園舎設計には、言葉の力が必要

新年の「そごう・西武」が出した広告が話題になっています。

 

 

 

企業姿勢の素晴らしさはもちろんなのですが、それよりも言葉の力を強く感じる素晴らしい広告です。

早速社内で共有をしました。

 

と言うのも私達も、常に言葉の力を大切にしています。

 

何故ならデザインに正解が無いからです。

しかし正解は無くても、私達が空間をデザインする時に「こうすれば心地良いだろう」と言う判断はします。

天井の高さ、光の入り方、風の抜け方、窓の向こうにある景色の捉え方。

 

こういう事を理解してもらう時に、設計者は様々な形でお客様にプレゼンテーションをします。

この時に大切な事が言葉の力なのです。

 

もちろん、現代はCGの発達により美辞麗句を並べるよりもリアルな映像や画像を見て頂くほうが早い時もあります。

 

しかし、その画像やCGはどんなに美しく見せる事が出来ても、感情を入れる事は出来ません。

一方、言葉には感情を入れる事が出来るのです。

 

特に日本語と言う言語は、無数の言い回しがあり、美しく魅せる言葉使い、情熱的に魅せる言葉使いなど様々にコミュニケーションを色付ける事が出来ます。

 

その為に、スタッフに昔から言い続けている事は多くのメディア(新聞、雑誌、テレビ、映画)に触れなさい。

そして広告に触れなさいと言っています。

 

新聞、雑誌等は毎日の事を伝える為に言葉を工夫しています。

広告は一瞬で人の気持ちを掴む事を意図している訳です。

 

優秀な設計者と言うのは、必ずコミュニケーションが得意なのです。

 

とても良い刺激を頂きました。

 


子供達は本当にカラフルな色が好き?

『子どもはカラフルな色が好きなのか?』と言う面白い議論がありました。

 

私達は、園舎に派手な色彩を使いません。

園舎にあるとしたら、天然の色です。

例えば、木材の色。

木材には様々な樹種がありますが、樹種によって様々な色があります。

 

 

他にも、金属だって色はあります。

金や銀はもちろんですが、錫や鉄、銅も色は違います。

そして、これらは変化もしたりします。

 

ガラスも美術館で美術品を収蔵するケースに使う様なガラスは特殊な加工をしている為に限りなく透明ですが、普通のガラスは実は薄い緑色をしています。

実際にガラスを何枚か重ねてみると、ドンドンと緑色が濃くなっていくのが分かるはずです。

 

水だってそうです。

不純物が無い真水なら無色透明ですが、湖や川、海には沢山の微生物や不純物が入る事から色があります。

 

 

 

石や土も色がありますし、樹木も葉も、花もそれぞれが色を持っています。

 

こうして自然の物には十分な色がありますし、自然界はそんな感じで調和していると思っています。

 

 

しかしながら、世の中の幼稚園では人工的なカラフル色彩で満たしてしまう事が良くあります。

そして大人達は『子供達はカラフルが好きだから』と言う理由を言うのです。

 

 

 

さて、子供達は本当にカラフルな物が好きなのでしょうか。

 

実は私達は子供達がカラフルな色に対してリアクションをするのは、大人が植え付けた感覚だと定義しています。

 

まず新生児は、目がほとんど見えておらず視野も狭く、焦点が合うのも特定の狭い範囲だけです。

黒、白、灰と言った無彩色だけ認識可能と言われており、それも他よりも薄いとか濃いということがぼんやり認識できる程度です。

 

生後2ヶ月〜3ヶ月頃は、人や物の輪郭が薄っすらと捉えられる様になり、動いている物を目で追う能力も機能し始めます。

色覚も発達し、赤が認識できるようになり、追って黄や緑などを認識できるようになっていきます。

この段階で黄と緑、黄と赤を区別できる赤ちゃんが出てきます。

 

生後4ヶ月頃は、物の奥行きを認識出来る様になり、橙、紫、青など認識できる色が増えていきます。

生後6ヶ月頃には視力が0.1くらいになり、視野も広くなるため、近くの人や物なら認識が出来て、色も認識、区別できるようになります。

 

