確で、私達の設計思想ともかなり強くリンクしています。

今後の幼稚園が楽しみです。

 

 

最後に参加者の皆さんと記念撮影。


中国 貴州の幼稚園が完成

中国は貴州省貴陽市でモンテッソーリメソッドの新設幼稚園が完成しました。
 

 

園舎内に様々なモンテッソーリ教育ならではの仕掛けやデザインを散りばめて、教具だけで無く環境全体がモンテッソーリの思想になる様になっています。

 

 

中国の施工は当然ですが日本とは勝手が違う事が多く、色々と苦労してきてますが、

私達も5件目の完成になってきて、少しずつ要領を得てきた気がします。

 

 

とは言っても日本と比較すると、やはりまだまだな部分が多いのも事実です。

ただ、施工精度が悪い現場の工事価格は日本の人達がビックリする様な価格だったりする訳で、

逆にある程度ちゃんとした予算を確保した現場だと、それなりの質が上がり始めると言う単純な事であったりもします。

 

 

それから、人件費が安いと言う視点で見ると、材料代よりも人件費に比重を置いた工事手段を選ぶほうが得策だったりします。

更には、工場である程度まで組み立て加工をして、現場作業を出来るだけ減らす事で精度が上がったりもします。

 

 

いずれにしも、とにかく挑戦が多いこの状況は私達にとって、エキサイティングである事は間違いありません。


オランダで『YM Nursery』についてプレゼンします

帰国した矢先に次の嬉しいニュースが届きました。


イギリスの歴史ある建築雑誌 The Architecural Reviewを発行しているemapが主催で毎年世界の各地で一度だけ行う巨大建築イベント 『World Architecture Festival』が今年のスクールカテゴリーにおいて私達が担当した『YM Nursery』を最終10選に選定した様です。

 

最終10選はコチラ

 

 

 

2015年にもファイナリストに残ってベルリンでプレゼンをした事がありますが、最終選考者が現地に呼ばれて審査員の前で10分のプレゼンをして、最優秀が決定されます。

 

 

今年は12月にアムステルダムで行われます。


それにしても今年はファイナリスト10件のうち、中国のプロジェクトが5件。
中国の建築設計は日々、成長してきてるのを感じます。
デザイン力は勿論、実行力もあるので勢いは高度成長期の日本以上かもしれません。

 

 


真の贅沢を子供達の提供したい

無事に帰国しました。

 

今朝、ホテルを出てレンタカーを返して、マヨルカ空港に着き、手荷物検査に行こうとしたら『あっ、携帯をレンタカーに忘れてきた』と気づき大慌て。

 

フライトまで1時間あるから急げば何とかなるかもと思い、急いでレンタカー会社に電話するも意味不明な転送がされて・・・

『やはりスペイン。こんな朝からまともに働くはずが無い。もう諦めるか』と思い掛けたら突然誰かの携帯に繋がりました。

 

事情を説明すると『お前はさっき空港まで送迎した奴か? その携帯なら今俺が持って空港に向かってるぜ!』と奇跡のリアクション。

そして、数分後には空港にドライバーが私の携帯を持って親指を立てて得意満面の顔で登場してくれました。

 

こんな親切で機転の利くドライバーがいてくれた事に大感謝でした。

 

そして、マヨルカからミラノ→フランクフルトを経由して一気に羽田へと帰国しました。

 

これだけ海外に行っているのに毎回私の注意不足で小さなミスが起きるので、周りも大変です(笑)

と言うか、以前の方が少なかったのは、妙に海外に慣れてきてしまっているからかもしれません。

 

で、少し回顧を。

 

滞在中は、ずって晴天。

その空の青さはとんでも無く美しく。

 

 

建築に塗られた左官壁との陰影も本当にきれいでした。

 

そしてマヨルカには珍しい円形の城がありました。

 

 

 

これも本当に陰影が綺麗。

 

円形なので、撮影する方位によってはこんな感じの強いコントラストが出ます。

 

 

それから、こんなシークレットビーチも。

 

 

殆どの人が気づかない様な超細い道を入っていくと突然開けて、こんなに美しいブルーコントラストのビーチに出会えました。

 

最後に滞在先の朝食について。

 

食べる場所がまず素敵です。

 

 

こんな軽快な感じの屋外スペースで皆が朝食を取ります。

 

 

そこから見える景色が贅沢そのものです。

 

