桜と大正時代に作られたアンティーク家具のコラボレーションです。
これを見ていると、タイムスリップして大正時代の桜を見ている様な気持ちにさせられます。
私は、個々15年くらい、新しい物よりも古い物に興味が移っています。
そんな事だから、2343FOODLABOの店内で使っている椅子はデンマークで40年前に作られだったりします。
車も新車より中古車の方が何故か落ち着く気がします。
と言っても、ビンテージカーに乗るほどの事は無いのですが、多少誰かが使ってくれていた物の方が落ち着く感じです。
建築は新しい物を作る事が多いのですが、それでも使う建材は経年変化を楽しめる様にしています。
ちなみに、物が古くなる事でより雰囲気を増す為には本物が使われている事が大切です。
でも世の中には、木材の様に見せる偽物の木材や、革に見せる偽物の革みたいなものが沢山あります。
見た目だけだったら、普段から本物に触れていないと騙されてしまうほどのクオリティになってきているので、ある意味スゴイです。
でも、分かる人には分かってしまう。
更に言うと、年月が経つとその差は一目瞭然となります。
偽物は年月が経つにつれて安っぽくなります。
傷や擦れなどが付くと、たちまち雰囲気が落ちていきます。
一方で本物は、逆です。
傷や擦れが付いても、味わいが増していくのです。
これって、ロングライフになっていく訳なので現代的な言い方をすれば、エコだったりサスティナブルと言えますよね。
下の写真は、2343FOODLABO内に展示している大正時代のアンティーク家具や小物。
100年ほど経過した物です。
でも、使われている材料は桐や鉄。
だから、少し手入れをしてあげると絶妙に良い雰囲気を出しています。
私達の建築設計って、こんな事も考えながら設計をしています。
簡単に安く作る事は出来ます。
でも、簡単に壊れたり、見た目が悪くなる様な物は誰の為にもならないと思っています。
折角デザインして作るなら、その空間に身を置いた時、壁や床に触れた時に『なんか心地よい』と思える空間にしたいのです。
そして、それが少しでも長く使えたら良いと思っています。
古くなっても美しい幼稚園や保育園を作りたい。
アンティークに興味のある方は、是非2343FOODLABOにお越しください。
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全て一点物なので、誰かが買っていったら終わりですので、お早めに。
]]>今日の会場は大分の宇佐市にある普照こども園さんです。
2020年1月に完成をしていた園舎で、その時に園舎見学会を企画していた所に新型コロナの事が起きてしまい、オンライン見学会に方向を変えて開催していました。
でも、とても園舎であり、更には保育も素晴らしいのでリアルで見て頂きたいと言う想いがあっての開催でした。
四年経過した園舎の見学会と言うのは初めてなのですが、それはそれで参加者の皆さんには意味があった気がします。
今日も流れは園舎概要説明から始まり、実際の見学。
その後に、ランチルームでランチを体験。
そして座談会です。
昨日の川辺幼稚園の三木先生も素晴らしい保育をされている方ですが、今日の普照こども園 江島園長も素晴らしい保育をされています。
何を持って素晴らしいと言うのかは、個々で意見や感想はあると思いますが、どちらの園も子供達の表情がとにかく笑顔でいっぱいだし、動きがとにかく活発です。
そして人懐っこいんです。
子供が大人を信じている気がします。
これは、大人が子供を信じてあげているからなのでは無いかと思うのです。
普通の保育関係者が見たら『危ない』と言いそうな箇所が園舎の内外にあるのですが、そこは子供達にとってみれば楽しい所ばかりです。
でも、そういう場所って大抵は子供達が使えない様に規制してしまう様な園が多かったりしますが、川辺幼稚園と普照こども園はどちらも子供達の意思が尊重されているのです。
私達が見学会を組む所は、環境はもちろんなのですが、環境を活かしている保育や教育が大切であると言う事にも注目して欲しいと思っていますので、今後も引き続き計画をしたいと思います。
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昨年にも九州は北九州と熊本で見学会を開催しており、参加者の方から『他の事例も見たい』と言うコメントを多数頂いていた事からの開催です。
川辺幼稚園は既にYouTubeで園舎の様子や、三木園長へのインタビュー動画が公開されている事から、事前にある程度のイメージを持たれている方も多いと思います。
園舎動画↓
三木園長のインタビュー動画↓
でも、事前にYouTubeで見ていても、やはり建築の空間は実際に体感するのとしないのとでは大違いです。
今日、会場に来られた皆さんも、皆さんが大階段やネット遊具に驚きの感想を見せてくれました。
今回も見学会の流れは、最初に見学いただく園舎についての概要説明から始まり、園舎設計のプロセス解説。
そして実際に見学をして頂くと言う流れです。
一通り見学を頂いた後には、開放的なダイニングルームでランチを体験して頂いたり。
そして、最後に座談会と言う流れでした。
私達の見学会は、ただ見学頂くと言うよりは体感して頂くと言うイメージに近いと思います。
園舎を体感
設計を体感
設計事務者を体感
インターネットで検索をしてHPを見ると、何となく理解した気持ちになりがちですが、HPは幾らでも都合の良い事を書けてしまいます。
でも、私達が見学会で感じて欲しいのは、良い事も悪い事も感じて欲しいのです。
もしかしたら、園舎の不具合があるかも知れない。
設計事務所とは感覚が合わないかも知れない。
そんな事を見たり知る事も大事なんだと思います。
それにしても、三木園長の話や考え方は面白かったです。
そんな園長がいるからこそ、あの園舎が成立しているのだと改めて感じさせてもらえる良い機会でした。
この後は、大分まで移動して明日の見学会に備えます。
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2021年11月27日に厚木市内で初めてのイチゴマルシェを開催して、2022年の12月には海老名の現会場に移して開催してきました。
二年と五か月の月日が流れましたが、毎回沢山の人が来てくれる様になりました。
なかなか皆さんに声掛けをしきれないのが毎回残念なのですが、人で溢れている光景を見る事が出来るのは幸せです。
ここまで来るには、沢山の方に支援を頂きました。
小田急電鉄さんを始め、地域の方やボランティアの方、出店者の方など、本当にありがとうございます。
そして、沢山の方に『出店したい』と連絡を頂き、来場を頂き、SNSや口コミでシェアをして頂きました。
そうした輪が少しずつ広がり、地域の物事を繋いだりして、参加者が新しい出会いに繋がったり、仕事に繋がったりしているのを見れているのはとても嬉しく思います。
そして感謝の気持ちでいっぱいです。
『地域の良さをもっと伝えたい』
厚木の飯山にいた私達が、小さな地域の良い所をもっと知って欲しいと言う想いから始まった事が、海老名駅前と言う通行量の多い場所へ移ってもその想いは変わっていません。
むしろ、厚木市の事ばかり考えていた私達が、隣接市町村の事まで学び知り、そこにも素晴らしい事がある事を知り、相互補完する事でお互いにメリットを出せる事を感じています。
厚木には厚木の良さ。
海老名には海老名の良さがある。
それぞれが別で動くと限界はあるけど、手を繋いで動けば他地域には無い魅力を生み出す事が出来る事を感じています。
こんな事を考えて発信を続けていたら、自治体でもない行政職員でもない私達なのに、いつのまにか沢山の方が絡んでくれて、協力者が増えてきています。
地域を盛り上げる事は、必ず地域にとって還元される事になります。
海老名と言う場所でやってはいますが、海老名、厚木、綾瀬、伊勢原、座間、大和、寒川と隣接も含めた形の地域全体で盛り上げていけば、お互いに持っていないものを補完しあい、相乗効果に繋がる事が理想だなと思っています。
行政区域なんか気にせずに、想いのある方が集まれば必ず強い力になり、更なる大きなムーブメントを作れます。
ここから先のイチゴマルシェは、更に地域との連携を強め、地域が更に活性化する為に力を注ぎたいと思っています。
まだまだやれる事は沢山あるし、私達が気づいていない事もあるはずです。
だから個人でも企業でも遠慮なく、遠慮なく皆さんドンドン絡んでください。
そして、皆さんがドンドン新しい繋がりを生んでください。
それがイチゴマルシェの使命であり、私達が願っている事です。
それから、やる事が増えてくると、同じ意思を持った人がもっと必要です。
地域起こしやイベント運営に興味のある方、是非ボランティアに参加ください。
ボランティアでも、必ず様々な繋がりを見付けて皆さんが考える次のステップにつなげる事が出来るはずです。
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]]>そこから新幹線に乗り換えて、滋賀の米原へ。
更に特急しらさぎに乗り換えて福井の敦賀駅へ。
9:30には着く事が出来たので、交通インフラが整っている所であれば国内の移動は簡単な時代です。
敦賀では、昨年から福祉研が担当して工事監理が進んできた高齢者グループホームが完成間近なので確認に。
天候が悪かったので、あまり外観を撮影は出来ませんでしたが、住宅街の中にヒッソリと佇む雰囲気になっています。
高齢者施設の多くは、仰々しい施設名を看板で付けたり、デザインをしがちです。
そして、その結果は病院の様になっていたりします。
でも、もし自分が入居する様になったとしたら、如何にも施設と言う雰囲気の場所には行きたくないなと思うのです。
もっと、快適な雰囲気を持った住まいだったり、中長期滞在型ホテルの様な雰囲気の方の方が気持ちが前向きになれると思います。
だから看板だって、外観だってさりげなくて良いですよね。
今回はそんな事を形にしたグループホームになりました。
もちろん、こうしたら更に良くなったかもなんて事は常にあるのですが、それは次への挑戦にしたいと思いますが、インテリアもシンプルにまとめる事が出来ていると思います。
この後は車で、一気に南下します。
そして、三重県は桑名市内で工事中のこども園現場へ。
既存園の隣に改築をしているので、写真の左側に既存園が見えていますが、新築が完成後に解体となります。
ここ数年の建設費高騰の煽りを受けて、予算調整をかなりタイトに行った事でローコストの建材でまとめているのですが、そんな事を感じさせない雰囲気に出来ていました。
こういう事がデザインの素晴らしさだと思います。
予算があればあるに越した事は無いのですが、無ければ無いなりに工夫をして付加価値を付ける事が出来る。
内装はここから一気に進む事から今回は紹介しませんが、内部もちゃんと工夫をしています。
次は、愛知県は豊田市内へ。
ここでは福祉研が担当している障碍者の入所施設が完成間近です。
五棟もの建築が連なるプロジェクトなのですが、様々な用途とスケールの建築が一つの集落を形成しています。
集落なので、路地や広場空間があったりするのですが、これも面白い感じになってきていました。
ここも決して高い建材を使っている訳ではありませんが、良い雰囲気になってきていると思います。
一通り見て、名古屋駅でレンタカーを返却して直ぐに帰ろうと思ったのですが、小田原に停まる新幹線のタイミングが合わず1時間半も待機する事に。
