幼児の城が考える建築的アプローチ

私達は年間で常時80件近くの幼児施設プロジェクトが進行しています。

 

 

 

と言っても、80件が全て同じプロセスで進行していたら私達は混乱してしまう訳ですが、実際には建築の場合は進行プロセスが様々で、基本計画の初期段階の物から、詳細な設計をしている段階、許認可申請の段階、現場監理の段階と繁閑状況は混在している感じです。

 

そして、現在のプロジェクトエリアは日本は北海道から九州まで進んでおり、ココに海外のプロジェクトが加わってきます。

 

こうなると、私が在社している時は毎日の様にデザインレビューと呼ばれる社内のデザインやコンセプトチェックが行う事になります。

 

 

実は先日、中堅スタッフが私の所に『デザインを見て欲しい』と来たのでチェックをした所、それは何処にでも建ってしまう様なデザインでした。

すなわち、オンリーワンのデザインでは無かったのです。

もちろん私からは『もう一度、敷地の事を良くリサーチして再提案する様に』と突き返しました。

 

 

私達は、これまでに520件を超えるプロジェクトを全国で携わってきています。

実績と言うのは一喜一憂で増える物ではなく、年月を経て重ねる物なので私達にとっては大きな財産です。

一方でこれだけの数をやると、どこかで似た様な方向性に陥る事もあります。

 

数をこなすときの怖さはまさにココです。

恐らく、デザイン業界における一番の怖さはどこも同じはずです。

 

そして私達は、だからこそプロジェクトごとのコンセプトに拘ります。

何故なら、コンセプト作りがそのプロジェクトの成功の鍵を強く握っているからです。

 

私達はデザインをする前に必ず、各プロジェクトに対してのコンセプトを作ります。

 

 

そのコンセプトは、土地や既存建物に対する周辺リサーチをする事から始めます。

そして、それはかなり小さなスケールまで落とし込みます。

土地の調査と言って、ただ単に〇〇県や〇〇市と言う大きなカテゴリーの調査をしても、同じ県内や市内で担当する事が起きたら、そのコンセプトでは再び重なってしまうからです。

しかし、その土地について調べていく事であれば必ずオンリーワンな答えが出てきます。

寒い土地には寒い土地なりの、暑い土地には暑い土地なりの建築的手法やコンセプトも見えてきます。

もしかしたら宗教的なコンセプトが出てくる事もあります。

これが大事だと思っています。

 

もちろん、1000平米程度の土地ピンポイントでの情報なんて、出てくる確率は相当低いので、全てについて完璧なコンセプトが出てくる訳ではありませんが、見つける努力をしています。

 

そして、ココに依頼主や運営する法人の歴史や理念を掛け合わせていく事で、プロジェクトとしてのオンリーワンなコンセプトが出来て行く訳です。

 

もはや建築設計の仕事では無く、コンサルタント的な仕事になる訳ですが私達の強みはココにあると言えます。

 

 

一人ひとりのスタッフがデザイン力を付けると同時に、企画構成と立案能力を身に着ける事を意識し続ける事が『日比野設計』と『幼児の城』と言うブランドは維持されているのです。

 


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