宝塚歌劇団と園舎設計

人生初の東京宝塚劇場で宝塚歌劇団を見てきました。

 

 

特別講演だったので、10時50分から始まり、14時過ぎに終わると言うイレギュラーなスケジュールだったのですが、前半と後半の二部構成はアッという間に過ぎました。

 

別の言い方をすると、大感動の4時間でした。

 

一部の幕が上がった瞬間のカスミ越しに絶妙な立体感のあるライトアップの中で動き始める人からスタートした訳ですが、この段階で『うわっ』とゾクゾクとさせられてしまう始末。

 

その後は、演者の素晴らしいパフォーマンスと共に、オーケストラと、ドンドンと切り替わる素敵な舞台セット。

スピード感溢れる構成に圧倒されてしまいました。

 

休憩を挟んでの二部は、ダンスを中心としたパフォーマンス。

これが更に統率されていて圧巻なのです。

 

そしてトップスターと言われる朝夏まなとさんを中心とした構成は、多くの人を徹底的に魅了する様になっていて、ファンを引き付けて離さない理由が良く分かりました。

 

トップスターの演じ方、立ち居振る舞いはもちろん、出演されている全ての演者の方達が、あそこに至るまでにどれだけの練習を経て来たのだろうと図る事も出来ない位に圧倒されました。

 

改めて一流のプロの凄さに感動し、自らの姿勢を顧みる良い機会になった気がします。

 

宝塚歌劇劇団を見た事が無い人は、是非一度見てみる事をオススメします。


世界遺産と園舎

せっかく福建省に来てるのだから、福建土楼を見ないで帰る訳にはいかないと言う事で、今日は漳州市へ。

車を2時間半程走らせて向かいました。

 

そして目の前にドーンと登場です。

 

 

25年程前に、事務所にいた福建省出身の中国人の方に福建土楼の話を聞いて以来、ずっと見てみたいと想い続けて来たものをようやく見る事が出来ました。

 

この建築は古い物は1300年代に建てられたものであったりします。

この写真から見ても分かる通り円形の物と四角形の物があるのですが、外に対して閉じて内に対して開くこの形状の訳は盗賊対策だったそうです。

 

 

構造は木造で、壁は土で築きあげられているのですが、その厚さは1m50cm程にもなっているそうです。

 

 

中に入ると圧巻です。

『良くこの時代にこんな建築を建てたな』と人間の知恵と力の凄さを改めて強く感じました。

 

 

建築としての居住性については、各居室は狭くて暗いのが現実で快適とは言えないのが住民達の意見でもあるそうです。

 

 

 

またトイレは土楼の中には無く、一時的に容器に貯めたら外の川に流すそうで、これも不便な生活として住民が嘆く理由の一つとなっています。

 

写真に上げているのは観光客が殆どいない所を案内頂いたのですが、実際にはユネスコ世界遺産に登録されて以降は物凄い観光客が訪れる様になり、一部の土楼は完全に観光地かしており内部は全てショップとなっている様な所もありました。

 

更にそうしたエリアは土楼周辺にも及んでおり、かつては茶業で生活を支えてきた住民を観光業として生活を成す様に変化してきている様です。

 

そういえば、こんな巨木がありました。

樹齢650年近いガジュマルの木です。

下に見える人とのスケールを見ればその大きさがどれだけ大きいか分かると思いますが、幹の太さは1m50cmにもなるそうです。

 

 

あと、こんな風景も。

これ、完全に星のや軽井沢です。

 

 

と言っても、コチラの方が圧倒的に古い訳ですから偶然と言う事なんだと思いますが、とても素敵な環境がそこらじゅうにありました。

 

最後の一枚はコチラ。

子供達が川で魚を採りをして遊んでいました。

 

 

おばあちゃんが、昔ながらの天稟で物を担いでいたり。

 

 

土楼の周辺には鶏が放し飼いでウロウロしていたり。

 

 

アヒルも川に沢山いたり。

 

 

そして、そうしたアヒルや鶏は食べる為でもある訳で、そのアヒルを川で洗っている姿をみたり。

 

