押すのか、引くのか

最近、色んな人から人間関係の悩みを相談されます。

 

 

昔は何か情報を得るには、人を頼る必要が多かった訳ですが、現代社会はスマホ一つで簡単に情報を得れる時代だから、人を頼らなくても良くなってきています。

仕事だって、自宅に籠ってスマホだけで仕事内容によっては十分に目的を果たせたり、お金を稼げちゃう。

そんな環境に身を置きだすと、人とコミュニケーションなんて取らなくて済むし、その方が気楽だと言う人がいるのも理解は出来ます。

 

とは言っても、そんな事では済まない人の方が圧倒的に多いのが現実ですよね。

ここに人間関係の悩みが生まれる種があったりします。

 

悩みを聞くと、その多くは『相手が理解出来ない』と言う類の話ばかりです。

でも、そんな事は昔から良くある話です。

だって、相手も一人の人間です。

外見はもちろんですが、中身も同じ人なんて世界に一人として居ない。

一卵性双生児だって、クローンだって、100%同じ様な思考や行動にはならないです。

 

そして、そこが人間の面白い所です。

 

こういう相談を聞くと、いつも私が思い出すのがイソップ童話『北風と太陽』の話。

 

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幼少期に誰もが一度は聞いた事ある話では無いかと思うのですが、どの時代になっても当てはまる気がします。

 

もしかして知らない人がいるかも知れないので、概要を書いておくと

 

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北風と太陽はどちらが強いかで言い争っていた。

近くを通りがかった旅人の上着を先に脱がせる勝負を始める。

北風は風で上着を吹き飛ばそうとびゅうびゅうと強い風を吹き付けても、旅人は凍えて上着を強くつかむばかり。

太陽は暖かい日差しを送ると、旅人はだんだん暑くなり、自然と上着を脱いだ。

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と言う話です。

受け止め方は人それぞれで良いと思いますが、私は何かあるといつもこの話を思い出します。

 

物事を解決する時に力技で成し遂げる事もありますが、それで上手く行かない時もあります。

そんな時は、発想を180度変えてみる思考も必要です。

 

相手は何を考えているのか。

相手は何を求めているか。

あの人は何故コートを着ているのか。

そのコートを脱いでもらうにはどうしたら良いのか。

 

人間関係の悩みを解決するには、相手の事を知り、想う事が大切なのだと思います。

 

 

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人はどうやって成長するのか

2343FOODLABOにミモザが活けられています。

 

 

毎週、この場所は厚木の『約束の花束』の黒田さんが活けてくれるのですが、季節感やテーマを持って活けてくれるので空間を格上げしてくれています。

 

少しずつ気温が上がり始めてきて、最近は三寒四温な感じになってきています。

街の中では、山桜や河津桜は既に満開になっていたり。

 

 

自宅の木々も芽吹きが始まっていました。

 

 

上の写真はブルーベリーの木。

かなり良い感じで芽吹いていたので、今年の収穫が楽しみです。

 

しかし、植物って本当に難しいなと感じます。

そして沢山の学びがあります。

 

温室で育てられてきた植物をいきなり外で育てようとすると、馴染む事が出来ずに枯れてしまったり。

水を上げすぎると根が腐ってしまったり。

適度に間引いてあげて、葉に日光が当たる様にしてあげるとグングンと成長したり。

鉢植えから地植えに切り替える時、根がしっかりと張らないと途中で倒れたり、枯れたり。

逆に根をしっかりと張れた樹木は、ドンドンと成長をしたり。

寒さに弱いと言われている樹木でも、一度冬を越せると耐寒性が増したり。

 

 

こうして書いてみると、人間と似ている気がします。

環境適応させるには、それなりのステップが必要なんですよね。

そして強く伸ばす為には、ちゃんと根を張らせることが大切。

 

中には地面に落ちた種が勝手に根を張り、芽を出し、自分で成長をしていける植物もあったりするのも似ています。

 

人を見て、成長しやすい環境を整えてあげる事。

以前よりも、意識していく時代ですね。

 

 

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障碍者と健常者なんて分ける必要は無い

アーティスト GAKUの展示会に行ってきました。

 

 

圧巻ですよね。

実はGAKUは知的障害を伴う重度の多動症と自閉症のアーティストです。

HP【byGAKU】

 