赤ちゃんは、暖色のパステルカラー系を好むと思われていますが、実は認識しやすい色は原色系の強い色で、パステルカラーなど淡くて薄い色は認識しにくいことが分かっています。

 

ここで分かる事は、新生児から成長していく過程で識別しやすい色がある事は確かです。

 

しかし、識別しても子供の感情が動いている訳ではありません。

 

この頃の子供にはハッキリとした価値観が無い事から、笑顔になるのは大人が『可愛いねー』と言う感じで微笑んだり、喜んでいる時なのです。

すなわち、大人が示してくれた価値観を少しずつ覚えていき、同調を始めて行く訳です。

 

そしたて、そうした環境で育った子供達は気づかないうちにカラフルな色に対して『可愛い』とリアクションをしてしまう様になる訳です。

 

 

色使いに関しては、好き嫌いの話になるので『絶対』はありません。

 

でも、ここで述べた様に私は子供達の為にカラフルな色を大人が押し付けて使う必要は無いと言っているだけです。

むしろ、それならば白い壁の幼稚園にして、子供達が自由に色を付けれると言うコンセプトの方が子供達の為と言えます。

 

だから、

 

『子供達はカラフルな色が好き』

 ↓

『幼稚園はカラフルにすべき』

 

と言う議論は大人が主体の議論であり、子供が主体の幼稚園だと言うならば

 

『子供達はカラフルな色が好き』

『幼稚園はシンプルに作って子供達が色を付けれる様にすべき』

 

が正解だと思っているのです。

 

 

カラフルな環境の代表例は遊園地があります。

その遊園地は子供達が色を付ける余白は全く無くて、作られた完璧な環境で楽しむ為の場所です。

しかし、幼稚園は遊園地の様に楽しむだけの場所ではなくて、学びと成長の場です。

だから、子供達は自ら何かを創造して生み出す場所です。

カラフルな絵を描くのも良し、カラフルな服を着るのも良し、そうして自らが色のある世界を演出出来る白い画用紙の様な場所であるべきなのです。

 

そして、それこそが幼稚園に私達が沢山の色を使わない理由です。

 


バスキアと幼稚園設計

2週間ぶりに事務所に来たら、玄関に巨大なカボチャが・・・・

 

 

どうやら、いつも花の装飾をお願いしている黒田さんの仕業と判明。

ハロウィンの時期だと言う事を気づかされました(笑)

 

午前中には新規の打合せにお客様が来社頂き、夢と想いのある話を聞かせて頂きました。

 

スペインのグッゲンハイムビルバオ美術館には、小さいですがバスキアの絵が常設展示されていましたが、日本でちょうど『バスキア展』をやっている事を思い出して、夕方からは六本木の森アーツセンターギャラリーへ。

 

 

 

上の写真は、あの前澤さんのコレクション。

 

会場には、沢山の絵はもちろん、スケッチ等も展示されていて相当な充実感ある展示でした。

 

バスキアのアートって、力強さと繊細さが同居している感じがして素晴らしかったです。

 

 

 


ベルギーの子供と遊び場

今日は『Architects at Play』と言う建築や遊び場についての展示が行われていると言うので行ってました。

 

奥の縦縞のタンスは、実は建築家 マリオ・ボッタ氏による物。

 

 

その横には同氏のこんなスケッチも。

 

 

子供部屋っぽい再現。

 

 

実際の使われていた遊具も。

 

 

これなんか木製です。

 

 

かなりのボリュームがあるので、動画でまとめたので以下をご覧ください。

 

 

 

 

この後は軽く食事を。

と言っても、まだ食べていなかったベルギーのワッフルを男子二人で(笑)

リェージュスタイルとブリュッセルスタイルがあるのですが、今回はブリュッセルスタイル。

 

 

これが実にサクサクで美味しかったです。

更に再びフレンチフライも。

 

 

こんな濃厚なソースが乗ってきてしまい、もう重いのなんの・・・・

当分フレンチフライは要らない感じです(笑)