 

 

こういう風景を見ると、いつもホッとします。

何故なら、子供達や、人間が人間としての基本的能力を失っていないと感じるからです。

 

この地区は良い意味で映画に出てきそうな位の農村部です。

観光客が大量に来る様になり、一部の地域は以前とはかなり変わった様ですが、それでも大半の所は何世紀も変化していない様に見えます。

 

すなわち、そこには業者が作った様な遊具や人工的な遊び場は無いですし、加工済み食品を食べるなんて感覚は無いのです。

しかしどこにも負けない豊かな自然があります。

 

だから子供達は自然の中で自ら遊びを見つけて遊んでいる訳ですし、

動物は食料でありながら共存しているのです。

 

私達が幼稚園や保育園の設計で常に意識している事はまさにコレです。

大人である私達がデザインをしすぎない事。

物や事の過剰供給をしない事です。

 

そしてそこに不足が発生するならば、子供達や大人達が生み出せば良いと思っています。

人が物や事を創造をする余地を残したいのです。

 

今の時代、人間はAIをドンドン進化させて便利な世の中を構築しようと必死です。

しかし、AIとは人工知能であり、それを生み出す過程は人間が行っても、それそのものは人間が思考する事を放棄してAIに思考させようとしています。

 

人間は便利になる事へ知恵を使い過ぎ始めている気がします。

便利になり過ぎると、本来持っていた能力が退化し始めます。

 

こうした田舎を見ると、便利なんて知らなくても人間は十分に笑顔で暮らしていける事を再認識出来ます。

 

中国と言う国は、上海や北京と言ったハイテクが物凄いスピードで進化している巨大都市がある一方で、少し奥に行けばタイムスリップした様な良き時代の風景を沢山見る事が出来ます。

 

多くの人が、こうした風景を自分の目で見て、気持ちを切り替えるきっかけになって欲しいと思う一日でした。


幼稚園施設 調査(大阪編)

先週にに引き続き今週は大阪で、文部科学省『学校施設の在り方に関する調査協力者会議 幼稚園施設部会の現地調査に。

朝から大阪空港経由で大阪に入って二件の調査を終えました。

 

 

 

この調査においては事前に様々な方から推薦を受けた施設の中からセレクトがされた上で視察をしている事から、一定の評価を受けている施設として調査に来ているので当然かも知れませんが、今回の視察においてもとても豊かな環境を見る事が出来ました。

 

特に園庭は沢山の木々に囲まれた環境が、猛暑の中にも関わらずしっかりと木陰を作って涼しさを生み出していました。

そして、そこには園長の手作り遊具が抜群の一体感と雰囲気を演出していて、子供達が実に多様な遊び方をしていました。

 

もちろん、この環境を生み出した事に対して使いこなす現場の先生達、子供達の小さな怪我は成長に必要な事として認識する保護者等、様々な関わる人達の素晴らしい意識があるからこそ、成立している訳で環境だけ真似ても同じ様になる訳でない事も事実です。

 

世界にも沢山の素晴らしい幼稚園や保育園がありますが、日本にもまだまだ沢山の良い施設がある事を改めて認識する良い機会になっています。

 

明日も引き続き調査が行われます。


『無いなら作ればイイ』が子供達を豊かにする

文部科学省『学校施設の在り方に関する調査協力者会議 幼稚園施設部会』の活動として、現地調査として各地を回る事が始まっています。

 

さすがに全ての回に参加出来ないのですが、今回は北海道は札幌の調査へ参加してきました。

 

二箇所視察させて頂きましたが、施設としては決して新しくは無い所でした。

しかし、これがかえって調査事例としては良かったと思える一日に。

 

二つの園は共に、園長を始め、現場や保護者が協力して一生懸命に子供達の為に環境が作られていたからです。
そして決して過剰に安全性を気にする事や、大人が干渉しすぎる事も無いスタンスがある為に子供達は活き活きとしていました。

 

 

 

 