厚木に戻ったのは21時過ぎでしたが、駅前のオフィスでは設計チームが頑張っていました。
明日からの週末は海老名でイチゴマルシェです。
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昔は何か情報を得るには、人を頼る必要が多かった訳ですが、現代社会はスマホ一つで簡単に情報を得れる時代だから、人を頼らなくても良くなってきています。
仕事だって、自宅に籠ってスマホだけで仕事内容によっては十分に目的を果たせたり、お金を稼げちゃう。
そんな環境に身を置きだすと、人とコミュニケーションなんて取らなくて済むし、その方が気楽だと言う人がいるのも理解は出来ます。
とは言っても、そんな事では済まない人の方が圧倒的に多いのが現実ですよね。
ここに人間関係の悩みが生まれる種があったりします。
悩みを聞くと、その多くは『相手が理解出来ない』と言う類の話ばかりです。
でも、そんな事は昔から良くある話です。
だって、相手も一人の人間です。
外見はもちろんですが、中身も同じ人なんて世界に一人として居ない。
一卵性双生児だって、クローンだって、100%同じ様な思考や行動にはならないです。
そして、そこが人間の面白い所です。
こういう相談を聞くと、いつも私が思い出すのがイソップ童話『北風と太陽』の話。
幼少期に誰もが一度は聞いた事ある話では無いかと思うのですが、どの時代になっても当てはまる気がします。
もしかして知らない人がいるかも知れないので、概要を書いておくと
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北風と太陽はどちらが強いかで言い争っていた。
近くを通りがかった旅人の上着を先に脱がせる勝負を始める。
北風は風で上着を吹き飛ばそうとびゅうびゅうと強い風を吹き付けても、旅人は凍えて上着を強くつかむばかり。
太陽は暖かい日差しを送ると、旅人はだんだん暑くなり、自然と上着を脱いだ。
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と言う話です。
受け止め方は人それぞれで良いと思いますが、私は何かあるといつもこの話を思い出します。
物事を解決する時に力技で成し遂げる事もありますが、それで上手く行かない時もあります。
そんな時は、発想を180度変えてみる思考も必要です。
相手は何を考えているのか。
相手は何を求めているか。
あの人は何故コートを着ているのか。
そのコートを脱いでもらうにはどうしたら良いのか。
人間関係の悩みを解決するには、相手の事を知り、想う事が大切なのだと思います。
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毎週、この場所は厚木の『約束の花束』の黒田さんが活けてくれるのですが、季節感やテーマを持って活けてくれるので空間を格上げしてくれています。
少しずつ気温が上がり始めてきて、最近は三寒四温な感じになってきています。
街の中では、山桜や河津桜は既に満開になっていたり。
自宅の木々も芽吹きが始まっていました。
上の写真はブルーベリーの木。
かなり良い感じで芽吹いていたので、今年の収穫が楽しみです。
しかし、植物って本当に難しいなと感じます。
そして沢山の学びがあります。
温室で育てられてきた植物をいきなり外で育てようとすると、馴染む事が出来ずに枯れてしまったり。
水を上げすぎると根が腐ってしまったり。
適度に間引いてあげて、葉に日光が当たる様にしてあげるとグングンと成長したり。
鉢植えから地植えに切り替える時、根がしっかりと張らないと途中で倒れたり、枯れたり。
逆に根をしっかりと張れた樹木は、ドンドンと成長をしたり。
寒さに弱いと言われている樹木でも、一度冬を越せると耐寒性が増したり。
こうして書いてみると、人間と似ている気がします。
環境適応させるには、それなりのステップが必要なんですよね。
そして強く伸ばす為には、ちゃんと根を張らせることが大切。
中には地面に落ちた種が勝手に根を張り、芽を出し、自分で成長をしていける植物もあったりするのも似ています。
人を見て、成長しやすい環境を整えてあげる事。
以前よりも、意識していく時代ですね。
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]]>建設の価格は、かなり時代背景によって変化している事から過去の事はアテにならない事が多いのですが、こうした状況を見たら最新版として書いた方が良い気がしてきたので、『2024年園舎の工事価格について』みたいな内容で書きたいと思います。
【最近の工事は、坪あたり〇〇円なの?】
こういう質問を良く聞かれます。
ザックリとした言い方をすれば、坪あたり120万円〜200万円くらいの幅があると思います。
『80万円も差があるの?』って思われるかも知れませんが、これは全てのプロジェクトにおいて建築の条件が一様じゃないからです。
【工事価格を左右する条件とは】
では坪単価で80万円もの差が生じる可能性がある事ってどんな事でしょうか。
・建築工事をする場所の地盤の良し悪し
→過去に田んぼだった土地、周囲に川や池、海などの水辺がある土地などは確率論として地盤状況が悪くなる事が多く、そうなると基礎工事にコストが掛かります。更に杭が必要となったりすると、もう一段階コスト増に繋がったりします。
・敷地と道路の関係性
→工事のしやすい敷地かどうかは、工事費をかなり左右します。特に広い道路にしっかりと接していれば工事はやりやすくなりますが、道路幅が狭く、大型車が入れなかったりすると小さな工事車両で何度も往復する事になったりする訳で、それはコスト増に繋がったりします。
・建築市況
→いわゆる需給バランスです。少し前の話ですが、東京五輪の時はかなりの職人さんや建材が持っていかれた事から供給が追い付かなくなり、建設会社が普通の値段では仕事を引き受けてくれなくなったりしました。国内で大型再開発が重なったりする時も同様な事が起きやすくなったりします。
・どんな構造か
→園舎の構造体は大きく分けると、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の三種類です。これらを複合的に組み合わせた構造もあったりしますが、あくまでも一般的な事を言えば、この三つです。そして、この中で一番高いのは鉄筋コンクリート造です。
次は鉄骨造で、一番安いのが木造です。ただし、木造は在来工法に限ります。木造でも大規模建築で使われる様な大断面集成材を使った工法があるのですが、これは鉄骨造と同等だと思った方が良いと思います。
構造の選択は、最初から決め打ちして出来る物でも無く、このプロジェクトにベストな物はどれかと言う形で選択していくので、コストコントロールは設計者の経験値や能力がかなり左右します。
・仕上げ材の耐用年数をどれくらいで見るのか
→商業施設や、そうした施設内にある店舗の多くは短期間でリニューアルしていく事が多い事から耐用年数をそこまで長く見ません。すなわち、長持ちする事を重視せずに建材選定が出来るので比較的ローコストが実現しやすかったりします。一方で園舎の様な建築は、十年や二十年は長持ちする様な感覚で設計をします。私達の設計スタイルで言えば、木材や金属、石材と言った本物を使う事で、年月が経っても素敵な古さが出てくる様な設計をしたりします。完成したての段階ではどちらも新品だから差は分かりにくかったりしますが、建材の差は年月が経つにつれて明らかに差が出てきたりします。でも、初期費用としての工事費にも差が出てくるので、ここをどう捉えるのかで坪単価は変わる訳です。
・寒冷地や温暖地は高くなる
→建設される地域が気候的に極端な地域の場合は、やはり高くなる傾向があります。寒冷地であれば断熱にコストを掛ける必要がありますし、同時に暖房設備にもコストが掛かります。温暖な地域も湿度が多い所だと除湿も必要となる事からしっかりとした冷房設備が必要ですし、紫外線が強い地域は外部の物の劣化が早くなったりします。
・海の近くと山の近くも高くなる
→海の近くは塩害が起きます。そういう意味では、外部に使われる金属類も錆びにくい物を使用する必要がありますし、エアコンの室外機も錆びにくい仕様にする事が求められたりします。山の近くで起きがちな事は、下水道が整ってなかったりする事。こうなると浄化槽が必要となりますし、都市ガスが無かったりするとプロパンガスになる事から、これらもコストは増加傾向になったりします。
・建築の高さもコストに直結
→天井が高い空間って気持ちが良い事から、比較的求められる事が多いのですが、これもコスト高になる要素です。
天井を高くするためには建築の階高を高くする訳で、そうなると使う構造部材、外壁材、配管材などの全ての使用量が増えます。
更に内装材の使用量も増えるだけでなく、空間の体積が増える事からエアコンの負荷も高まり、より高性能なエアコンが必要になったりしますから、コストが増える要素になります。
【一体いくら工事費は掛かるの】
工事費を構成する要素は、ここに書ききれない位で他にもまだまだあります。
そして、それはただ園舎の設計をするだけでは適切なコントロールが出来ないと思っています。
保育園や幼稚園、認定こども園の事を良く理解している、運営はもちろんですが、業界としての動向や将来についても理解していれば提案は変わります。
いつも同じ事を言っているのですが、国内外で相当数の幼稚園や保育園の設計をしている私達ですら、『園舎設計は難しい』と言っています。
常に挑戦と反省の繰り返しです。
簡単じゃない類の設計ですが、世の中の全てを私達が引き受け出来る訳ではありません。
だから、私達はこうして外に対して情報を提供する為に発信を続けています。
それでも、工事価格について不安があったり、迷われている方はいると思います。
そんな時は、遠慮なく相談ください。
他社で設計を進めている方でも相談をしてこれる方もいます。
それでも構いません。
問い合わせは、メールでも電話でも大丈夫です。
コチラをご覧頂き、お好きな方法を選択ください。
また、問い合わせの前段階で、最新の事例や流行を把握したいと言う方は、来月に発売される書籍が現在予約受付中です。
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厚木で、センスの良い植物を取り扱っているプランツアップさんが、春先取りの早咲き桜を使ったインスタレーションを行ってくれました。
その様子はコチラ
↓
まだ桜はつぼみの段階ですが、それでも綺麗に活けてくれています。
ここから10日間ほどで少しずつ開花していくとの事。
実際の展示は、来店の上で是非お楽しみください。
少し早い春を感じて頂けるはずです。
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どうみても、会社員じゃないです。
でもタレントでも無いです。
中国にあるグループ会社の社長です。
でも、最初に私が出会った時は普通にリクルートスーツの様な物を着た短髪の男性でした。
でもコロナ渦を経て、今はこんな感じになりました。
実は私は大賛成です。
私達が行っている建築設計や飲食、保育と言うのはサービス業なので、不潔な感じはNGです。
でも、人と違う外見や身なりは全然OKです。
タトゥーも髪色や髪型も自由です。
性別も男性とか女性とか、どこにも属さないみたいな事でも自由です。
もちろん、国籍も自由です。
