レッジョエミリアを学びに来ています。三日目

時差ボケは続いていて、毎日朝の3時から4時には起きてしまいます。

その分、早く寝てしまっているので睡眠不足と言う訳では無いのですが、早く起きた時間を使って仕事を済ませてます。

 

で、今日も朝から始動。

集合場所へ行く途中に広場で朝市がやってました。

 

ZARAの商品が更に安くなって売られてたり。

 

 

それでも4ユーロなんて高い方で、特にブランドの無い服は0.5ユーロから1ユーロで大量に売られていて朝から沢山の人がワゴンを漁っている状況でした。

 

出店は服がかなり多いのですが、他にも雑貨、化粧品、下着、食品までかなり幅広いジャンルの出店でした。

 

 

こんな人も。

 

 

着ぐるみを堂々と脱いで街を歩いちゃってるイタリア人ってお茶目です。

本人は全くそんな事意識してなさそうでしたが。

 

 

今日の最初の視察先から。

ここも園舎内は撮影NGなので、許されたカットだけを公開します。

 

 

園庭はどこの園に行っても素晴らしいです。

ゴムマット、人工芝、砂利敷なんて全くありません。

 

芝とクローバー等の緑で覆われていて、沢山の生き物がそこにはいます。

そして段差があったり、隠れられる場所があったりと様々に変化しているので、子供達の遊びにも多様性がありますし、身体の動かし方もバリエーション豊富です。

 

こんな物も園庭に。

 

 

鳥の観察小屋なんです。

茂みの中に小窓があって、小窓の先には巣箱があるのです。

 

 

子供達がワクワクするストーリーが沢山あるんです。

 

で、ここの話を色々としてくれた先生が真ん中の方。

 

 

いかにもイタリアの情熱溢れる女性って感じで、物凄く熱く教育論を語ってくれました。

そしてアップルパイや桃のジュースなどで迎えてくれて。

これがとても美味しいんです。

桃のジュースなんて、良くある香料でごまかされたジュースとは次元が違います。

桃本来の甘酸っぱさを十分に味わえるフレッシュな飲み物でした。

 

こうした物に触れられている子供達は本当に幸せです。

 

この先生、とても情熱的なので色々と質問したのですが、

私から

『レッジョエ三リアアプローチは先生の小さい時は無かったはずですよね? では先生の幼稚園時代はどんな教育でしたか?』

と聞くと

『私の頃は酷かった。修道女達が本当に厳しくて床に良く跪かされたりしたわ。』

と言われました。

なので、再度私からこんな質問をしました。

『では、幼少期の記憶がその様な状況で、なぜ今幼児に対して様々な可能性を見出せる感覚を持てる様になったのですか?』

そしたら先生はこの様に答えました。

『あんまり良い思い出は無いのだけど、30歳位の時にローリス・マラグッツィと出会って教育の大切さを知ったわ』

 

それ以来、子供達の目の輝きや、小さな事に対するリアクションの大きさ等に感動と可能性を見出しながら今に至っているとの事でした。

 

もっと沢山の話をしてくれたのですが、この先生の話は映画や物語になりそうな位に素敵でした。

教育って言うのは、やはり目先の事だけに囚われず、子供達に沢山の経験をさせる事が大人の役割であると言う事を改めて認識した瞬間でした。

 

 

そして次の施設へ。

ここも内部の撮影はNGですので外だけ。

こんな環境にイーゼルと絵画道具をおいて、外のアトリエにしているのです。

 

 

なんて素敵なんでしょう。

下の写真は皆でおやつを食べてるシーン。

 

 

テーブルにクロスを敷いて、フレッシュな飲み物と作り立てのお菓子が並べられているのですが、完全にピクニックです。

買ってきた物を与えるのではなく、果物からちゃんと作ったジュースを出したり、焼き菓子をちゃんと焼いたりって、豊かで贅沢だなと思いました。

 

 

更に次の施設。

実はこの建物、以前に私が建築メディア側から講評を求められて書いた事がある施設です。

 

 

なかなかユニークなデザインの園舎で、こちらは撮影OKでした。

内部になると更に面白い空間を体験できます。

全ての教室と教室の間は厚いガラスで仕切られているだけなので、端から端まで見渡せる様になっています。

 

 

こうしたコーナーは、レッジョに限らず様々な教育論で実践されていますから特別感は無いのですが、子供にとってみれば毎日沢山の事を創造して良い環境が用意されている訳です。

 

 

 

そしてアトリエ。

 

 

まだ明日の最後の視察があるのですが、ここまで8か所位のレッジョ関連施設を見て、話しを聞いてきましたが、結局は私達がこれまで言い続けてきている事と全くリンクしている事が分かりました。

 

子供達に沢山の経験をさせる場の提供こそが大人の役割である。

逆に大人がそうした機会を『危ない』と理由をつけて奪ってはいけない。

 

こうした事がベースになって、レッジョエミリアアプローチとして光のアトリエがあったり、それらを補完するライティングテーブルがあったりしている訳です。

 

世界中から、この教育論を学びに来ている訳ですが、結局最後は大人が子供たちに対してどれだけ適切な距離感を保ち、子供達を信頼して自主性を持たせてあげられるかに尽きると感じました。

 

更なる考察は、最後の視察が終ってから書きたいと思います。

 

 

夕飯を終えた後に、通訳のナツコさんが知人宅を案内してくれました。

 

 

 

建築家がデザインしたらしいのですが、壁の仕上げ、照明、調度品すべてにおいて徹底的に拘られていて素晴らしいお宅でした。

 


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