また外部環境は、どちらも既成遊具に頼らずに出来るだけ自然を活用したり、手作りの遊び場を子供達に提供していて遊べて素晴らしかったです。

 

まさに「無ければ作ればイイ」の感覚を皆が持っているのには感動しました。

 

一部の地域では0歳から12歳までの一貫教育的な事もスタートしていたり。

 

地方は都市部より少子化が顕著だったりして心配もありますが、新しい事を直ぐに挑戦したりする意欲や行動力は都市部なんか敵わないです。

 

もちろん、都市部には都市部の園としての条件があり、魅力がある訳ですが、今回の北海道の事例はその取り巻く環境を十分に活かした事例だったと思いました。

 

ますます地方に注目です。


幼児の城 in NY 一日目

NYに来ています。

明後日にメインの用事があるのですが、少し前乗りして色々と視察をしてインプットをします。

 

通りがかりで見たこの建物。

こんな豪華な造りの建物が郵便局です。

 

 

一体中はどんなになってるんだと思ったので入ると。

 

 

豪華で美しくて溜息でます。

日本で生まれ育った感覚だと、郵便局が何でこんな豪華なのかと思ってしまいますが今の様に誰でも簡単にメールのやりとりが出来ない時代は手紙って、とても貴重で崇高な物だったんですよね。

そんな事を改めて思わせてくれる建築って、すごいです。

 

そして、このまま歩くと出てくるのがセントラルパーク。

NYは三回目ですが、やっと来れました。

 

 

ここに児童遊園的な場所が幾つもあるのですが、共通して言える事は遊具の色が無彩色である事。

だからこうして写真を撮っても美しい緑あふれる景観を壊していません。

これ、私達が常に言い続けている事と同じです。

 

遊具がカラフルである必要なんて全くないと思います。

むしろ森にある木々の様に自然な色で風景になじんでいる方が良いと思っています。

 

 

他の所も同じで無彩色統一です。

 

こんな岩がそのまま露出されていて、これも子供達の遊び場になってました。

 

 

ちなみに、高さは5m近くある所も。

とても滑りやすいのですが、手摺なんか無いのです。

だから親はちゃんと自分の子供の動きを見てる。

子供達も自分で危険な箇所を意識しながら遊んでいるのです。

そして、こうして親が責任を取る事で、施設管理者側は余計な安全策に気を遣う事なく、もっと他の景観を整えたりする事に労力を使えると言う訳です。

更にこの結果は、子供達にとって施設的な制約がなくなる訳ですから思う存分遊ぶことが出来る訳です。

 

現在の日本だったら誰かが「あれは危ないから柵を付けろ」と「人を入れなくしろ」となるのがオチです。

昔の日本はそんな事無かった訳ですから、日本は改めてこうした本質的な子供たちの成長する環境について考える必要があると思います。

 

 

それにしてもイイ公園です。

 

 

更に次はメトロポリタン美術館へ。

 

 

中はこんな感じ。

 

 

実に採光の取り方が美しいです。

 

 

で、目的は実はこちら。

 

コム・デ・ギャルソンのデザイナー、川久保玲さんの展示です。

 

 

日本人デザイナーが、こんな世界的美術館で企画展されているなんて本当に誇らしい話です。

 

 

川久保さんの実績は言うまでもありませんが、世界的評価されてからこれまでも全くセンスが衰えないってスゴイです。

 

 

そして、この世界観。

当初は賛否両論が巻き起こったとされる前衛的なスタイルも今では様々な世界的賞を受賞されて世界を認めさせてしまいました。

 

 

私は常に社内で、『世の中の流行りを知る事は大切。しかし自分達の領域において流行りに乗ろうとするな。流行りは自分達が作るんだ』と言っています。

川久保さんの展示と歴史を見て感じると、改めて私達の進んでいる道に対して後押しをしてくれた様な気がしました。

 

 

 

最後はコチラ。

再び美しくて豪華な建築。

実はこれはNY州の公立図書館です。

 

 

