レッジョエミリアを学びに来ています & ボローニャ+ミラノ。四日目

今日で視察は最後です。

最初はボローニャの幼稚園へ。

ここは撮影良かったのですが、外観以外は公開NGなのでUP出来るのはこれだけです。

 

 

でも、ここのデザインはとても良かったので残念。

レッジョの理論から学び、多少はオリジナルにアレンジしているのですが、基本的な理念は共通していて、新築であるからこそ、より教育理念が反映できるデザインになっていました。

 

特に透明性とシンプルである事についてのデザインは素晴らしかったです。

これは園庭についても同様の展開がされていて、植栽は豊かにデザインされていますが、やはりカラフルな遊具は置かれてませんでした。

 

園舎を出ると道端に素敵なチンクチェント。

 

 

新しいのは沢山走っていますが、この型が走っているのが少なかったのは意外でした。

 

次は廃材を幼稚園など教育関係者にアート材料として提供しているレミダセンターへ。

 

 

廃材を有効活用する事はレッジョエミリアアプローチにおいては、かなり重要なキーワードなのですが、こうした場所があるって素晴らしい事です。

会員制らしいのですが、伺った会費の安さにビックリでした。

果たして『それでどうやって経営維持するのか』と質問したら、かなり経営は大変との事でした。

 

教育と言う部分において、営利ばかり追求すると変な方向に行ってしまう事はこれまでの歴史から分かっている事ですが、こうした良い取組はやはり公的な支援が入る事が重要なのでは無いかと常に思います。

 

廃材を有効活用した上で、子供達の創造性を育む事に使われるなんて素晴らしい事ですから。

 

 

そういえば、ココにオリベッティのタイプライターが置かれていて感動しました。

 

 

そしてボローニャ駅に向かい、高速鉄道でミラノへ。

ここでも幼稚園を視察です。

 

 

 

そしてココがまた素晴らしかったのです。

かつては修道院であったり劇場であったりした物が五年前に幼稚園として改修されたものですが、空間の使い方がとても上手い。

そして、こちらもレッジョで学んだ事にアレンジを加えて教育している訳ですが、やはり基本的にレッジョで大切にしている透明性とシンプルである事は貫かれていました。

 

これで視察工程は全部終了です。

 

 

ホテルへの帰り道に歩いた運河沿いの風景。

 

 

この運河沿いには沢山の飲食店がテラス席を作って賑わっていました。

 

 

でも、この雰囲気に人が集まるのは分かる気がします。

やっぱり、環境や雰囲気と言うのは人を快適にしたりする訳で、結果として人を集める事になる訳です。

 

私達の設計してる幼稚園もそういう意味で、子供や働く人達にとって快適である環境作りと言うのが改めて大切であると認識出来た日々でした。

 

同行スタッフ達は、日本と時差があるのでこれから深夜0時に会議をするとの事。

彼らが学んだ事を直ぐに進行中プロジェクトにフィードバックしようとする姿勢と責任感の強さに感動します。

 

明日、帰国の途につきます。

 

 

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