 

ここから再びアントワープへ。

 

 

ここで美術館のMuseum ann de Stroomに。

 

 

建築も圧巻でしたが、偶然にもCOOL JAPAN展なんかやってました。

 

これもボリュームがあるので動画をUPしました。

 

 

コスプレをしたベルギー人の女性がチラホラ見かけたのですが、日本文化の受け入れられ方が面白かったです。

 

更に、ザハ建築をちらっとだけ。

 

 

アントワープって、とても綺麗な街でした。

 

 

 

最後にブリュッセルへ戻り、最後の夕飯に。

さすがにラーメンに逃げました。

 

 

しかし、最近は欧米で本格的ラーメンが食べれる様になってます。

ここも日本でも十分に流行るくらいのクオリティでした。

 

 


園舎設計で感動出来るか

中国出張、台風、そして受賞式と怒涛のスケジュールを終えて、ついにフリータイムを一日確保です。

 

そんな事で、今日はビルバオを一日歩く日に。

 

カラトラバの設計による橋。

 

 

実に繊細で美しい橋です。

日本の橋も建築設計者が関わる様になればもっと美しくなるはずです。

 

 

 

コチラは市内のホテル。

 

 

カラフルな色使いなのに、そこまで街並みを壊してない所が絶妙です。

 

再び、グッゲンハイムビルバオ。

今度は下から。

 

 

こういう美術館が街の雰囲気と勢いをガラッと変えてしまう力があるのはスゴイと思います。

 

リチャードセラの展示は相変わらずの迫力。

 

 

そしてランチは人気の店に一番で入り、おススメを一通りセレクト。

 

 

ローカルトマトの前菜。

 

 

やたら大きいトマトですが、硬めの食感が絶妙に美味しくて、『こんな簡単な料理でトマトって美味しかったっけ?』と感動。

この後、コロッケも出てきて美味しかったのですが、メインはシーフードパエリア。

 

 

そういえば、6月にマヨルカで食べた時もとても美味しかったのですが、ビルバオでも最高に美味しいパエリアを食べる事が出来ました。

 

こんなデザートまで。

 

 

食後も散歩を続け、地元にあるスペイン一部リーグ 所属のサッカーチームスタジアムも見たり。

 

 

サッカー専用スタジアムって初めて見ましたが、こんなに観客席とフィールドが近いなんてビックリしました。

これは楽しいでしょうね。

いつかサッカー専用スタジアムで見たいと言う意欲が湧いてきました。

 

 


台風から学ぶ、住まいと自然災害

台風が過ぎ去り、真っ青な空の朝になっていました。

早速市内をグルっと回ってきました。

 

昨日UPした相模川の写真。

同じ橋を撮影していますが、水位は少し下がっていますが濁り方がスゴイです。

 

 

 

更に別のアングル。

 

 

この手前に見えている緑の部分、普段は人が入れる様な場所です。

そこが完全に水が来ていました。

 

それでも、市内は前回の台風の方が被害はあった様な気がするくらい目立った被害は無かったと思います。

都内、地方では亡くなられた方がいたり、浸水被害等、沢山の被災状況が続々とニュースで知り、残念な気持ちです。

 

やはり、建築を作るときに建築関係者は建設する場所についてもアドバイスをするべきだと思います。

海や川の近くは景色が良くて人気がありますが、水面との高低差には十分な配慮が必要です。

 

川は氾濫する可能性、海は地震による津波や高潮の可能性があるからです。

水は浮力を与えますから、重量物でもあっと言う間に被害を受ける可能性があります。

 

また、景色の良い崖地の様な場所は、降雨や地震による崩落や地滑りの可能性があります。

 

そして見えない地盤面への配慮も必要です。

特に埋め立てた様な地盤で一定の期間が経過していない様な場所は地盤沈下の可能性があったりもします。

 

こういう事を住む場所と紐づけておくだけで、万が一の自然災害時に対する意識が変わると思います。

 

建築は人の生活を豊かにすると同時に、人の命を守るための物でありたいと思い続けています。

 