最近、私が社内へ向けて発信した事は、『セルフプロデュースをもっと意識しなさい』と言う事でした。
昔の日本は、目立つ事は良くなくて、それが謙虚だったり、奥ゆかしいみたいな言葉で美しい事として捉えられてきました。
しかし、日本は人口減少に直面し、GDPも下がり、かなりの円安にもなり、日本国内だけで何かをしていれば良い時代では無くなりつつあります。
そうなると、現代社会で生きていくには如何にして個が光るかが大切になる訳です。
これは企業も同じです。
光る個が集まる集団は面白い集団となると言えます。
強い個性が集まると、それを束ねるのは簡単ではありませんが、それでもそこに価値があるのであれば、
そこに向かって進むべきだと思っています。
それでも、まだまだ社内を見渡すと個性が弱いな・・・・と思う事の方が多いのですが、内外で言い続けて行こうと思っています。
『私の個性を見て』と言うがいれば、是非私達の門を叩いてみてください。
そんな人はどんなアプローチをしてくるのかから楽しみたいと思いますし、本当に光る可能性を感じたら必ず採用すると思います。
沢山の個性との出会いを楽しみにしています。
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既存の倉庫を0-2歳までの保育園に用途変更したプロジェクトです。
倉庫建築ならではの天井の高さを活かした二層構造にしています。
その上で、上下階を繋ぐ様な吹き抜けや遊具の設置をする事で、既存建築を活かしたココならではの保育園となっています。
Xでもシェアされています。
net playground + cozy nooks spark curiosity in HIBINOSEKKEI + youji no shiro's XCG nursery - @youji_no_shiro https://t.co/h5LQb6GKgy pic.twitter.com/9ZKk3kkwmi
— designboom (@designboom) February 20, 2024
更にInstagramでも。
幼稚園や保育園、教育施設の最新プロジェクトや事例、考え方が多数掲載された書籍が発売されます。
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そしてGAKUと記念撮影。
かなり撮影慣れしていて、ちゃんとポーズと笑顔を作ってくれます。
そして、GAKUの話す事や素振りが人間の素が出ていて、素敵です。
私達って、どうしても『大人だから』みたいな理由で自らをセーブしがちですよね。
佐藤さんは複数の放課後デイサービスやグループホームを運営されているのですが、その施設づくりがなかなか上手です。
既存の古いビルや家屋を借りて、既製品を活用して色を巧みに使ってローコストにまとめています。
写真で見るとやりすぎに見えるかも知れませんが、私は意外に心地良かったです。
GAKUのアートにも色使いや雰囲気が共通している感じがしました。
デザインって、奥深いなと改めて感じる日でした。
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これは、多くの人に知ってもらうべきだと言う事になったので厚木や海老名のライターさん達に声かけをして試飲会を開催しました。
チャイナコーヒーハンターのパンチョカリヤも登場です。
最初に私から、ここまでのストーリーをお話しさせて頂きました。
その後は、雲南珈琲の素晴らしい景色と情熱のある人達をまとめたロードムービーを見て頂く事からスタート。
これが本当に圧巻の美しさなので、是非ご覧ください。
特に最後まで見ると、心がワクワクしたり,ゾワゾワします。
見終わったら、カウンター席に移動をして阿部が目の前でハンドドリップ。
今回は四種の珈琲を試飲頂きました。
ライターさん達は、皆さんがその華やかな飲み口に感動の声。
そして四種を飲み終わった後には、アボカドラテも試飲。
『アボカドラテ?』と思われたと思いますが、実は雲南省の普洱市はアボカドも名産地で、市内の多くのカフェではアボカドとコーヒーを合わせたメニューとしてアボカドラテが提供されています。
私達も飲むまでは味を全く想像できなかったのですが、怖いもの見たさにオーダーしてみたら意外にスイーツの様で美味しい事が判明。
そんな訳で、今回は皆さんに試飲もしていただきました。
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Yahoo!ニュースに掲載されています。
【海老名市】世界のコーヒーマニアが注目の雲南珈琲。雲南珈琲を飲んで浅煎り珈琲の概念が変わりました
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この後、2343DEPARTMENTでは雲南珈琲フェアが2/16-2/28までの間で開催されます。
今回紹介されている四種の雲南珈琲とアボカドラテが提供される予定ですので、是非ご来店の上お試しください。
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朝から羽田を発ち、鹿児島へ行ってきました。
鹿児島県と森林・林業関係団体が主催の令和五年度 鹿児島県 森林・林業振興大会において
『第一回かごしま材利用建築物コンクール』と言うのが開催され、内装木質化部門において私達が設計監理担当をさせて頂いた
認定こども園 川辺幼稚園が最優秀賞を受賞させて頂き、受賞式でした。
今回嬉しかったのは、施主、設計者、施工者の三者が連名で表彰を頂いた事です。
しかも鹿児島県知事から直々に賞状を頂いたり。
更に、この症状が屋久杉で作られていたり。
受賞式の後に三者で記念撮影。
川辺幼稚園は園舎はもちろん、考え方や取り組みも素晴らしいので、こうして様々な形で評価されるのはとても嬉しいです。
その考え方や取り組みは下の動画でご覧いただけます。
また、園舎の様子はコチラから
そして川辺幼稚園の園舎見学会があります!
まだ間に合います。
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スキー場に見えますが、スキー場じゃないです。
これが幼稚園の敷地なんです。
普段は美しい山として遊び場になっているのですが、冬になり雪が降ると子供達のスキー場になっちゃうんです。
凄くないですか?
これが、ちょうど良い斜面と広さになっていて。
子供達がスイスイと滑っていくんです。
動画UPしてます
↓
冬になると園内にゲレンデが出現する幼稚園。最高じゃないか。 pic.twitter.com/8WifnaDme0
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) February 2, 2024
こんな幼稚園、聞いた事も見た事も無いです。
この後、少し打ち合わせをさせて頂き、この場所にどんな園舎を建てたら更に良くなるかを関係者で議論させて頂きました。
沢山の可能性を持っているので、皆から色んなアイデアが出てきます。
これから、そうした事を一つずつ検証しながら設計を進めて行こうと思います。
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SLP PRIMARY and SECONDARY SCHOOL (中国)
SMS Nursery(栃木)
SLP CENTER ARC(東京)
SDJ Nursery(東京)
IRH CHILDREN DEVELOPMENT SURPORT(群馬)
世界中の様々な建築がノミネートされていて、受賞はカテゴリー別なのですが、教育施設と言う大きなくくりになる事から、大学などの巨大施設と共に投票がされます。
そして、これから世界中のフォロワーに対して一般投票が始まります。
推しのプロジェクトがあれば是非投票してみてください。
【投票リンク先】
日本の幼児施設プロジェクト https://x.gd/yfjXG
中国のプロジェクト https://x.gd/Oo7lE
福祉研プロジェクト https://x.gd/glwzj
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待望の新刊書籍"The World Designed for Children"
幼稚園や保育園の園舎、環境、ブランディングに興味がある方は必読の一冊
発売前の予約段階でカテゴリーランク1位獲得。
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世の中にある大半の飲食店では、焙煎された珈琲豆を仕入れて使っています。
その方が安いし、簡単です。
でも、私達は面倒でも必要な事はやる事を大切にしています。
だから焙煎も自分達でやる。
2343DEPARTMENTの中に、スペシャルティコーヒー『COFFEE CHILDREN』と言う店が同居していて、その主宰は阿部圭祐です。
阿部は、都内の某有名スペシャルティコーヒーで修行を重ねて現在に至ります。
珈琲の淹れ方はもちろん、豆の選定、焙煎まですべてに拘りを持っています。
ただ、彼は口数が少ないので、物事を大きく見せたり、セールスが得意では無かったりします。
でも、何で彼の珈琲にファンが付くのか。
彼の珈琲を『美味しい』と言う人が多いのか。
その理由が少しは分かるかも知れない動画が公開されました。
厚木や海老名に来たら、2343DEPARTMENT内にあるCOFFEE CHILDRENの珈琲を是非お試しください。
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圧巻ですよね。
実はGAKUは知的障害を伴う重度の多動症と自閉症のアーティストです。
そんな彼は16歳の時に岡本太郎美術館に行った後から突然『絵を描く』と言い始め、いざ描いてみたらとてつもない才能を発揮しだしたとの事。
GAKUのお父様である佐藤典雅さんが書かれた著書にこんな一文があります。
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GAKUが絵を描き始めてから、佐藤は確信したことがある。
それは、自閉症の人は人一倍人に興味がある、ということだ。
「もともと自閉症の人は、人に興味がないとか、共感能力がないなどと言われるが、そんなことはまったくない。
そう見えるのは、私たちがとるコミュニケーション方法を彼らがとらないから。
GAKUを見ていると、いかに彼が人に対してコミュニケーションをとりたがっているかがよくわかる。
そしてある時、GAKUは自分の特性を絵に転用すれば人とコミュニケーションがとれることに気づいた。
GAKUの絵は、世間に対しての彼のコミュニケーションそのものだ」
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以前に何度も書いてきた事ですが、つくづく『障害』や『健常者』と言う言葉は偏った視点から見た言葉である事が分かります。
ただ単に多数が健常者として分類されていて、その多数と並ばない人達が障害者と呼ばれてしまっているのは変ですよね。
多動症って言葉も、昔なら『落ち着きがない』と言う言葉だけで終わっていたのに、いつまにか障害の一つみたいな分類されてしまう。