そんな彼は16歳の時に岡本太郎美術館に行った後から突然『絵を描く』と言い始め、いざ描いてみたらとてつもない才能を発揮しだしたとの事。

 

 

GAKUのお父様である佐藤典雅さんが書かれた著書にこんな一文があります。

 

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GAKUが絵を描き始めてから、佐藤は確信したことがある。

それは、自閉症の人は人一倍人に興味がある、ということだ。

「もともと自閉症の人は、人に興味がないとか、共感能力がないなどと言われるが、そんなことはまったくない。

そう見えるのは、私たちがとるコミュニケーション方法を彼らがとらないから。

GAKUを見ていると、いかに彼が人に対してコミュニケーションをとりたがっているかがよくわかる。

そしてある時、GAKUは自分の特性を絵に転用すれば人とコミュニケーションがとれることに気づいた。

GAKUの絵は、世間に対しての彼のコミュニケーションそのものだ」

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以前に何度も書いてきた事ですが、つくづく『障害』や『健常者』と言う言葉は偏った視点から見た言葉である事が分かります。

ただ単に多数が健常者として分類されていて、その多数と並ばない人達が障害者と呼ばれてしまっているのは変ですよね。

 

多動症って言葉も、昔なら『落ち着きがない』と言う言葉だけで終わっていたのに、いつまにか障害の一つみたいな分類されてしまう。

私も小学生の頃は通信簿に『落ち着きがない』と良く書かれましたから、現代なら『多動症』と言われてるのかもしれません。

 

 

 

佐藤典雅さんは更に著書『GAKU Paint!』にこんな言葉も書かれています。

 

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「奇跡」を起こすにはそれなりの「軌跡」がある。

奇跡は何も起こさないところにはやってこない。

だからこそ「必然的な偶然」と言う「奇跡」を呼び起こす為には、行動を起こす必要がある。

そのことを、GAKUは身を持って証明してくれている。

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もはや、私達に勇気まで貰えてしまいます。

何かを行動しなかったら何も起きない。

そして、何かが起きる事には必ず理由がある。

 

佐藤さんと会場で会い、話す事が出来たのですが、大変強いエネルギーを持たれている方でした。

 

ちなみに登場した佐藤さんは、元Yahoo! JAPANにいた人で、現在は川崎で放課後デイやグループホームを運営されています。

http://imhappy.jp/

 

 

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職場を幸福感で包む方法

久しぶりに厚木の朝です。

 

 

自宅は比較的自然豊かな地域にあるので、いつもこういう美しい風景に出会う事が出来ます。

 

今日は6時半頃から本社で現場が進すんでいるプロジェクトの内装をスタッフと打ち合わせから。

7時からは取締役会。

その後、中国を含めての会議や役員会など複数の会議を経て、設計室へ移動して明日にプレゼンが控えているプロジェクトの打ち合わせ。

 

それを終えたら急いで次の場所へ移動して撮影立ち合い。

 

 

グループ会社のKDLがデザインのディレクションを担当しているコーヒー焙煎所がオープンしました。

 

撮影を終えたら、LABOに移動して別の会議。

更にキッズスマイルラボの子供たちにクリスマスプレゼントを買いに行き、戻ったらラッピング。

 

その頃には三階にサンタが来て、保育園に向かおうとしていました。

 

 

そして保育園にサンタが登場して大賑わい。

ランチを食べる間もなく、午後は二件の会議と打ち合わせ。

更に計画中のプロジェクトの図面についての打ち合わせ。

 

そうしているうちに次の来客があるとの事で秘書の増川が『二階に降りてください』と急かしてきました。

急いで名刺を持って二階の保育園に入ったら・・・・

 

保育園の空気がいつもと違う事を一瞬で感じたのですが、もう時すでに遅しです。

 

 

今年も見事に騙されて、サプライズの誕生日を子供たちと共に祝って頂きました。

 

 

保育園が開園してから三回目のサプライズですが、毎回クオリティの高さには感心させられます。

 

 

そして、保育士ってすごい能力を持ってるなとつくづく感じさせれる瞬間でした。

何度も言ってきていますが、世の中はもっと保育士の能力を評価すべきです。

 