最初の郵便局もそうですが、こうした公共的建築のレベルの高さは国の文化度を実に表していると感じます。

そして歴史はお金で買う事の出来ない訳であり、年月を積み重ねてきた物の強さを認識する良い機会になりました。

 

 

こんな図書館、羨ましすぎます。


ハンディキャップとは何か

以前に、筑波技術大学の学生から『会って話を聞きたい』とオファーをもらい、先生と共に来社された事が縁で、今度は私達が大学へ伺ってきました。

 

筑波技術大学は、視覚障碍者と聴覚障碍者の為の大学で国立大学法人として運営がされています。

この中に、建築やビジュアルなどのデザイン学科があります。

 

 

一つの部屋に入ったら、ホワイトボードにはこんなメモが。

 

 

カウントダウンされていく感じから、学生の緊張感が伝わってきます。

大学は視覚障碍者キャンパスと聴覚障碍者キャンパスと二つのキャンパスに分かれていて、私達は聴覚障碍者キャンパスに伺ってきました。

 

訪問して案内されて知ったのですが、聴覚障碍者の為に小さな工夫が沢山されているのです。

音が聞き取れないレベルの個人差はあるものの、聞こえない前提となると会話は手話となります。

手話での会話で大切な事はお互いが見える事です。

だから、結構ガラスが多用されていたり、そのガラスも床からガラスの所が多いのです。

更には、会話する時には必ず横に並んでお互いを視認しながら会話する必要がある事から、廊下には立ち止まれるスペースがあったり、災害時や授業のチャイム等、何か全体に情報を伝える為の手段として色のついたフラッシュランプや電光掲示板が用意されていたり。

『なるほどなあ』と言う工夫が沢山されていました。

 

でも、『なるほどなあ』と言う感覚と同時に私の中には『これで良いのかな』と言う感覚も出てきました。

大学生の聴覚障碍者は、聴覚以外は全く健常な人と変わりはありません。

むしろ、健常者よりも感覚が研ぎ澄まされている様な部分もある気がします。

だから、彼らが大学を卒業したら十分に一般社会で活躍出来る能力を持っているのです。

 

だとすると、一般社会で生きていく事になる訳ですが、一般社会には筑波技術大学の様な細やかな配慮はされていません。

どんなにユニバーサルデザインやバリアフリーデザインが謳われたとしても、世界中のすべてにおいて浸透して整備される事にはならないです。

すなわち、聴覚障碍者でも一般社会で活躍するには逆に一般社会にフィットする能力を鍛える事の方が大事なはずなのです。

 

でも大学の施設は、鍛えると言うよりは、むしろ努力しなくても過ごせる環境を作り上げてしまっていました。

 

障碍者に対して優しい社会である事は良い事です。

しかし、障碍者だって十分な能力がある人は沢山いるのだし、一般社会で活躍出来るならば、あえて気を遣い過ぎない方がイイような気がしました。

 

夕方に学部3年生の設計課題が『幼稚園』という事で、それの中間発表が行われるのでレビューに参加して欲しいと言われたので参加させて頂きました。

 

 

学生の案って、粗削りですが伸び伸びとしていて楽しいです。

緊張している様子は感じましたが、それぞれが一生懸命に考えてきたのが解ると、コチラもワクワクしました。

 

そして、この後に同行していた福祉研スタッフの中山から、担当しているプロジェクトのプレゼンを御礼に。

 

 

建築設計って、お客様から依頼を受けて、お客様の資金を使って建築を建てるという事。

そして、それにはとても大きな責任が伴うという事。

デザインに好き嫌いはあっても正解は無いという事。

正解がないデザインを、どうやって導いていくのかという事。

だからデザインには理由を付けるという事が大切であるという事。

などをお話しさせてもらいました。

 

担当の先生が手話で伝えてくれたのですが、皆一生懸命にメモを取ってくれていたのが嬉しかったです。

 

今度は彼らが来年にインターンに来たいそうなので、受入れをしたいと思います。

 