私も小学生の頃は通信簿に『落ち着きがない』と良く書かれましたから、現代なら『多動症』と言われてるのかもしれません。
佐藤典雅さんは更に著書『GAKU Paint!』にこんな言葉も書かれています。
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「奇跡」を起こすにはそれなりの「軌跡」がある。
奇跡は何も起こさないところにはやってこない。
だからこそ「必然的な偶然」と言う「奇跡」を呼び起こす為には、行動を起こす必要がある。
そのことを、GAKUは身を持って証明してくれている。
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もはや、私達に勇気まで貰えてしまいます。
何かを行動しなかったら何も起きない。
そして、何かが起きる事には必ず理由がある。
佐藤さんと会場で会い、話す事が出来たのですが、大変強いエネルギーを持たれている方でした。
ちなみに登場した佐藤さんは、元Yahoo! JAPANにいた人で、現在は川崎で放課後デイやグループホームを運営されています。
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もう少し詳しく書くと、海老名にあるIDEAコミュニティカレッジと言う活動をされている組織があり、そこは不登校だったり、学校が合わない子供達を支援する団体です。
そのプログラムの中で『マチカレッジ』と言う名前で子供たちが実社会を体験する事を行っていて、その活動の場所として2343DEPARTMENTに声が掛かりました。
子供たちが不登校になる理由は様々です。
決してネガティヴな理由ばかりでは無い訳ですが、いずれにしても社会との接点が少なくなってしまっている状況に対して、大人たちが子供達に社会へ参加しやすい雰囲気を作ってあげる事でステップアップを感じたり、視野を広げてもらう事が目的と伺い、私達は喜んで賛同させて頂きました。
当日、私は他の仕事で同席出来なかったのですが担当したスタッフから報告を伺った所、
『子供達がとても純粋だったので、とても良い時間でした』
と言うコメントでした。
料理の説明をしたり、サービス業で大切な事を伝えたり。
スタッフが客を演じたロールプレイをしたり。
珈琲の淹れ方を見て貰ったり。
以前にも児童養護施設で生活する子供達を2343FOODLABOに招待した事がありましたが、その時もスタッフ達は全員が感動をしていました。
普段関わる事があまり無い子供達ですが、その美しい心と眼差しにもいつも心が洗われる気持ちにさせられます。
こうした事をすると、先方から必ず御礼を言われるのですが、私達もとても良い時間を過ごさせて頂いたと感じる事が出来る訳ですから、今後も出来る限り社会と繋がり、私達が支援出来る事は続けていきたいと思っています。
厚木や近隣市町村で、社会体験の場所を探している様な団体の方は遠慮なくお問い合わせください。
※掲載写真はイデアの矢野様からお借りしたものを許可を頂き転載をさせて頂いております。
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中身が殆ど公開されていないので、目次だけでも公開します。
まず掲載プロジェクト数は28件。
そして事例は【郊外型事例】【都市型事例】【ビルイン事例】【改修事例】【木造事例】【ランドスケープ事例】【大型事例】と言う感じで分かりやすくカテゴリー分けがされています。
更に後半はクライアントのインタビューが掲載されています。
クライアントインタビューの面白いのは、社会福祉法人の保育園、株式会社の保育園、海外の保育園、学校法人の幼稚園と言った様々な方にインタビューがされている所。
園舎と言うのは良いデザインだけでは成立しません。
良いデザインを使いこなして、初めて良い環境となります。
そういう意味で、このインタビューは様々な事を学び知って頂ける内容になっていると思います
予約注文をしていない方は是非コチラから
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今日は昨日よりも更に早く出発して山を上っていきます。
そして私達の目の前に開けた景色は、壮大な夜明けの雲海でした。
刻々と様子を変えていく雲と、少しずつ夜が明けていく様子は本当に言葉にならない位の美しさでした。
まさに天空の珈琲農園。
ここは標高1500mを超える場所ですが、沢山の谷が形成されていて、そこに雲が溜まるのです。
そして、それこそが珈琲や茶葉の生産に適した寒暖差を生むと言う事でした。
雲南省と言う省の名前に雲が付く意味が分かった気がします。
今日は二か所の農園を回る予定で、午前中の農園は比較的コンパクトな農園でした。
それでも、農園の敷地内には民宿やレストランを建設中で、この地に来訪者が増え始めている事を感じさせられました。
私達が朝の撮影をしている時に、若い女の子が笑顔で突然顔を出してきました。
まだ、農園の方達が来ていない時間帯で少し肌寒かったので、『コーヒーって飲めたりしますか?』なんて聞いてみたら『もちろん飲めますよ』と返事をしてくれて、すぐに敷地内にあるカフェのカウンターに。
豆を挽いてドリップをしてくれたのですが、良く聞くと16歳との事。
とてもしっかりとしていたので私達はビックリしました。
やはり農園に家族で働いてるとの事。
彼女が10歳の頃からいるらしく、6年間も働いてるとの事でした。
同行した阿部曰く、彼女の淹れてくれたコーヒーはちゃんと味が引き出されていて美味しかったとの事。
そんな阿部が彼女に更に美味しく抽出する方法を教えたりしていました。
そして午後からは、もう一つの農園へ。
こちらは工場は中規模の大きさ。
でも後で分かったのですが、農園はかなり巨大でした。
元々普洱茶を生産していたのですが、やはり閑散期を埋めるために珈琲栽培を始めたとの事です。
オーナーの女性は元医師。
お母さんが茶葉生産をしていた所に珈琲を彼女が担当している様でした。
それにしても、中国の農村部は幸福感が高く感じます。
この豊かな環境の中で、動物や植物、更に美味しい空気に囲まれて生活していれば当然かも知れませんが、こうした人達が作るからここの珈琲のクオリティが世界から注目されるのかも知れません。
コーヒーチルドレンが入る2343では、過去に雲南省にある他の農園で生産された豆を使った事がありましたが、今回新たな生産者と繋がった事で、様々な展開が出来そうです。
2343は、Farm to Table(生産者から食卓へ)と言うキーワードを大切にしてきました。
生産者と直接会い、現場を見て確認をしたものを極力使う様にしてきています。
野菜や蕎麦粉、小麦粉、卵などは厚木近郊で生産者がいる事から、確認した物を使っていますが、さすがに珈琲生産が出来る地域では無い事から、今回の様に外国でも生産者を訪問出来たことは、とても良かったと思っています。
二日目の様子をダイジェスト版で公開しています
↓
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]]>ホテルからタクシーで向かったのですが、15分位走ったら直ぐに人の気配が無くなり、緑濃い山間部です。
ドンドンと山を登っていき、1時間程行った先に何故か検問所があります。
このあたりはミャンマーとの国境から10?も離れていないらしく、地域を出入りする人達を必ずチェックしているとの事。
それでも外国人が来る事自体が珍しいらしく、私達も1時間ほど足止めをくらいましたが、最後は『行って良し』との許可を貰い、更に山を上っていきました。
標高にして1600mから2000mに位置するあたりで突然、民家がチラホラと出てきたと思ったら、この地域は少数民族 ワ族のエリアとの事。
そのワ族の人達が普洱茶の閑散期を使って珈琲栽培を始めたら寒暖差のある気候によって、品質の高い豆を作る事が出来る様になったとの事でした。
本日伺った農園は、かなりの大規模農園で、広大な傾斜地に珈琲の木が多品種で植えられていたり、その豆を発酵、乾燥、洗浄、包装までを行う工場があったり。
普洱市政府がかなりバックアップしている様で、珈琲観光を進める様で、周辺にホテルを開発する計画まであるとの事でした。
阿部は自己紹介の為に持参したコーヒーを農園の方に試飲してもらいました。
自ら農園でコーヒーの実を採取体験もしてみたり。
私は初めて珈琲農園と言う物に来たのですが、珈琲豆を製品にするまでのプロセスは結構大変な事が分かりました。
まずコーヒーの実が緑から赤に熟すのを待って収穫します。
真っ赤に熟した実はとても美しく、これがコーヒーチェリーと呼ばれるものです。
そして収穫をするのですが、これがなんと農家さんが手で摘んでいくのです。
収穫をしている農家さんをインタビューしましたが、家族総出で一つずつ丁寧に摘んでいました。そして家族で仕事が出来る事は『幸せだよ』と言っていました。
次は収穫した実から、皮を取り除き中にある実を取り出します。
その実に付いてる表面の粘液を水洗いで除去します。
除去したら乾燥させます。
乾燥後は実の殻を取り除きます。
その後、再び豆をグレードごとに選別します。
これでやっと生豆と呼ばれる状態です。
ここから焙煎所まで出荷された後に焙煎を経て、やっと抽出が出来る珈琲豆となる訳です。
こんなに大変な工程を経てるのに、店頭では安い店では100gで数百円です。
その背景には、アフリカや南米などの貧困地域における低賃金労働がある訳です。
でも、私達はこの農園に来て、丁寧に栽培から精製までを行う農家さんや生産者に触れると、これは何とかしなきゃいけないと感じさせられました。
さて、私達はこれから何が出来るかを考えたいと思います。
初日の様子をダイジェスト版でまとめました
↓
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]]>実は、私はこれまでに中国の21省に行った事があったのですが、雲南省には行った事がありませんでした。
雲南省は風光明媚な所だという話は何度も聞かされて来ていたので、今回行ける事になったのはとても楽しみでした。
今回は、2343DEPARTMENT内に入っているコーヒーチルドレンの阿部と、中国の子会社KDL CHINAの狩谷も一緒です。
と言うのも、向かう目的が珈琲農園を訪問する事だからです。
雲南省にある普洱市に行くのですが、普洱と聞くとお茶を思い浮かべる方が殆どだと思います。
まさに、その普洱茶の産地なのですが、ここ数年は世界が注目する高品質珈琲豆の産地でもあるのです。
なんと、スターバックスコーヒーは自社農園を持っているほどです。
既に狩谷は昨年に一度事前調査に行っていて、今回は私と阿部が乗り込んで本格的な調査と言う流れです。
雲南省の中心地 昆明から小さな飛行機に乗り換えて景連空港まで移動してホテルに着いたのは、17時過ぎていました。
飛行機の機内から見た雲南省の景色で如何に高低差のある土地かが分かります。
ホテルにチェックインした後に中を少し回ってみたら最上階にジムやテラスがあるとの表記を見付けて、行ってみたら衝撃のジムを発見。
明日からの農園視察が楽しみになってきました。
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最近は、出版社の幻冬舎の名前を出した子会社が『自費出版しませんか』と言う営業がスゴイ多いなと思ったら、ネット書店で自費出版の幼児施設特集が増えてる気がします。