そして頂く朝食も土地の素材そのものだったり。

下のオレンジジュースは当然敷地内に沢山のオレンジがなっていて、それを毎朝収穫して絞られていました。

 

 

フレッシュフルーツ。

特に、この平たい桃は皮ごと食べるのですが、硬くてとても美味しいです。

 

 

下の写真はマヨルカの伝統的なミートパイ

 

 

最後は、市内のレストランでランチに食べたパエリア。

 

 

いつもレクチャーで話すのですが、贅沢とは高いブランド品に囲まれて暮らす事では無いと思っています。

こうした大きく手を加えずに、自然豊かな環境の中で暮らす事だったり、土地の物を季節に応じて食したり。

こんな事が真の贅沢では無いかと思うのです。

 

そして、こういう感覚を私達は子供達に伝えたいと思っています。

 

もちろん、同時にこうした豊かな環境を残していく事は大人の責任でもあります。

 

消費社会から循環社会にと言う動きは世界で起きていますが、まだまだ大量消費を良しとする傾向が強いのも事実です。

実際に幼稚園や保育園の大多数も化学的な偽物建材で構成されていたり、耐久性の弱い安価な建材で構成されていたり。

人工芝や疑似木材等はその最たる事例ですが、こうした環境は大人の都合でしか無いと思っています。

 

 

自らの身をこうした環境に置き、その素晴らしさを実感すると、改めて設計活動に活かそうと強く思う事が出来ました。

 

引き続き、子供達の為に尽力したいと思います。

 

 

 


米国の建築賞 最終選考に2件がノミネート

米国で最大のフォロワー数を持つ建築メディアArchitizerが主催する建築賞『A+Award 2019』の幼稚園部門 最終選考5件に私達が担当したプロジェクト2件がノミネートされました。

 

世界中の幼稚園の中から、毎年最終5件の中に私達のプロジェクトが選出される事を喜ぶと共に、四年連続の快挙の様でとても光栄な事です。

 

ただ、これはココから一般投票と審査員投票が始まります。

 

そして、今回のノミネートにはBjarke Ingels Group担当の『We Grow』と言う強力なライバルがいます。

 

毎回同じ事なのですが、私達のプロジェクトが同時に複数件ノミネートされると私達への票が分散してしまう事が惜しい事なのですが、それに加えて今回の相手がかなりメジャーな設計事務所であり、メジャーなプロジェクトであると言う事。

 

 

 

ノミネートされたのは

日本のプロジェクト『HN Nursery』

 

 

 

 

 

そして中国のプロジェクト『CLC Beijing』です。

 

 

 

 

以下のリンク先で5件の最終選考作品がご覧頂け、投票も出来ます。

全て英語なので少し不便だとは思いますが、投票を頂けたら幸いです。

 

https://vote.architizer.com/PublicVoting?fbclid=IwAR0ELLPM2u5yu6HATT-_0aEpN4Gmi14HEE5w7G7_1eAumUgC9eCoyVZjfDs#/2019/architecture/institutional/kindergartens

 

 


この自然を子供達に残したい

昨晩にスペインのマヨルカ島に移動してきました。

 

そして迎えた朝が息を飲むほどの美しさ。

 

 

朝靄が立ち込めている中で、少しずつ空が青くなり始めていく時に赤い朝日と空の青が交わり始めると一瞬だけ紫の色が出てきます。

農場スタイルのホテルに滞在しているので、トラクターや農園が目の前に広がっていますが、豪華絢爛とは無縁の環境ですが私にとっては、これがとても贅沢な環境です。

 

素晴らしい環境をもっている所は、商業的な思想が入ってくるとあっと言う間にその良さを失ってしまいますが、

こういう環境を子供達にずっと残して欲しいと強く感じました。

 

マヨルカ島は約3600km2もあり、人口が80万人もいる大きな島です。

私達の厚木市は93km2で人口22万人と比較すると、とんでもなく大きな島です。

 

そして、ここにはなんとガウディが改修設計を担当した教会があります。

 

 

圧巻のスケールでした。

 

また後日、見てきた事を記事にします。

 

 


園舎も多様性が大切

朝食を頂いてから、コモを出てミラノに戻りました。

 

 

そして、Armani Siroで開催されていた安藤忠雄さんの展覧会に。

 

 

最近の建築家には無い、圧倒的な力強さを相変わらず感じさせてくれます。

ここで、同行していた岩垂は帰国の途へ。

 