プロ野球と園舎設計

午前中に一本の打合せをしてから東京ドームに来ています。

 

それも、初めてこんなレベルから北海道日本ハムファイターズの練習を間近に見させて頂きました。

 

 

私もリトルリーグで野球をやったり、草野球で10年近く野球をやっていたので、こんな場所に来させてもらえるなんて興奮してしまいました。

 

で、田中賢介選手と。

 

 

ある縁が合って、ご招待を頂いたのです。

田中選手は今年で引退を発表をしており、今日が東京ドームでの最終試合でした。

 

観客の多くも田中選手が出ると大歓声で、彼がどれだけ沢山の方に愛されてきたのかが良く分かりました。

 

 

久しぶりに硬式球を触ったり、ユニフォームに袖を通したり。

 

 

今の時代はバーチャルリアリティが発展して遠隔地でも現実的な体験が出来ると言われますが、やはりライブには敵わないなと思います。

その場にいるからこそ感じる熱気。

 

仕事においても大切な事だと思います。

 


MEMU EARTH HOTELと、大樹町で感じた事

三日間に渡って、MEMU EARTH HOTEL(メムアースホテル)での滞在について書いてきましたが、最後に書ききれなかった事を書きたいと思います。

 

一日目の記事はコチラ

二日目の記事はコチラ

三日目の記事はコチラ

 

私が滞在した棟はオスロ大学と慶応大学による設計の建物だった訳ですが、敷地内には他にもユニークな建物が点在しています。

一番よく知られているのが、コチラの隈研吾さん設計による棟『Même』。

 

 

中はコチラ

 

 

床は畳敷だったり、囲炉裏があったり。

アイヌの家『チセ』がモチーフにデザインした建物です。

残念ながら囲炉裏は防火上の観点から実際には使えないらしいのが残念ですが、白い壁面内を暖気が循環する様になっているらしく、冬でも暖かいとの事でした。

 

 

次の建物はハーバード大学設計による『Horizon House』。

 

 

奥に、私が滞在した『Barn House』と『Memu』が見えています。

中はコチラ。

 

 

外観からも分かりますが、建物名の通り水平線を意識した窓で構成されていて、景色を切り取る様になっています。

また、床がスキップフロア上に設計されていて、更にこの上にベッドルームがあります。

一連の滞在出来る棟の中で一番住居らしい建物でした。

 

次は早稲田大学設計による『町まとう家』。

 

 

『今あるもので、今あるもの以上の豊かさが得られないか?』と言うコンセプトの中で、牧草に着目したとの事。

中はコチラ。

 

 

内外に牧草が使われています。

 

次はコチラ

カルフォルニア大学バークレー校設計の『Nest We Grow』。

大樹町の植生を考慮し、 建物の中でプランターによって多様な植物を栽培できるように設計とされています。

 

 

中はコチラ

 

建物はユニークですが、実際にはグリーンは殆ど枯れていて少し残念。

 

 

 

既存建物ですが、こんな建物もありました。

 

 

全く分からないと思いますが、これは競走馬が悪天候時に走れる『屋内馬場』です。

中が圧巻です。

 

 

そして、この一角にもレストランが。

 

 

ホテルのレセプションとメインダイニングのある建物はコチラ

 

 

コチラも牧草庫だったものを伊東豊雄さんが改修設計したもの。

中の写真はコチラ

 

 

冬は大分寒いらしいです。

 

あと、こんな建物もあります。

 

 

九州大学設計による、お風呂棟。

各棟にお風呂は用意されていますが、ここのお風呂は星空を見上げる露天風呂です。

ちょっとしたサプライズがあるので、これは行った人のみの楽しみにしておきます。

 

 

最後に大樹町周辺の写真を少しだけ。

 

帯広なので、あの有名な"ばんえい競馬"のばんえい牧場があります。

かなり大きな馬達を見る事が出来るので一見の価値ありです。

週末なら、実際の『ばんえい競馬』も見れる様です。

 

 

 

 

コチラは『ホロカヤントウ』と言う沼。

 

