園舎設計者が読むべき本です

こどもみらい探求社の、小笠原舞さんから頂いた本『いい親よりも大切なこと』が猛烈にオススメです。

 

コチラ→【いい親よりも大切なこと】著 小笠原舞・小竹めぐみ 新潮社

 

私が特に読んで欲しいのは、子育てや教育に関わっている方はもちろんなのですが、もっと読んで欲しいのは、幼稚園や保育園の設計に関わっている人。

 

以前から、幼稚園や保育園は先生や親と言った大人も使いますが、やっぱりメインは子供。

それも、怪我なく無事に過ごせるなんて事が主目的ではなくて、子供が将来様々な価値観を持って、強く逞しく自立出来る大人になれる様な経験や学びが出来る事だと思っています。

 

でも世の中には相変わらず『徹底的に危険を排除しましたので、安全です』なんて事をウリにした園舎が沢山あります。

まず、建築や環境において完全に危険を排除なんて出来る訳ありません。

そして、それは結局は園にいる時だけの安全を口にしているだけで、園を出た後の事は関知しない訳です。

でも子供たちは、園にいるだけじゃないです。

沢山の車や人が行き交う道路だって歩くし、知らない人だらけの公園にだって行きます。

魅力一杯の海、山、川などの自然にだって行きます。

でも、そんな所にある尖った石やササクレだった木々を全て排除なんて出来る訳ないのです。

 

だから大切な事は、子供がどこに行っても自分で自分の事をケア出来る様に少しずつ促していく事のはずです。

 

この本には、元保育士だった小笠原さんによる、そんな事に繋がる言葉が沢山書かれています。

 

 

 

これもいつも言ってる事なのですが、一番必要な事は『大人が覚悟する事』です。

子供に対して関わりたくなる心理は良く分かります。

でも心配になったり、可愛かったり、様々な心理の中で関わり過ぎてしまうのは大人の責任です。

 

私がレクチャーで常に最後に言う事は

『子供たちに全て答えを与えない事。与えるべき事は、子供たちが自ら考えて、創造して、行動するキッカケを与える事です。』

 

 

 

だから、幼稚園や保育園を設計する人達は、是非読んで欲しい。

そして、その設計は『やりすぎでは無いか?』と自問自答して欲しいのです。

 

実は私達の事務所においても常にこの種の指導は行われています。

沢山の担当者が、それぞれの案を持ってきて説明をしてくれるのですが、その時に『やりすぎだから、もっと削ぎ落して』と言う事は多いのです。

460件近くも関わってきても、常にこの種の課題には挑戦を続けています。

 

 

 

そして更にもう一冊。

70センチの目線

こちらも、小笠原舞さん(小竹めぐみさん共著)による書籍。

コチラ→【70センチの目線】著 小笠原舞・小竹めぐみ 小学館

 

タイトルの通り、子供目線の写真と言葉が添えられているのですが、実に可愛らしいのです。

そして可愛いだけじゃなくて、『そう、この視点が設計に大切』と言う言葉が沢山乗っています。

 

 

読んで心に響く方は、きっと園舎設計に向いているはず。

ここに載っている言葉の感覚、大人は忘れちゃいけない感覚です。


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