私と鈴木も一旦解散して、三日間をそれぞれで行動します。

 

昨年もミラノに来ていたのですが、改めてBosco Varticaleを見たり。

 

 

明らかに一年前よりも緑が成長しています。

そして、ここから鳥が羽ばたいていく姿を見たのですが、なんかとても不思議な感じがしました。

この後、どんな形で変化していくのかが気になって仕方がありません。

 

 

そして、夕方の4時半からはミラノ中央駅付近が一変します。

 

 

 

Milano Pride Parade(ミラノ・プライド・パレード)が開催されていました。

どうやらヨーロッパ各地で同時に開催されていた様ですが、これはLGBTのパレードです。

 

 

レインボーカラーをまとった方達が沢山いて、沢山のトラック上で人々がダンスしたり、大音量で音楽を流したり。

もう街中がクラブの様になっていました。

 

こうした文化は日本ではまだまだ閉鎖的な部分がありますが、やはり多様性を認めていく事は大切だと思います。

私達の事務所でも繰り返し、こうした事について伝えており、性差別を無くす事はもちろんですし、国籍や人種間の差別も無くすべきだと常に思っています。

 

私達の事務所には、様々な国からスタッフが働きに来てくれており、こうした部分についても全スタッフが同じ意識を持って欲しいと願っています。

 

そして、大切な事は物事の本質を見る事だと思っています。

 

これは必ず園舎設計ともリンクしており、表面上の事柄に拘らず、多様性を理解して、常に本質の部分を追求していく事が大切です。

 

全くの偶然でしたが、とても良いタイミングでミラノ滞在が出来ました。


イタリアのコモで受賞式

昨晩からイタリアのミラノに入りました。

途中、乗り継ぎ場所のミュンヘンでは直前の搭乗口変更が二度もあり、隣のターミナルまで片道2km近くを猛ダッシュさせられて、結局は元の搭乗口近くに戻るハメになり、再び2kmの猛ダッシュなんて騒動が。

 

一生懸命に走って戻ったのに、結局フライトまで1時間半も遅延して、走ったのは何だったのかと言う始末。

 

おかげでミラノのホテルについてたのは深夜の0時過ぎていました。

 

それでも朝は5時頃から目が覚めて、ホテルの外に出ると人が全然いません。

 

 

それならホテルの屋上にある朝食スペースに少し早めに入ったら、綺麗な景色が広がっていました。

 

 

反対側も。

 

 

そして、朝食は相変わらず沢山のフルーツ。

 

 

ヨーロッパの朝食は野菜はいつも少ないですね。

 

そして、同行した岩垂が初イタリアだと言う事で午前中は少しだけ市内を歩いたり。

この後レンタカーを借りたのですが、ピックアップ時刻に1時間半くらい遅れて行ったら、『その車はもう貸しちゃったよ』と一言(笑)

 

『あとは、小さいのしか無いけど』と普通に言ってくるので、そのままフィアットパンダを借りる事に。

そして、30km先の避暑地 コモへ。

 

コモにはジュゼッペ・テラー二が設計した幼稚園があると聞き、突撃したら週末なので当然休み。

 

 

 

幼稚園として完成度と言うよりは、建築としての美しさを見たかったのですが残念でした。

 

そして、これがコモ。

 

 

あのジョージクルーニーが別荘を持っている場所です。

 

 

沢山のヨットが停泊していたりして、避暑地らしい雰囲気が素敵でした。

 

そして、今回のメインイベントであるA'Design Awardの受賞式へ。

 

 

結構スゴイ会場です。

ヨーロッパが酷暑に面しているここ数日でコモもかなり暑いのですが、そんな中で、時間が約束通り進まないイタリアな感じの事態に遭遇したり。

 

そして無事に受賞式で名前が呼ばれステージに。

今回は担当役員の鈴木も同行。

 

 

担当の女性、背が高すぎです。(笑)

 

 

今回の受賞プロジェクトは二つ。

 

Silver Awardに『Kinari Kindergarten and Nursery』

 

 

Iron Awardに『YM Nursery』

 

 

記念撮影とかをしたり、飲食をしたりしながらホテルに戻ったのが結局0時頃。

 

二夜連続の深夜までに大分疲れましたが、こんな所まで来て表彰頂けるのは大変光栄な事でした。

 

 

 

 

 


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