紙を使った出版業界は右肩下がりの業界ですから、こうした流れは仕方ないのかも知れませんが、幻冬舎は如何にも取材したかの様な形で書籍にしてきますから、そうした事情を知らない人は惑わされてしまう訳で、あまり良い事では無いなと思います。
メディアって、本来は媒体としてのポリシーがあって、フィルターを掛けるからこそ読むほうも『ここの出版社や新聞なら信頼できる』となる訳です。でも現代は、SNSに押されてメディアも大変な時代ですから、仕方ないのかも知れませんね。
幻冬舎の書籍は少しそんな見方をしておいた方が良いと思います。
そんな訳で、私達は幻冬舎の営業は全てスルーしてきました。
前回の出版が2016年ですから、ここまでの8年間はとにかく色んな出版社から『本を出しませんか』と言う営業が来ました。
特に海外の出版社からのオファーは多く、本当に日比野設計と幼児の城の活動や理念に対して興味を持ち、『書籍を作りたい』と言う想いを持っている所を選別してきました。
その出版社が、建築やアート系に強いオーストラリアの出版社『images』でした。
彼らの提案は英語と中国語で出版すると言う事でした。
世界で英語を公用語や準公用語として使う国は54か国で、人口は21億人と言われています。
更に中国語を使う人は14億人と言われています。
合わせると35億人ですから、世界人口の約半分に達します。
実は世界における幼児教育の施設環境は、日本がトップクラスです。
私は世界で先進国を含めた22か国で教育施設を訪問して調査してきましたが、日本のレベルは世界で一番と言っても過言ではないと思っています。
その背景には、社会福祉法人や学校法人と言う特殊な法人があり、そこに国や自治体が補助金を出して整備してきた事や、良い教育の効果を高めるには環境整備が大切である事を認識する流れが広まった事が大きかった訳です。
そうした中で、私達が『本気で良い環境を作りたい』と言うクライアントとタッグを組んで作ってきた環境を世界中の人達に知ってもらう事が必ず、世界の幼児教育施設の環境向上に繋がると思ったのです。
以前より、言い続けてきている事ですが、私達は日本の小さな事務所です。
その小さな事務所が担当出来る設計数は、限られています。
折角お問い合わせを頂いた方でも、お引き受けできなかったプロジェクトに対してでも、一助になる情報提供をしたいと言う想いを常に思ってきたからこそ、過去に出版を重ねて来たり、こうしたブログ等での発信を続けてきました。
そして、それは沢山の教育関係者に見て頂いたり、設計や建築関係者にも見て頂けました。
だから次のステップは、もっと多くの方に幼児教育施設の環境について考えて欲しいのです。
『それなら日本語版を出してほしい』そんな声も頂き始めております。
これについては、春までには特別に日本語訳をご用意する段取りを進めております。
でも、『日本語訳が出るまで購入を待てない』と言う方には吉報です。
アマゾンが予約を開始しました。
正式な発売日は4/27となっていますが、待ちきれない方は是非ご予約下さい。
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最近は、こうした日本の伝統行事が、食中毒を恐れるあまりに少しずつなくなっていく傾向です。
でも、生まれ育つ国の文化や伝統行事を体験する事って、とても大切な事だと思います。
キッズスマイルラボは、基本的に子供たちがやりたいと思う事を形にしていく事を大切にしていて、色んな新しい事を挑戦していくのですが、同時にこうした伝統に触れてもらう事も大切にしています。
保育園キッズスマイルラボ(@KIDS_SMILE_LABO )の餅つき。
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) January 12, 2024
色んな新しい事もやるけど、日本の伝統行事や文化もやります。それも楽しくやる。
最高だよね。 pic.twitter.com/AlFBt6NKIn
それも、押し付けるという事じゃなくて楽しくやってます。
私も少しだけ参加させてもらって一緒に楽しんじゃいました。
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と言うのも、8時半には中国から51名のデザイナー達が視察団として来社の予定です。
しかし、日本人でも同じ事が起きがちですが、大勢の集団は時間管理が難しくなりがちです。
今回も予想通り、予定時刻から30分遅れて到着でした。
元々時間が限られたスケジュールだったので、ここからはスケジュールを変更しての対応がスタートです。
最初は本社内の見学。
本社には2343DEPARTMENTで扱っているコーヒーチルドレンの焙煎所があるので、そんな所も見て貰ったり、設計室も見て貰ったり。
そして私の講義を出来るだけ要点のみに留めてコンパクト版に。
この後は急いでバスに乗って頂き本厚木駅前にあるラボへ移動。
皆さんは、大型バス二台で来ていたので、なかなか移動も大変です。
本厚木駅前のラボでは、保育園KIDS SMILE LABO(キッズスマイルラボ)を視察。
何故、この保育園があるのか。
この保育園はどういうコンセプトで作られているのか。
それを実現する為にはどんなディテールがあるのか。
こういう部分まで理解してもらう事で視察の意味は高まってくれると思います。
更に上階にある子会社KDLのオフィスと2343FOODLABOも見て貰い、今度は海老名の2343DEPARTMENTへ。
51名の着席なので、貸切にして頂いてランチを提供させて頂きました。
私達『日比野設計』は建築設計事務所ですが、同時にライフスタイルをデザインする会社でもあります。
別の言い方をするならば、人間の生活をより良くするためにデザインをしています。
だから食に関わり、教育や保育、福祉に関わり、地域貢献も行っていて、デザインとは本来そうあるべきだと考えています。
すなわち、エゴの為にあるのではなく、人の為にデザインはある。
視察団の人達は、日比野設計の取り組みに対して驚いている人達が多くいましたが、こうした事でインスパイアを受けてくれたり、次は私達がインスパイアを受けたりしていけば、デザイナーは社会に対してはもっと貢献出来るし、社会はもっと良くなると信じています。
視察については、国内外問わず受けいれておりますので、ご希望の方はお問い合わせください
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今回も既存で完成していた建物を幼稚園として改修設計したプロジェクトです。
日本では圧倒的に新築が多いのですが、設計としては改修設計の方が新築以上にデザイン力やアイデアが求められたりします。
と言うのも、日本で改修工事と言うと壁紙や床を張り替えるだけとか、見た目だけを綺麗にする様な事が多いのですが、中国の場合は既存では建物の用途が違ったりします。
でも、既に決められた柱スパンや階高の中で必要な部屋を配置したり、幼稚園のコンセプトを反映したりする必要があります。
ただ図面を描くだけでなく、新たにウリをデザインする訳です。
難しい事なのですが、だから面白く、これが日本での設計に活かせたりもします。
中国ではドンドン面白い幼稚園が完成しています。
日本の方向けに中国の見学ツアーを開催したら、多くの学びを感じてもらえるはずなので、企画をしても良いかも知れません。
下北沢のこども園がオランダの建築サイトで紹介されています。
SDJ Nursery
— Archello (@Archello) January 6, 2024
by HIBINOSEKKEI https://t.co/Q2cuE79xr4 pic.twitter.com/4Oq7VX7ExP
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そして改めまして、新年あけましておめでとうございます。
元旦から暗いニュースに見舞われましたが、一昨日には羽田空港へ被災地へ物資輸送しようとした海保の航空機と旅客機が事故を起こし、ここでも人が亡くなられてしまったりして、一年のスタートとしてはかつて無いくらいのネガティヴな雰囲気です。
それでも毎日、時間は止まらずに過ぎて行く訳ですので、元気に動ける者としては私達に課せられた使命を一生懸命に全うしていこうと思っております。
今年も年明けは早朝の役員会からスタート。
そして9時からは設計チームが集まって新年顔合わせ。
それぞれが新年の抱負を述べていきました。
そして、今年も近くの神社へ新年祈願へ。
実は、羽田の事故が原因で取締役の鈴木が出先から帰京出来なくて、一人足りない祈願に。
でも、今回ばかりはどうにも出来なかったので、残念ではありますが集合写真も鈴木抜きで。
午後からは通常業務がスタートしました。
今年についてですが、いよいよコロナ渦が明け、少しずつ国内外の移動や往来が増えてきました。
既に、この後には海外からの視察団を受け入れたり、講義をする予定があったり、海外出張も控えていたりします。
『幼児の城』として幼稚園や保育園の設計活動はもちろんなのですが、『福祉研』としては老人ホームやデイサービスセンターなどの相談も増えております。
以前にも書いている事ですが、私が幼稚園や保育園の設計をする時に活かせる事は自らの幼少期における体験や経験な訳ですが、老人福祉施設については、少しずつ自らの年齢が老いてきた事で現実味が湧いてきています。
『もし自分が要介護なった時に、入りたい施設が全然ないじゃないか』と言う状況を目の当たりにして、本気で関わり始めています。
幼児施設の置かれている環境を変えるのに20年も掛かったのですから、老人福祉施設を変えるのも簡単ではない事は承知しています。
それでも、『変えなきゃ行けない』と強く心に思うのです。
こんな事を毎日、毎年、思い続けて色んな事に挑戦をしてきました。
自分達で保育園『KIDS SMILE LABO(キッズスマイルラボ)』を運営してみたり、レストラン『2343』を経営してみたり。
地域を盛り上げるために『イチゴマルシェ』を運営してみたり。
私達がやる事は、物事の本質にアプローチしようとする事から手間と時間が掛かります。
そして既存の商流や方法に立ち向かう事もあったりします。
そうすると、最初は色んな事を言う人が出てきてします。
でも、面倒な道でも粘り強く、時には3歩進んだのに2歩下がったりしても、1歩ずつ進んでいく事で理解者や伴走者が増えてきたりします。
理解者が増えていくと、その勢いは強くなります。
それが私達なりの主流を作る方法だと信じています。
今年も挑戦すべき相談が幾つか届いています。
私達が、その本質に関われるかどうかを一つの判断基準として、前に進むべき事だとしたら全力で取り組みたいと思っています。
今年も沢山の方と会い、沢山の方と感動を分かち合いたいと思いますので、2024年も日比野設計をよろしくお願いいたします。
米国の大手建築メディアArchitizerが、私達のプロジェクトをフィーチャープロジェクトにセレクトしています。
This nursery transforms learning into an adventure, featuring forest-like interiors with bumpy paths and varied elevations, creating a playful environment for discovery and growth.