近い将来には設計や飲食の仕事の多くはAIやロボット化されます。

でも、どうみても保育士の仕事はAIやロボットが出来るレベルじゃないのです。

 

そして世の中の企業は保育園を持つべきです。

福利厚生の費用をココに使うべきです。

そうしたら、若い人が育児出産をしながらの働きやすさにも繋がりますし、それは出生率も上がる可能性もあります。

あと、何より幸福度が上がります。

 

子供たちが身近にいる環境って、大人には必要なんです。

そんな事を本気で考えている人がいたら相談に乗りますから連絡をお待ちしています。

中国から陸路で香港へ

二日間の見学会を無事に終えて、本日帰国です。

今回は香港からの帰国になる事から、陸路で国境を越えます。

 

 

既に香港は中国に返還がされていても、一国二制度状態なので相変わらず香港と中国本土を行き来するにはパスポートや荷物の検査があるのです。

 

ちなみに香港や中国の富裕層が使うプライベートタクシーでは日本車のアルファードが人気です。

なので、こういう場所には沢山のアルファードが待機してたりします。

 

 

深圳と香港は陸路で1時間も掛からない事からとても便利で、今回も空いていたのであっという間に空港に着きました。

ちょうどクリスマスと言う事もあって、空港のゲート内ではクリスマスを祝って演奏がされていたり。

 

 

合唱がされていたり。

 

 

サンタクロースも歩いたいたりして、とても良い雰囲気でした。

旅の疲れをホッとさせてもらう一瞬になりました。

 

建築設計から広がる世界

朝5時過ぎにホテルを出て瀋陽空港へ。

 

 

美しい朝の景色を見る事が出来ました。

今日は青島経由をしてから羽田に帰国をしました。

 

怒涛の海外続きでしたが、海外対応は少しだけ落ち着けそうです。

とは言っても、今月はまだあるのですが。

 

それでも、色んな国で色んな教育者や設計者と会い、コミュニケーションを取れる事は沢山の学びがありました。

置かれている状況の違いはあるものの、それぞれが色んな知恵を使い、努力をしていました。

 

中国の学生からは人生相談みたいなものまで受けたりもしました。

 

人って悩む事は日常的にあると思います。

でも、もし価値観の違いで、そのギャップを埋めようとする事で悩む必要はないと思います。

 

価値観の合う世界は必ずあると思いますし、究極は一人になる事を恐れなければ様々な負担から解放されるはずです。

逆に、様々な事を背負う覚悟があるなら、背負う事で沢山の事に触れていく機会が増えるはずです。

 

思考の仕方一つで、人生は変わる。

面白いですね。

感動のジャングル幼稚園

今日はシンガポール最終日です。

実はシンガポールは元々マレーシアと一体でした。

そんな事から民族構成も言語も共通して、往来も容易です。

マレーシアのジョホールバルとは陸続きで行ける事から知人であるジェシイの幼稚園を訪ねてきました。

 

 

小さな幼稚園なのですが、ご両親がスタートして現在は知人である娘さんと家族で経営をされています。

下の写真の右側がジェシイ。

 

 

 

モンテッソーリを中心に据えた教育は、子供たちを主体にした素晴らしい教育をされていました。

園舎はかなり古いのですが、こういう幼稚園を目の当たりにすると『究極は園舎無しでもよい教育は出来る』といつも感じてしまいます。

 

園庭は南国らしく青々と、バナナやフルーツの木々が生えていました。

 

 

でも良い園舎があれば、その教育の効果を更に高める事も出来ると私たちは信じているからこそ、建築を学ぶことと同時に教育も学ぶさまにしているのです。

ジェシイはこの後に、車で40分くらい走ったところにある熱帯雨林に連れて行ってくれました。そしてそこにはとても素敵な幼稚園があったのです。

オーナーがちゃんと哲学を持っていて、自然を生かしながら自然と共にある環境を作り、その中で子供たちの心と身体を育むというストーリーなのです。

建築は手づくりなので相当荒っぽいのですが、そんな事よりも自然を生かした環境のすばらしさに圧倒されて感動の連続でした。

その幼稚園は簡単な動画にして投稿してあるので下をご覧ください。

 

 

 