彼らを見ていると、障碍者と言う枠でくくるのが勿体ないと思うくらいに一人一人は個性があって、健常者には無い長所を持っていました。

それを見ていると『障害やハンディキャップって一体何なんだろう』と思いました。

だって私達が持っていない物を彼らが持っているのです。

だとしたら、彼らの社会に入れば私達がハンディキャップを持っている訳です。

例えば私は手話の会話を理解出来ないです。

でも彼らは声に出さなくても身振り手振りで会話が出来てしまうのです。

 

要するに『ハンディキャップ』なんて見方は大多数から見ているだけの事であって、多数派が主流であるなんて言う勘違いから派生した観念の様なのだと思います。

 

お互いが、お互いの能力を尊重して活かす事が出来る社会になれば、世界はもっとエキサイティングで素晴らしい物になる気がします。


障碍者施設だって快適に作らなきゃ

国立の某大学から聴覚障害を持つ、建築学生が来社してくれました。

以前に放映されたTV番組を見て、来社して話を聞きたいとの依頼です。

 

会ってみると、とても爽やかな雰囲気を持った好青年です。

そして自らの意志もしっかりと持っていそうです。

 

幼少期から聾唖学校で育ってきた中で、現在の聾唖学校の環境が、そこに通う子供達の為では無く管理者目線で作られている事に対して問題意識を持ち、何とか変化させていきたいと言う事でした。

そして、それについての意見を私に聞いてきました。

 

最近の大学生は少し子供っぽいなと感じていたのですが、むしろ彼は見た目は現代の若者ですが、心の中にはしっかりと社会に対する意識を持っている大人の様に見えました。

 

障碍者の事をハンディキャッパーと英語で言いますが、私は決してハンディを持っているとは言い切れないと思っています。

例えば、今日来社した彼は人が話している口の動きを見て会話を想像出来ます。

もちろん手話も出来ます。

この段階で既に私なんかよりも圧倒的に優れた部分を持っている訳ですが、こうした能力はガラス壁を挟んでいても視認さえ出来れば会話を成立させる事も出来ます。

 

身体に不自由の無い人から見れば、そうした人と同じ様な動きは出来ないかも知れませんが、その人の出来ない事が出来てしまうんですから、どっちがハンディを持っているのかなんて議論はナンセンスです。

 

そして彼は卒業後は普通の社会人として社会で活躍したいと望んでいます。

 

ただ、どうしても世の中は障碍者に対して『可哀想』とか『弱者』と言う偏った視点で見てしまいます。

そして、障碍者が使う施設に対して設計すると障碍者向けの施設を作ってしまうのです。

 

しかし、障碍者の方は本当に障碍者施設に通ったり働きたいと思っているのでしょうか。

幼少期に精神的な負担が多かった事から一般社会にフィットしない人がいる事は理解しています。

でも、もし私が障碍者だとしたら自分の生活環境は多少不便でも、障碍者向けの空間よりも、純粋に気持ちの良い空間の方が良いと思うのです。

 

こんな話を彼に投げ掛けたら彼も『私もその方が良い』と言ってくれました。

 

この話は子供の施設を設計している時と全くリンクします。

子供の施設を設計していると『それは子供が怪我をするから止めて欲しい』と言う大人の意見が飛び交います。

しかし子供は『ワクワク』や『ドキドキ』と言った少し危ないなんて事には挑戦したいのです。

障碍者の方に対しても大人が『それは障碍者には危ない』『使いにくい』と言って残念な方向になってしまう事例が多いのです。

 

でも、大人や管理者が『そんな時は私達がカバーするから大丈夫』と言う気持ちを持つだけで施設の雰囲気はガラっと変えられるのです。

 

すなわち建築で100%を満たす必要なんて無くて、そこにいる人達がお互いに気配りや心配りをすれば建築以上に質の高い快適な施設を造れるのです。

 

これまで子供の施設だけに強く関わってきましたが、障害者やお年寄りの施設においても結局は人間が強く関わる事で、そこを中心的に使う人が快適に過ごせるヒントがあるのは同じだと気づかせてもらいました。

 

とても良い交流の機会だったので、今度は私達が彼の通う学校を訪問させてもらう事を約束して終わりました。

 

 

 

 

 

 

 


その自治体に設計事務所は何社いる?