 

 

左には海が見えています。

ホテルの方によると、冬は厚い氷が張ってワカサギ釣りが楽しめる様です。

そして、何故かたまにカレイが釣れてしまったりする様です。

 

この周辺の砂浜は流木のメッカです。

 

 

流木マニアには興奮してしまう位の量を見る事が出来ます。

 

周囲を車で走っていると、野生のキツネや鹿と普通に遭遇するのですが、もちろんこの看板も。

 

 

ただ、残念ながら熊とは遭遇しませんでした。

 

あと、大樹町にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の大樹航空宇宙実験場と言う巨大な施設と滑走路があったり、その横には堀江貴文さんがロケット発射をした場所があったり。

宇宙好きにも実は最高の街だったりなのです。

 

 

最後に滞在の総まとめを

 

この『MEMU EARTH HOTEL』は超コンセプチュアルなホテルです。

私はある程度想像をして来ていたのですが、通常のホテルと言う概念で来ると大分サプライズになります。

 

ホテルなのに、外で生活するとか。

馬と生活するとか。

近くに温泉はあるけど、ホテルのお風呂は温泉では無いです。

 

でも、私の感想は『最高!』でした。

ホテルの方が、『馬との生活はどうでしたか』とか『外で寝てみてどうでしたか』と私に色々と心配してくれたのですが、私からは『全然問題ないです。むしろこのコンセプトをもっと貫いて欲しいです。』と伝えたほどです。

 

各棟は実験住宅と言う事がベースになっているので、実際には機能していない事があったりします。

でも、そんな事は気にならないのです。

 

ホテルの食もコンセプトを貫こうとしていて素晴らしかったし、ホテルの皆さんも素晴らしいホスピタリティでした。

 

ただ心配なのは、これだけの設備に対して僅かな客室である事。

それに対してしっかりとしたスタッフ配置。

ホテルゲストとしては贅沢な滞在が出来るので嬉しいのですが、経営が成立するのか気になってしまいます。

 

私は、是非冬の厳しい環境の時に再訪したいと伝えましたが、ホテルは実験時要素が強い事からドンドン変化していく事が予感されます。

 

以前に、ノルウェーの奥地にある『Juvet Land Scape Hotel』に滞在した時の事を思い出しました。

コチラに書いています。

あのホテルも、とんでも無い山奥にポツンと作られたホテルでしたが、自然との向き合い方は抜群でした。

 

改めて、物事にはコンセプトが大切である事。

そして、それを貫く事はとても難しい事。

しかし、貫いた時に真の価値が見えてくる事。

 

を思わされた日々でした。

良い学びでした。

 

 

そういえば、チェックアウトの時にホテルの方が「一番お気に入りの場所でポラロイドを撮りませんか」と提案頂いたので、私は「じゃあ是非ポニーと一緒に」とお願いをしました。

 

 

二枚とも、顔が半分隠れているのですが、これが絶妙に可愛くて彼らしい写真になりました。


馬と生活する幼稚園があっても良い気がしました

昨日書いた記事の続きになりますが、この時期の馬は日中の放牧はせずに夜間放牧なのだそうです。

理由は、馬にタカって来るアブ達が多いので、日中の放牧は馬に良くないらしく、暗くなるとアブは活動しなくなる事から、日の出の4時半くらいから、日没の19時頃までは馬小屋にいて、その逆になる日没後の19時頃から、夜明け前の4時頃までが放牧される訳です。

 

今回一緒のポニーも、そういう訳で夜中は隣の放牧地に行ってしまいました。

 

そして、朝の4時頃の夜明け前に突然私の滞在している部屋にポニーの雄叫びが『ヒヒーン』と何度も響き渡りました。

それは私にとっては目覚まし時計の様でした。

 

でも、とにかく可愛いポニーなので、雄叫びで起こされてもちっとも嫌な気持ちにならず。

むしろ、『お帰り』と言った気持ちに。

 

窓の外を見たら小雨が降っていましたが、これはこれで美しいと感じさせてくれる風景でした。

 