そして、その時にスコールがあったのですが、スコール嫌いの私が初めて『スコールって美しい』と感動しました。

熱帯雨林に降る雨って、意味があるんだな。

気温が高い時が続くと上昇した水分が雲を作り雨を降らす。

それは葉を揺らし、キラキラと輝かせながら周囲の音を一気に掻き消す。

シーンとした中で降り続く雨は、屋根を伝って地面に流れおちていく。

暫くして森を潤すと雨は止み、先ほどまで静かになっていた鳥や動物達が再び動き出す。

 

そんな様子も簡単な動画にしてあるのでご覧ください。

 

 

 

 

最後にはマレーシアで客人を持て成すときにふるまわれる蟹をご馳走になり、私達は深夜発のフライトの為に空港へ向かいました。

 

 

ジェシイのおかげで、とても良い経験をさせて頂きました。

 

ここからマニラでトランジットをして羽田へ帰国します。

建築設計を志すなら建築設計以外も沢山学ぶべき

道路にチョークで落書きって、小さい頃は良くやりました。

恐らく、昭和50年代より以前の人で多くの人は経験してると思います。

 

あと、チョークじゃなくて蝋石で描いたりもしました。

蝋石って何だ?と言う人も多いかも知れませんが、私も当時は何だか知りませんでした(笑)

 

で、今更調べてみると 【 ろう石は、蝋のような質感や光沢をもつ緻密な軟質岩の総称。ろう石は、蝋のような質感や光沢をもつ緻密な軟質岩の総称】とウィキぺディアに書かれていました。

 

天然石だったんですね。

 

そんな昔を思い出させてくれるイベントが本日、海老名で開催されました。

 

 

イチゴマルシェの会場としても使っている所なのですが、普段はタイムズの駐車場の所です。

そこを子供達がチョークを使って自由に落書きして良いと言う天国の様なイベントでした。

 

海老名にあるチョークスさんと言う会社が主催で、小田急電鉄さんが協賛、そして私達2343DEPARTMENTや、保育園KIDS SMILE LABO、KDLも協力社として参加させて頂いてきました。

 

KDLはチョークと親和性のあるワークショップとして段ボールを使ってオリジナルの黒板を作ろうと言うもの。

 

 

これが、結構な人気でした。

 

 

建築で使われる建材を種類別に分けて、子供達が好きな様に接着したりして飾っていくのですが、子供達は真剣そのもの。

子供って、既成概念に捕らわれないので生み出すものが個性に溢れていてアーティストそのものでした。

 

保育園KIDS SMILE LABOはカラーオイルを使ってオリジナルのカラーボトルを作るワークショップだったのですが、こちらは更に大盛況だったので、保育士のスキルが高い事を改めて確認する事になりました。

 

こういうイベントで、子供や親御さんたちと絡む事は普段の設計とは違う意味で色々と感じたり学ぶ事があります。

そして、子供の環境設計をする事に対して活かせる事が沢山あります。

 

設計と言う仕事は、設計だけを学べば良いと言う訳では無いのだと常に感じています。

厚木や海老名は、これから盛り上がります。

今日は、地方創生で実績を残され、今もなお新しいプロジェクトを複数進行させている自遊人主宰の岩佐十良さんを厚木へお招きしました。

 

本厚木駅前のオフィスで合流をさせて頂き、2343FOODLABO保育園KIDS SMILE LABO、店舗や住宅などの設計を展開している子会社のKDLをご案内して、すぐに厚木を見て頂くと言う意味で飯山温泉から七沢温泉あたりをグルっと一周。

 

それから日比野設計本社をご案内。

 

そして一旦2343FOODLABOに戻って休憩がてら試食を頂き、海老名へ移動。

海老名では文化会館をお借りして岩佐さんの講演会を企画させて頂きました。

 

 

 

岩佐さんの主宰する自遊人は、ライフスタイルを提案する雑誌です。

もともとは2000年に温泉や食の記事が人気の雑誌『自遊人』を創刊し編集長として活躍をされてきました。

その後、新潟へ会社も移転、自らの移住をして更には2014年に里山十帖と言う宿を作られました。

里山十帖は、新潟に古くからあった旅館を買い取って改修をして、新たなコンセプトの下で再生させた事例です。

 