保育園建設の際に担当する設計者について『設計者は地元業者でなくてはいけない』なんて、縛りをかける自治体が未だにある様です。

 

少額とは言え、税金を集めて捻出された補助金が設計料として出る事を理由にしている事が殆どですが、とてもナンセンスな話です。

 

設計図を基に工事をする建設業者選定であれば、大きな支障は無いですが、建物の質を左右する設計図を描く設計事務所の選定はとても大切な行為です。

設計事務所が沢山いる様な大都市で縛るなら、まだ選択肢は沢山ある訳ですが地方の小さな都市でそんな縛りをしたら、どれだけの選択肢があると言うのでしょうか?
大きな都市で設計事務所も沢山存在している様な所ならまだしも、この話は人口2万人程度の小さな所の話です。
どうしても地元業者を入れたいなら、市外や県外の実績のある設計事務所と共同企業体を組む事だって可能なはずです。
私達が担当するとか、しないとかの話ではなく、自治体の長はシガラミや過去の悪しき事例を捨てる覚悟を持つべきだと思います。

 

 


人の為に動いてこそ、園舎の完成度は高まる。

広島カープが優勝しました。

私は広島ファンでは無いのですが、25年振りとの事で、前回は私が18歳の時ですから良く覚えています。

 

今回の優勝の立役者の一人として言われているのが、黒田選手と新井選手。

黒田選手は41歳、新井選手は39歳と野球選手としては高齢です。

 

しかし今年の二人の確約は200勝と2000本安打を達成したメモリアルである事だけでなく、成績も見事でした。

 

そして新井選手が優勝会見で話したコメントが、『とにかくファンの皆さんに喜んでもらいたかった』と言う事を話していました。

これ、設計監理の仕事にも共通しています。

やはり『お客様に喜んででもらいたい』と言う姿勢で取り組んでいるスタッフは、園舎の完成度が全然違います。

こういう姿勢になると、休日だろうが早朝深夜だろうが関係なく担当している園舎の事ばかり思考する様になるからです。

 

そして、その結果として完成度が高まっていくのは当然と言える訳です。

 

どんなにベテランになっても、奢る事なく、そしてお金の為では無く、人の為に動くという姿勢は物事の本質なのでは無いかと思いました。

 

そういえば、今日の全体ミーティングにおいて今年入社したばかりのスタッフがプレゼンをしてくれました。

その内容は、自分が学生時代から関わってきた東日本大震災で被災した地区の復興支援についてでした。

人に触れて、人の悲しみや優しさ、強さに触れ、被災地の人に元気を与えようとした事が、結果的には自分まで色々と学んできたと言うのです。

そして、それこそがお金の為では無く、人の為に動いた結果であったと言う事を伝えてくれました。

 

色んな事から、改めて教えられる最近です。


インターン生からの贈り物

3月に香港から一か月のインターンに来ていた女性から、木箱のギフトが届きました。
開けると中には、私達のロゴが彫られた物と絵葉書風の物が。



この絵葉書風の物は、インターンシップレポートでした。
インターン中に見た園舎の中で特に心に残った園舎三つをピックアップして絵葉書の様にまとめているのです。
そして書かれている文章は、どこが感動したか等を沢山書いてくれているのです。

そして箱の中の物を取り出して広げると・・・・




360度に広げられて、その奥には白い木が出現する3Dブックになっていました。

感動です。

何が感動かと言うと、これらを作るのにはそれなりに時間がかかっていると思うのです。
それを私達の為に時間を割いて作ってくれたのです。

これって、もはやラブレターの様です。

人の心を動かすって、こういう事ですよね。
なんか、学ばされてしまいました。


そういえば、今日は朝から二組も外国から来客があり、夕方には更に新規の来客がありました。
私達の事務所って、本当に田舎にあるのですが、わざわざ外国や国内の遠方から来社してくれるのです。
これって有難くて嬉しい事です。
 

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