こういう人とまた出会いたい

先週から葬儀が続いています。

今日は、雨宮徳治さんの葬儀。

 

雨宮徳治さんは、建設会社 滝新の専務だった方。

はじめてあったのは、7年位前だったと思います。

 

園舎の改修工事の見積をして頂く業者さんの一社でした。

ヒアリングの為に事務所に来て頂いた時に衝撃的だったのはその風貌。

 

イタリアンマフィアの様なゆるめのスーツに薄く色の入った眼鏡、髪は白髪交じりのオールバック。

なんだか悪役商会の役者さんの様な、いで立ちでした。

 

ところが話をしてみると、なんとも軽妙なのです。

時々座っている椅子からお尻をスッと浮かすんです。

と同時に「プっ」と言う軽い音も。

 

そうです。初対面の人を前にオナラをしまくるのです。

そして『うーん。まあ何とかなるでしょう。ガハハハ。』と笑い飛ばす。

『任せてくれれば、ちゃんとやるから』『この値段しかないんでしょ。やるよ。やる。』

 

こんな感じなのです。

 

一体、このオジサンは何者なんだろうと一瞬は思いましたが、その後に『この人、大丈夫だな。信頼できる』と言う感覚に変わっていました。

 

私達は、建設会社を選ぶ時には値段だけで選ばない様にしています。

工事は人が行うものです。

だからこそ、そこで働く人が信用できるかどうかが大切だと思っています。

 

そういう意味で、雨宮さんは信用できると感じたのです。

 

その後、オーナーには『私は、滝新さんが良いと思います。最終判断はお任せします。』と伝えました。

結果は、オーナーも既存の付き合いがあった業者から滝新さんへ変更する決断をされ、その後の工事においても継続して使われる関係を築かれたのです。

 

雨宮さんと言う方は、こんな方ですから私達も安心してお客様に推薦出来ました。

そして、先程同様に次々とオーナーの信頼を得ていかれました。

 

幾つかの現場でお世話になったのですが、そこではウチの若手スタッフも大分お世話になりました。

色んな事を教えて頂いたり、目を掛けてもらっていました。

恐らく若いスタッフ達にとって、こんなに有難い話は無かったのでは無いかと思う程です。

 

こんな雨宮さんですから、その葬儀には沢山の方が来場されていました。

 

そして葬儀の帰りに渡された物の中に、一枚の紙が入っていました。

 

 

読んだら危なく人前で涙が出そうになりました。

本当に雨宮さんの人柄が出ている文章です。

 

雨宮さんと以前に話をした時に、若い時は沢山苦労をされたそうでした。

でも、だからこそ若い人が頑張る姿が好きだと言っていましたし、常に温もりのある人柄を感じさせてくれました。

 

もちろん、現場の質が悪いとプライドを持って直す姿勢を自社の社員達に指示をしていました。

 

こんな方が早く亡くなられてしまうのはとても残念です。

しかし、私が当初海外出張の予定で通夜も葬儀も出れないと思っていたのが、急きょ出張が中止になり通夜に顔を出せた事は、最後に雨宮さんが『顔を見せてくれよ』と言ってくれた様な気がしています。

 

実は現在も一件の工事でお世話になっています。

 

私達が頂いた愛情や恩を忘れずに、立派な建築を創る様に頑張ろうと改めて心にする機会になりました。

 

雨宮さん、ありがとう。


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