雑誌のコンセプト通り、食と温泉に拘ったその環境はとても素晴らしく、私は一度泊まった後にリピートをしたほどです。

更に岩佐さんは長野県の浅間温泉にある旅館も再生して松本十帖として立ち上げます。

こちらは旅館だけでなく、温泉街に様々な物事を点在させて街を回遊させる様に仕掛けられています。

松本十帖にも泊まらせて頂いたのですが、その取り組みにとても感動したので『これは何とか岩佐さんと話をしてみたい』と思いました。

面識もないのに、帰宅したら直ぐに岩佐さんにDMを送り数日待っていると秘書の方から連絡を頂き『講演を引き受けられます』との事。

岩佐さんの講演は全国で人気なのですが、年間回数を48回までと制限されています。

そんな中で、見ず知らずの私からのオファーを引き受けて頂いたのは、とても幸運でした。

 

しかし、岩佐さんをタダで呼べるわけでは無いので費用の捻出が必要です。

元々は私達が厚木や海老名をもっと盛り上げたいと言う想いを持ち続けていた事から、『岩佐さんの話は厚木や海老名で街づくりに関わっている人達には有益なはず』と考えて、興味を持ってくれそうな所に協賛の打診を始めました。

 

すると、最初に厚木のレンブラントホールディングスさん、次に海老名の見世さんが協賛を即決してくれました。

最後には小田急電鉄さんも協賛に参加してくれました。

そして神奈川県も後援についてくれたりもしました。

 

協賛各社だけで講演の席は埋まる勢いだったのですが、それでは地方創生に繋がりにくいと考えて少しだけ一般席も募集をしました。

すると、こちらもかなりのチケット購入があり驚かされました。

 

私達の様な小さな会社が思いついた様に企画した事が、こんなに多くの方達が賛同してくれたのには感動しました。

 

そして、当日を迎えたら会場は最初の写真の様に満席です。

 

最初に主催者として私からご挨拶と経緯をお話をさせて頂き

 

 

直ぐに岩佐さんにお話を頂きました。

 

 

その話には全員が一気に引き付けられました。

 

講演会で寝ていたり、退屈そうにしている人が全然いないのです。

 

約80分の講演が終わった後に質疑応答の場を設けたのですが、ここでもドンドン質問が出てきました。

予定時刻を過ぎてしまうほどでした。

 

そして、この後は2343DEPARTMENTへ移動して岩佐さんとの交流会としてのパーティーです。

 

 

パーティーでは、2343のコンセプトに基づいて、地域の食材やお酒を沢山用意して皆さんをおもてなしさせて頂きました。

海老名で、40名から80名規模のパーティが出来るレストランはホテルを除いて多くはありません。

2343DEPARTMENTが、こうして地域の情報発信の場になっている事はとても嬉しい事でした。

 

 

 

パーティでも、岩佐さんの所には列が出来てしまい、皆が自分の持っている想いをぶつけていました。

今回は、厚木市や海老名市の観光行政担当課の方、各市議さん達も来てくれてたりして、岩佐さんとだけでなくお互いに良い交流の場にもなっていました。

 

そして、会の終わるころには色々な新しい話のご相談を頂く事になったり。

 

企画から資金集め、開催と結構大変ではありましたが、多くの方が『良い会だった』と言ってくれた事、そしてそれは私達も同じ様に感じる事が出来た事は本当に開催して良かったと思えました。

 

厚木や海老名は相模川を挟んでいて違う行政区ではありますが、お互いに無い物を持っている事から手を繋ぐと強い魅力の持つエリアとなります。

 

公共交通、自動車交通が充実していて、自然や温泉、食材も豊かな場所です。

これから、厚木や海老名はもっと盛り上がるので、皆さん要注目です。

 

 

夜のオフィスを見て思った事

先日、プロジェクトの平面やデザインについて打合せをしていたのですが夕方頃から始めたのが気付くと22時になっていました。

私は朝型人間なので、朝は5時頃から元気に始動出来るのですが夜になるに連れてバッテリーが低下し始めて使い物にならなくなります(笑)

 

そんな訳で最近は、18時から19時のあたりで帰宅するのがルーティンになっています。

 

 