 

この後、朝7時からは朝食を。

今日は、北海道産蕎麦を使った蕎麦と、山山葵の醤油漬けと、卵かけご飯。

 

 

また三杯の御飯と、二杯の蕎麦を頂いてしまいました。

とにかく美味しいのです。

 

そして、後は11時のチェックアウトまでポニーと一緒に。

糞掃除をしたり、ブラッシングをしたり。

 

世話をしてあげると、ドンドンと懐いてきてくれる気がしました。

 

そして帰り支度をして、客室棟を出る時にポニーが再び『ヒヒーン』と雄叫びを。

とても寂しそうな雰囲気を見せてくれました。

 

 

 

で、私の結論は、とても良い滞在だったと感じました。

 

一日目の自然と向き合うと言うコンセプト。

二日目は馬と共に暮らすと言うコンセプト。

 

どちらも幼稚園や保育園でもあって良い気がしました。

特に、馬はポニーのサイズなら子供達も親しみやすいですし、今回の様に生活ゾーンの隣にいる事が大切な気がします。

園庭の馬小屋で飼育するのとは全く意味が変わると思います。

 

例えば、各教室の間に馬小屋をはさんでしまい、6教室あったら6頭のポニーがいるくらいの環境なんてあったら最高です。

多少の放牧地が必要ですが、トレーニングされたポニーであれば子供達も世話に関わられるくらい楽だと思います。

 

何しろ、馬やポニーを触った事がある人なら分かるかも知れませんが、あの肌の感じと体温、目の優しさと仕草は実に人間に優しさを与えてくれます。

 

こんな園舎や環境を実現したいと言う方がいたら、是非ご連絡下さい。

きっと素敵な提案が出来ると思います。

 


自然と向き合う環境を作りたい

北海道に来ています。

札幌から車で3時間半位かけて到着したのは、帯広の芽生(メム)と言う所。

ココにメムアースホテルと言うユニークなコンセプトのホテルがあります。

 

敷地は5万坪も超える、元競走馬のファーム。

その大きさ故に全体を伝える事が難しいのですが下の写真がホテルの客室棟の一部を撮影したものです。

 

 

元々はリクシル文化財団が土地や既存建物を所有した事が始まりの様で、その後に様々な実験的な事を経て、現在は建築家の隈研吾さんと東京大学がディレクションをして、毎年違う「住まい」に関するテーマを決めて世界の建築系大学に対して国際的なコンペティションを行い、選定された大学としてハーバード大学、オスロ大学、東京大学、慶応大学、早稲田大学が、実験的な「住まい」を一棟ずつ設計をしています。

 

その実験的「住まい」がホテルとしての許可を取った事で、「Memu Earth Hotel」として一般に開放が始まりました。

このホテルコンセプトが"地球に泊まり風土から学ぶ"。

 

 

で、今回私が滞在したのはオスロ大学が設計担当をした「Inverted House」。

コンクリート打ち放しで、一見すると新築の様には見えない建物ですが、結構新しい建物です。

このコンセプトは「寒さと季節の移ろいを感じる事が出来る家」です。

 

 

なんと、居間、風呂、寝室の全てが外にあるのです。

その今はコチラ。

 

 

最高に気持ちが良い場所です。

 

お風呂はこんな感じ。

 

 

この反対側には自然が広がって見えます。

 

そして、寝室。

赤い寝袋が私のベッドです。

 

 

ホテルは一応、特製の蚊帳を用意してくれているのですが蚊帳があるとコンセプトに対して中途半端になるので外しちゃいました。

 

一応、中は狭いですがこんな感じのスペースも用意はされていますが、本当に極小空間です。

 

 

元々、この地域は冬でもそこまで雪が降らないらしいのですが、気温はマイナス30度に行く事もあるらしく、そんな時に本当に外で生活出来るのかは想像が出来ませんが、最悪はココで暮らすと言う事が出来る様になっている訳です。

 

もちろん、この時期ですから私は外で寝ますから、また明日のブログを楽しみにして下さい。

 

 

 


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