— Architizer (@Architizer) January 4, 2024
Details: https://t.co/rBDUlWEi8I | 📍 Yamanashi, Japan pic.twitter.com/BJKl2ju0LF
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何人かのスタッフからはプレゼントを貰ったり、メッセージが届いたり。
わざわざ気を遣わせてしまったなと思うと申し訳ない気持ちになりますが、一年のこの日だけは甘えて受け取らせて貰っています。
世間は相変わらず新型コロナに感染した事で騒がしくなったり、そこに加えてインフルエンザも出てきたり。
イスラエルとパレスチナの報道も少しずつ減り、更にウクライナとロシアのニュースは殆ど見かけなくなり。
でも現地では相変わらず戦争によって多くの人が亡くなっていたり。
国内でも他殺、自殺、ハラスメントみたいなニュースが氾濫しています。
大谷翔平の巨額移籍報道は当人のキャラクターもあって明るいニュースかも知れませんが、一生掛かっても使いきれないほど報酬を貰う人がいる一方で、プロスポーツは食べる事すらままならない人の方が沢山いるのも現実です。
国内の企業経営者に話を聞くと社員が心の病を発病する事が増え、仕事が続く人が少ないなんて悩みを耳にする中で、
中国で政府の教育関係者に話を聞くと中学生では自殺者が増えているとの事。
中学校が夜の8時まで授業をやり、高校は夜の10時まで授業があるという競争と学歴社会による怖さを改めて知ったり、中国の少子化よりも更に台湾の少子化は深刻で、今や世界一低いの出生率になってしまったなんて話も知ったり。
報道されないだけで、どの国でも似たような事が起こっている事を感じます。
そんな時に見掛けた写真家 土門拳さんが撮影した昭和の子供達の写真。
子供達の表情がなんて素敵ななんだろう思うのです。
昭和と言っても昭和初期の戦時中の写真らしいので、情報が限られていた時代です。
すなわち、目の前にある事や起きている事が全て。
ネットであらゆる情報を事前に調べて知ってしまう現代と逆で、この頃の子供達は多くの事が初めて出会う事ばかりのはずです。
だから心がワクワクして、目がキラキラしてる。
そんな一瞬が切り取られた写真を本当に美しいと感じます。
報道って、比較的ネガティヴなニュースを更に誇張して行う傾向がある事から、ネット社会の現代はそうした情報に振り回されがちです。
特に生まれた時からインターネットと共に成長してきた世代は、実際に見聞きしていない事でもスマホの画面に流れてくる情報を真に受けてしまい、自らを揺れ動かされてしまったりする事を見かけたりもします。
新しい事で良い事も沢山あります。
でも古い事で良かった事も沢山あります。
だから私が未だに大切にしている事は、本物を見て触れる事。
私自身も多くの事をネットで情報を得る訳ですが、それでも心が動かされたら必ずソコに行くとか、それに触れる様にしています。
相変わらず多感で、興味の幅が広い事が幸いなのかも知れませんが、心身共に健康であるからこそ出来る事なんだと思っています。
そして、未だに新型コロナを患った記憶もなく、大病もせず、休みもなく出張続きでも体調を壊しにくい身体である事は、私を健康体で生み、心身共に豊かに育ててくれた両親へ感謝しかありません。
『無事これ名馬』なんて言葉が昔からありますが、これからも心と身体の健康は留意していく事で向き合うべきものと向き合えると信じています。
ちなみに今日は、誕生日の日でも今日は平日なので、三重県まで今年最後の日帰り出張に行ってきました。
新幹線の中から、とても美しい夕暮れを見れたので良い一日になりました。
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自宅は比較的自然豊かな地域にあるので、いつもこういう美しい風景に出会う事が出来ます。
今日は6時半頃から本社で現場が進すんでいるプロジェクトの内装をスタッフと打ち合わせから。
7時からは取締役会。
その後、中国を含めての会議や役員会など複数の会議を経て、設計室へ移動して明日にプレゼンが控えているプロジェクトの打ち合わせ。
それを終えたら急いで次の場所へ移動して撮影立ち合い。
グループ会社のKDL(@kdl_kanagawa )が内装設計、ロゴのリデザイン、パッケージデザインまでトータルディレションした厚木珈琲(@atsugicoffee )の新しい焙煎所。オーナーであり、厚木を盛り上げる同志の酒井君(@ryo3_ac )の情熱と才能を更にアゲル場所に。 pic.twitter.com/kyxAAeh4Jr
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) December 25, 2023
グループ会社のKDLがデザインのディレクションを担当しているコーヒー焙煎所がオープンしました。
撮影を終えたら、LABOに移動して別の会議。
更にキッズスマイルラボの子供たちにクリスマスプレゼントを買いに行き、戻ったらラッピング。
その頃には三階にサンタが来て、保育園に向かおうとしていました。
そして保育園にサンタが登場して大賑わい。
ランチを食べる間もなく、午後は二件の会議と打ち合わせ。
更に計画中のプロジェクトの図面についての打ち合わせ。
そうしているうちに次の来客があるとの事で秘書の増川が『二階に降りてください』と急かしてきました。
急いで名刺を持って二階の保育園に入ったら・・・・
保育園の空気がいつもと違う事を一瞬で感じたのですが、もう時すでに遅しです。
今年も見事に騙されて、サプライズの誕生日を子供たちと共に祝って頂きました。
保育園が開園してから三回目のサプライズですが、毎回クオリティの高さには感心させられます。
そして、保育士ってすごい能力を持ってるなとつくづく感じさせれる瞬間でした。
何度も言ってきていますが、世の中はもっと保育士の能力を評価すべきです。
近い将来には設計や飲食の仕事の多くはAIやロボット化されます。
でも、どうみても保育士の仕事はAIやロボットが出来るレベルじゃないのです。
そして世の中の企業は保育園を持つべきです。
福利厚生の費用をココに使うべきです。
そうしたら、若い人が育児出産をしながらの働きやすさにも繋がりますし、それは出生率も上がる可能性もあります。
あと、何より幸福度が上がります。
子供たちが身近にいる環境って、大人には必要なんです。
そんな事を本気で考えている人がいたら相談に乗りますから連絡をお待ちしています。
]]>今回は香港からの帰国になる事から、陸路で国境を越えます。
既に香港は中国に返還がされていても、一国二制度状態なので相変わらず香港と中国本土を行き来するにはパスポートや荷物の検査があるのです。
ちなみに香港や中国の富裕層が使うプライベートタクシーでは日本車のアルファードが人気です。
なので、こういう場所には沢山のアルファードが待機してたりします。
深圳と香港は陸路で1時間も掛からない事からとても便利で、今回も空いていたのであっという間に空港に着きました。
ちょうどクリスマスと言う事もあって、空港のゲート内ではクリスマスを祝って演奏がされていたり。
合唱がされていたり。
サンタクロースも歩いたいたりして、とても良い雰囲気でした。
旅の疲れをホッとさせてもらう一瞬になりました。
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朝食を済ませて直ぐに見学会会場である幼稚園に向かい、少しだけ建築の撮影を行いました。
こちらの幼稚園は完成したばかりで、まだ園児を迎え入れていません。
日本と違って、中国の入園シーズンは9月ですから本格的に児童数が増えるのはまだ先になりますが、逆に少数の子供たちを迎え入れて様々な調整が出来るので良いかもしれません。
会場設営は中国事務所のスタッフが勢ぞろいしてくれて、安心していたのですが
昼食も幼稚園が軽食を用意してくれていたのに、ちゃんと食べる暇もなく、あっという間に見学会参加者が来始めてしまう時間に。
予定より少し遅れて見学会スタートです。
最初は昨日と同じで、オーナーの挨拶から。
日比野設計中国の責任者である佐々木から建築概要説明。
その後に2グループに分かれて見学会スタートです。
昨日の園舎は7階建てに対して、ここも5階建てで規模もかなり大きい事から見学にも1時間半くらい掛かります。
外回りから、各階をゆっくり説明をしながら見学をしてもらいました。
二日目は私のレクチャーも開催。
そして今日は見学会後に座談会が開催されました。
園オーナー、幼稚園園長、大学教授二名に私が加わって、教育と環境についての話が展開されました。
中国は大きいので、様々な幼稚園があります。
その多くは公立幼稚園ではありますが、私達が関わるのは大半が私立幼稚園です。
その私立幼稚園の中でも、特に教育と環境の関係性を大切に考える所が私達に依頼をしてくれるので、こうした座談会でも素晴らしい話が皆さんから展開がされてとても良い時間でした。
中国での見学会は初めてでしたが、大きなトラブルもなく順調に終える事が出来ました。
事務所スタッフが事前から準備を重ねたことはもちろんですが、それぞれの幼稚園がとても協力的だった事も成功の要因です。
教育をより効果的にする為に私達の設計はあります。
そういう意味で、沢山の教育関係者や設計者に参加頂いた事はとても良い意味があったと感じます。
また、こういう機会が開催出来る様に、価値のある環境づくりに励みたいと思います。
この園舎見学ツアー、日本の園関係者でも希望があればツアーとして組む事が出来ます。
予算と時期にも寄りますが、大体10名から15名くらい集まれば出来るので、希望があればご連絡ください。
私達が関わる中国の幼稚園は、私立幼稚園で差別化を意識した幼稚園ばかりです。
そういう意味で、これからの日本の幼稚園が向き合うべきヒントが沢山あり参考になる事が多いはずです。