22時を回った頃に大体の方向性が出たので、帰宅しようとなりオフィスを出て階段に向かう途中でふと振り返りました。

 

 

外の廊下は暗いのですがオフィスは電気が付いていて中ではスタッフが頑張っています。

私も若い頃は0時を回っても全然平気でした。

 

むしろ、図面を描かせてもらえる事が楽しくて仕方なかったです。

もう30年位前の話になる訳ですが、あの頃は3Dツールなんて身近ではなく、まだまだ手描きで立体の絵を描いてイメージしたり。

模型を作ったりしながら自らのデザインを検証続けていた訳です。

 

上司の下に付いている頃は、上司のペースに合わせたり、デザインの感覚が合わなかったりしてストレスがある事もありましたが、

自らがプロジェクトリーダーとして動ける様になった段階からは仕事がとても楽しかったです。

 

だから深夜だろうが早朝だろうが、休日だろうが関係なく仕事をしました。

 

私は19歳で日比野設計に入社して、同時に夜間大学に通って、建築を実務と学問の両方を同時に学んでいました。

当時は朝8:30から事務所での掃除を担当して、8:45の朝礼があり。

9時から始業。

15時に仕事を上がらせてもらって、そこから大学のある新宿まで向かい18時から90分の授業を2コマ受けてました。

授業が終わるのが21時なのですが、そこから厚木に戻って帰宅せずに事務所に戻り残っている仕事を始める。

そして深夜まで仕事をしてから帰宅して、ベッドに横たわれば爆睡みたいな毎日でした。

 

だから一番大変だったのは、この大学四年間だったのですが、今思えばココの四年間が必要で重要な時間だったと思う訳です。

 

一日は24時間しかないのは誰にでも同じです。

その24時間の中で、どうやって最大の効率を上げるか。

仕事もしながら、たまには友人や同僚と出かけたりもするし、当時は会社で野球部があったので練習や試合もありました。

仕事の時も、当時の上司に『頼んだコピーでも必ず自分がどれくらいで出来るか時間読みをしなさい』と言われました。

だから遊びも仕事も時間の使い方は常に意識させられました。

 

 

そして更に意識させられたのは体調管理です。

若い頃って、無理が出来てしまう事から時に限界を超えてしまう事があります。

でも暴飲暴食すれば、翌日に二日酔いや胃もたれが起きたり。

風邪をひけば、必ず仕事に遅れが生じたり、誰かに迷惑を掛けたりします。

仕事でも遊びでも何かを全うしたり、満喫するには健康である事って、とても大切な事なんだと学ばされました。

実は19歳の頃、社会人になった時に月給をもらい始めたらそれまでより多くのお金を持ったことで、暴飲暴食をして1年で7kgくらい増えてしまいました。

上司の結婚式に参加させて頂いて集合写真を撮った後に写真を見て『うわ、顔がパンパンじゃん』って焦り、そこからダイエットをして何とか元に戻しました。

それ以来、体重は18歳の頃と殆ど変わらずに維持が出来ています。

 

 

現代の日本は働き方改革の流れから、昔の様に猛烈に働くのは難しくなりました。

若い人の中で、『もっと建築に関わりたい』『もっと図面を描きたい』『もっとデザインしたい』と言ってきても会社は労働時間管理を義務付けられてしまっているので、認めてあげれません。

 

長時間働けない人がいる事は理解しています。

でも、意欲的に長時間でも働きたい人に対しても規制を掛けてしまう法律って一体何なんだろって思ったりもします。

 

資本主義社会の国なのに、実は個人に与えられている裁量が狭いなと言う部分が増えてきています。

 

事故や不具合が生じるとすぐに法律改正をして手を打つ。

一見すると素晴らしい事にも見えますが、時に過剰だったりもします。

 

 

私達が教育施設や保育施設を作る時には常に『沢山の経験をして自らが学び成長する事、そして自立出来る様にする事』を大切にしていますが、この国に今必要な事はこういう事なのでは無いかと思ったりします。

 

 

若い人達は、時には傍若無人でも良いはず。

廻りなんか気にせずに、自らの意思をもっと強く見せてドンドンやっちゃって欲しい。

 

そして努力した人が報われる社会であって欲しい。

 

 

そんな事を感じた一日の終わりでした。