建築はローテクから学ぶ事も多いです

ほとんど人がいない漁村に。



とは言っても観光客の様な人がいないだけで、ここの漁を生業としている方達はちゃんといます。
こういう所に来ると毎回感じる事は、新しい建材や技術に頼っていなくて建築成立しているのが建築の原点に触れられている気がします。
ローテク建築こそ、風土を理解しないと成立しない訳ですから。

最近の私達の園舎はあえて不便な方向にシフトしています。
鉄は錆びる物、木は腐る物、石やガラスは割れる物であって良いと言っています。

これ、食品の話と似ています。
食に拘る人って、食品中の添加物を嫌う人が多いですが、添加物によって食の本来の姿で無くなっている訳です。
発色が良かったり、腐りにくかったり。
良くあるのは紅ショウガや沢あんの色。それらは赤い色や黄色く着色しているからあの色な訳で、食材の持っている本来の色では無い訳です。
やたら賞味期限が長い食品も防腐剤が入っているからです。栄養のある普通の食品だったら放置しておいたらあっという間にカビが生えたりする物です。
だから建築の材料もそんな感覚であって良いと思っています。
特に私達が担当する子どもの施設に対しては。
大人は一生懸命に手入れしなくてはなりませんが、子供達にとってプラスならやるべきなはずです。

それからローテク建築の良い所って、地域特性がとても良く反映されている事です。
雪深い地域だったら、雪を屋根の上に溜めない様に急な勾配の屋根にするとか、高温多湿の地域だったら庇や軒をしっかりと深く出して直射日光を遮る工夫かされていたり、高床式になって風通しが良くなる工夫がされていたり。

そういえば、建築を建てる時に遺跡が出る時があるのですが、こうした場所の多くは高台です。
特に川や海と言った水辺の近くほど高台に遺跡が出てきます。

これって、やはり人間の知恵で川の氾濫や津波と言った災害から避けるアナログな手法だったんだと思います。

建築って本来はこういう事のはずです。

それが様々な新しい技術や建材によってそうした地域のセオリーが無視されて作られる様になってきてしまった訳です。
そして結果として自然災害に対して大きな被害を受けてしまったり。

だから、建築をやる上でローテクは知っておくべき事だと思います。
その上でハイテクを学び、上手くミックスをしたら良いのだと思います。


それにしても、この漁村はオジサンもネコも犬もリラックス感が半端じゃないです(笑)



知らない人が来ても全く動きませんでした。



やたら気持ち良さそう。



 

コメント
コメントする








   







selected entries

categories

recent comment

recommend

笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7)
笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2016年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6)
愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2013年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉
世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉 (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2009年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集
福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集 (JUGEMレビュー »)
日比野設計,阿久根佐和子
2014年発売
高齢者福祉施設、障碍者福祉施設特集

links

search this site.

others

mobile

qrcode