]]>初日の園舎は私達の事務所から車で15分から20分程度の場所なので便利です。
見学会初日は幼稚園オーナーの挨拶から。
続いて日比野設計中国の責任者である佐々木から建築概要説明。
その後に見学会を二班に分かれてのスタートです。
実は一日目は、二つの園が近くにある事から二か所を見学できます。
最初は7階建ての幼稚園で上階から順に下に降りて、園庭を見た後に次の園舎へ。
二つ目は2歳までを預かる保育園的な場所です。
どちらも既存建物を改修工事した事例なので、外観デザインは原則的に既存を活かしていて、園の印象を整えるためにエントランス回りだけ少し手を加えていたりします。
見学会の後は、質疑応答を受けて初日は終了です。
こういう時に質疑応答を受けていると、毎回聞かれるのは『どうやって実現しているのですか』と聞かれます。
この質問、日本でも聞かれる事なのですが答えは簡単です。
その事を本気で実現したいかと言う意思があるかどうかです。
本気で実現したければ、様々な事を探り、協議をして実現の道を探り、道を見付けられるからです。
でも大抵の人は途中で諦めてしまう。
とてもシンプルな事です。
これから急いで夕飯を取って、二日目の見学会会場である深圳に移動します。
]]>明日は広州市内、明後日には深圳市内で園舎見学会が開催される事に対する立ち合いと、同時にレクチャーと座談会も開催される予定です。
既に参加者は二日間の会場ともに予定数の40名を超えており、結構大変な事になる予感がしますが、それだけの方達に興味を持って頂いてる訳ですから教育施設のデザインと、子供の成育に対する環境の大切さを伝える場になる事に尽くしたいと思います。
それにしても広州空港から市内へ向かうタクシーは過去一番の高速タクシーでした。
メーターを見ると130kmは出てましたから(笑)
おかげで市内までは予定より早く着いたのですが、最後の最後で道に迷われてしまい、結局は予定時刻より遅れて到着と言うオチだったり。
夕方からはオフィスに行って少し打ち合わせ。
そういえば、日比野設計の近作や考え方などがまとめられた書籍がオーストラリアの出版社から出版される事になり、実物が届きました。
今回は日本語版はなく、英語版と中国語版の二種類になり、英語版は世界向けに中国語版は中国国内向けに流通されるようです。
中国では先行して今月末から購入が出来るとの事ですが、英語版の流通は2024年春になる予定だとそうです。
日本国内での購入はアマゾンや大手書店にて購入が出来る様になる予定です。
過去に様々な教育施設の書籍が出ていますが、ひいき目に見ても過去に類を見ない良い内容になっています。
是非ご期待ください。
ちなみに、この書籍はコロナ渦前から始動していたプロジェクトで、なんと四年間も時間が掛かりました。
海外の出版って、日本の様にトントンと行かないとは聞いていましたが、まさか四年も掛かるとは全く予想できず、途中に何度も『あの書籍の話はどうなったの?』みたいな状況に遭遇しました。
しかし、止まっている様でも実は進行していたようで、今回の報告となったので一安心です。
本の内容については改めて紹介をしたいと思いますので、少しお待ちください。
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正確には、社会福祉協議会の中にある保育部会広報委員会と言うグループからご依頼を頂いたので、参加者は14名ほどです。
なんか久しぶりに日本語で講義をしたのですが、自らの言葉で時間管理をしながら、参加者のリアクションを見て話すのは心地よいなと思いました。
やはり外国で講義を担当する時は、どうしても通訳者を入れる事が多くなります。
通訳者の方に取っても参加者により良く伝えるためには直訳ではなくて意訳をしていく必要がある事から大変な事なのですが、通訳者によって講義の成果は大きく左右されてしまいます。
だから自らの言葉で話せることは理想だと思います。
講義の後に質疑応答が行われたのですが、やはり多くの方が悩まれている事や不安に感じている事は共通しているなと感じます。
・建築工事の価格が上昇している事に対して本当にどれくらい予算が必要なのか
・工事期間はどれくらいかかるのか
・23区内の狭隘な敷地で敷地内で建て替えが難しい場合はどうしたら良いのか
私なりに回答をさせて頂きましたが、このブログを読まれている方にも同じ様になやまれている方も多いと思います。
特に、こうした事は常に時代の状況で変化しています。
工事価格や工事期間は、事前に良く把握することが大切になりますので、遠慮なくお問い合わせください。
2343DEPARTMENTやFOODLABOで限定のシュトーレンが予約受付開始しています。
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でも私は早朝出張の為に昨晩に帰宅。
そして6時半には羽田空港に。
そしたら美しい朝焼けを見る事が出来ました。
ここから一気に福岡空港まで飛んで、レンタカーで佐賀県内へ。
そして新たに着工する認定こども園の起工式に参加させて頂きました。
7000平米もある広い敷地です。
私達が関わらせて頂いてから三年半も掛かったのですが、理事長先生は『構想が動き始めてからは7年掛かった』と仰られていて、かなりの長い時間を要しての着工でした。
そういう意味では関係者の中では、まずはホッとした感じです。
それでも、ここから再び気持ちを入れなおして、一年後には素敵な園舎が出来る様にスタッフ一同で頑張りたいと思います。
帰りの福岡空港でも美しい夕焼けを見れて、何だか良い一日でした。
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そして、四年ぶりの箱根開催です。
会に先立って、年間業務報告会も開催されて、社員の一部と協力会社の方達に参加頂きました。
本当は社員全員参加して欲しいのですが、飲食や保育のチームはシフトや店舗営業がある事から参加できない人も沢山います。
更に海外のオフィスもさすがに全員参加は出来ないので、全社員の半分くらいが集まれた感じです。
それでも、コロナ渦で避けてきた宿泊や宴会を伴う形式が復活したのは良かったです。
業務報告会では各部署からの報告が行われたり。
設計でも、幼児施設チーム、福祉施設チーム、技術会社チーム、中国設計チーム、中国家具会社チームに、日本のKDLチーム。
ここに飲食チーム、保育チームと沢山のチームから報告がなされました。
社員でもお互いの業務全てを日常で把握するのは無理がある事から、こうした場で情報が共有された事はとても良い事だと思います。
お互いに初めて顔を合わせたなんて人も結構いました。
そして社員表彰も行われたり。
報告会の後は昭和な忘年会に突入。
若手による余興も行われたり。
スタッフの野上は特技の書道を生かした書を披露したり。
意外な才能を見せてくれるので関心しっぱなしでした。
最後に集合写真。
いつかは全社員が集まれる日が来る事が来たら良いなと願ってます。
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設計者の多くは住宅系の設計者との事、そこに大学で教えている先生がいたりした視察チームでした。
建築系メディアもいた事から、即席のインタビューも行われたのですが、
・設計事務所としてどうやって他社と違いを出すのか
・設計のコツ
・設計者としての経営手法
みたいな話を聞かれたので、私なりの考え方をお話しさせて頂きました。
私がこういう場で話すと多くの人が『それは簡単に出来ない』と言います。
でも『簡単に出来ない』事だから他者や他社はやらないし、やれないですし、そこにオンリーワンになれる可能性があると思います。
だからヒントは"多くの人が避けて通る様な事"にあると言えます。
そんな事ばかり事務所内でも言い続けているので、『無茶ぶりする人』として有名です(笑)
今年も残りわずかですが、レクチャーが二回控えております。
教育や保育と施設、福祉施設と言うテーマ以外にも、こんな話で良ければ、レクチャーをお引き受けしています。
興味のある方はご相談ください。
]]>多くの人が知っている企業です。
そして、企業としてのコンセプトも明確に打ち出していて、世界に発信をしています。
そんな企業でも、実は社食にまでコンセプトを統一出来ていなかったりする事に対して悩まれていたりします。
そこに私達が展開している2343と社食の関係性に興味を持って頂けていました。
2343は日比野設計の一部です。
私達は単なる設計事務所としてではなく、社会の一部であると言う認識です。
だから、イチゴマルシェの様な地域を盛り上げる事を行ったりしています。
ちなみにマルシェは目先の利益だけを考えたらやれる物ではありません。
手間と人件費が結構掛かるので、普通は自治体や自治体の外郭団体や観光協会の様な所が中心になったり、もしくは地域の商店会みたいな方達が中心になってやるのが一般的です。
税金や商店会の会費で経費を賄い、地域への人や購買に還元される事になれば良いからです。
そうした意味で私達の様な小さな企業が一日に7000人近くを集めるマルシェを運営しているのはかなり異例です。
でも、私達は地域に人を呼ぶ事で地域が盛り上げたいという一心でやり続けています。
日比野設計の事業は様々な形でリンクしています。
2343も地産地消を大切にしている事、更には農薬不使用の農家さんを応援している事。
すなわち、マルシェ同様に地域を盛り上げる事と繋がっています。
そして、レストランとして運営をしながらも、ここに社食機能も持っています。
一般的に世の中で社食と言うと300円から500円前後の食を提供するイメージだと思いますが、2343と社食の関係性は大きく違います。
地域の新鮮な野菜や農薬不使用の物を使い、ちゃんとした食事を出す為にはそんな価格では出来ないからです。
だから一般的な社食の2〜3倍くらい高い単価になります。
でも、ちゃんと利益を出している企業なら、これくらいの経費は出せるはずです。
社食を経費で処理できる範囲内でやろうとするから『そんな価格では無理』と言う話になっているだけです。
経費で落とせる額なんか超えたら、それは社員への報酬として考えれば良いのです。
数百円を上乗せするだけで、美味しくて健康的な食事が出せて社員の幸福度が上がる可能性があるのです。
既に複数の企業から社食に対する相談を受けている事からすれば、世の中の意識が少しずつ変わってきている事を感じます。
社食は企業ブランディングとしてとても大切です。
安さやボリュームをウリにした社食の時代では無いです。
働く人の健康を考え、幸福度を上げる毎日の食。
そんな事を真剣に考えた社食をやりたい方は是非ご相談ください。
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この賞は、下位賞に奨励賞があるのですが、今回の私達は上位賞にあたる文化賞を頂く事になりました。
今年は51作品がノミネートされ、上位賞の建築文化賞は2点。下位賞の建築文化奨励賞は5点と言う結果だった様です。
受賞式には、私が海外出張中だった事もあり伊佐地が代わりに出席してくれました。
会場の雰囲気。
更に中国の広州デザインウィークが主催する建築賞『IAF建築賞』では、認定こども園『ATG Kindergarten and Nursery』が受賞。
こちらも私が受賞式に行けなかった為に、佐々木と黄が代わりに出席してくれました。
受賞式は船上パーティーとして開催されたとの事で、華やかだった様です。
いずれにしても、こうして様々な所が評価頂ける事はとても嬉しく思います。
そして、こうしたプロジェクトを任せて頂けたお客様には改めて感謝をしたいと思います。
ありがとうございました。
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美しい朝の景色を見る事が出来ました。
今日は青島経由をしてから羽田に帰国をしました。
怒涛の海外続きでしたが、海外対応は少しだけ落ち着けそうです。
とは言っても、今月はまだあるのですが。
それでも、色んな国で色んな教育者や設計者と会い、コミュニケーションを取れる事は沢山の学びがありました。
置かれている状況の違いはあるものの、それぞれが色んな知恵を使い、努力をしていました。
中国の学生からは人生相談みたいなものまで受けたりもしました。
人って悩む事は日常的にあると思います。
でも、もし価値観の違いで、そのギャップを埋めようとする事で悩む必要はないと思います。
価値観の合う世界は必ずあると思いますし、究極は一人になる事を恐れなければ様々な負担から解放されるはずです。
逆に、様々な事を背負う覚悟があるなら、背負う事で沢山の事に触れていく機会が増えるはずです。
思考の仕方一つで、人生は変わる。
面白いですね。
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こう言うの大好きです。
カッコよく言えば『マルシェ』なのですが、そんな洒落た言葉で言うよりも生きる力が漲っていました。
トラックに大量のジャガイモを積んできてそのまま売っている人。
肉をその場で捌いている人。
沢山の穀物や香辛料。
中国って、日本以上に宅配文化になっていて、ボールペン一つでもネットで画像と文章を見て注文。
数分後には自宅などに届くと言うのが日常です。
そんな中でも、こうしてリアルな場所がある。
人と会って会話をして、物を見て、触れて買う。
ここに沢山の人が朝から集まってきている。
面白いですよね。
私は、こうしたリアルな物を見るとなんだか安心します。
世の中には、偽物や嘘が溢れています。
食品なんて、代替え肉が少しずつ増えてきていますよね。
代替え肉って、植物性タンパク質で作るからサスティナブルみたいな言い方をしますが、結局は偽物なんです。
人間が適正な食物連鎖の中で、食料を消費していたら過剰な家畜生産にはならないし、家畜生産によるCO2排出過多にもならない。
もちろん菜食主義者に対する事は別の意味で対応は出来ますから、代替え肉って未来的に意味のある事なんだろうかと常に疑問を持っています。
だから、こうして食肉も見る人によってはグロテスクかも知れませんが、ある意味ではこうした物を人間は食してきたんだと言う現実を知る機会にもなる訳です。
そして、こうした現場を見ると大切にしていくべき事なんだと感じる事が出来ます。
だから、ネットと宅配が主流になってもリアルな市場は残ってほしいなと思うのです。
ホテルに戻って部屋からの風景。
瀋陽って中国の地方とは言え、人口800万人を超える巨大都市です。
人口で言うと日本の横浜と川崎を足してもそれを上回る規模です。
今日は、ここにある瀋陽建築大学から招待をされて建築学生に向けた講義を担当してきました。
ホテルから車で15分くらいの場所にある学校に着くと、その大きさに驚かされます。
工科大学みたいな言い方をする理系全般の大学なら分かりますが、建築大学と言うかなり絞り込んだ大学なのに2万人の学生がいるんです。
そして中国の大学は構内に多くの学生が寝泊まりする寮があるので、単身者マンションみたいなのが林立しています。
寮費は年間で2万円くらいで生活できるらしいです。
だから、言い換えると学内は2万人の街。
そこには様々な生活に必要な店が並んでいました。
スケールが大きいです。
下の写真は学生食堂。
この規模が四層にわたってあるのですが、更に驚いたのはこの四層規模が四棟あるとの事。
二万人恐るべしです。
池は凍っていました。
私が『氷に乗っても良い?』と聞いたら『今乗ったら落ちるよ』と言われたので断念。
1月から2月になると氷が厚くなり、乗れるそうです。
学内はポスターが貼られていました。
私の名前が『日比野』だけで終わっています(笑)
担当者から『間違えました。ごめんなさい!』って謝られたり。
午前中は教授陣との会議に参加。
先生たちから幼稚園や学校設計に対するいろんな質問を受けたり。
皆さん結構真剣なので、こっちも面白いです。
そして午後はメインの学生向けレクチャー。
結構な人数が集まってくれました。
恐らく200名は超えていたと思います。
80分の講義と10分の質疑応答を終えた後に、沢山の方からSNSにメッセージが届きました。
なかなか嬉しいメッセージだったので、その一部を紹介します
日本語で書いてきた学生もいれば翻訳ツールで書いてきた人もいるので、少し変な日本語なのは気にしないでください。
1人目
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日比野拓さん、こんにちは!
あなたの講義を聞いてとても光栄です。過度な保護に対する考えは、幼い頃、山に登って野ウサギを捕まえたり、川に降りて魚を触ったり、土の山で汚く遊んで家に帰って母に叱られた場面を思い出しました。私は多くの講義を聞きました。多くの建築家のスピーチは自分のために宣伝しているようで、あなたは実際に問題を議論して、とても感動しました。
2人目
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日比野先生、こんにちは!私はちょうどあなたの講義を聴き終えた瀋陽建築大学の2年生の建築学の学生で、ちょうどあなたの講義を聴き終えた私は非常に多くの収穫を感じた、非常に感謝します!
3人目
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日比野拓さんこんにちは、私は瀋陽建築大学の大学2年生の学生ですが、本当に光栄です今日もあなたの共有を聞いて、今日の午後のこの短い1時間余りで、私は無数の新鮮な知識が私の頭の中に流れ込んでいる感じがします、これは私が思わずあなたと共有することができました!あなたの子供への愛情と子供のデザインに対する独特な見解は本当にとても啓発されて、これまでのデザインでは“デザイナーの目の合理的、美観”だけを気にして、使用者の本当の考えや訴えを無視していることに気づきました。私は大学1年生の時に子供をテーマにしたコンペティションに参加していたので、デザイン案を出す際には、子供たちに私が作った作品の中で遊んでもらいたいと思っていましたが、いつもゲームを設計してどのようにプレイすべきかを決めていましたが、子供自身が創造性を持っていることを無視していました。彼らに白紙を与えるだけで自分で遊び方を作ることができるので、私は自分が面白いと思っているゲームをデザインするのではなく、子供たちをどうやって引きつけるかに重点を置いていました。だから本当にありがとうございます。私は啓発されながら自分の不足を認識した。私は来学期の幼稚園設計で自分を突破して、優秀なデザインを作ると信じています!
あなたがスピーチをしている間に観察しましたが、あなたが暇になると写真を撮るのが好きで、PPTにも日常生活で撮った面白い瞬間がたくさんあります。本当に可愛くて、生活を愛するあなたの態度にも感動しました。最近は学業のストレスでずっと気分が悪くて、今日の午後あなたに癒されました!また、私に注意してくれてありがとうございます。夢を追う中で苦しい日も生活を愛することを忘れないでください!本当にありがとうございます。愛してるよ。
---------------------------------
最後に「愛してるよ」って書いてきたのはゴッツイ男子学生(笑)
たった一つのメッセージを貰えるだけで、レクチャーを担当して良かったなと思えます。
何だか心が温かくなる交流が出来た気がします。
]]>
まずは羽田から上海へ。
コロナ前から来ていなかったので、三年半ぶりくらいでしょうか。
上海には浦東空港と虹橋空港があるのですが、今回は虹橋空港です。
いつのまにか新しい飲食ゾーンが出来ていました。
でも、まだオープンしていない店舗も結構あり、まだまだコロナ渦から明けきってない事も感じさせられます。
そして開店している店舗の一つは香港系レストランだったのですが、メニューの中に出前一丁が(笑)
香港では出前一丁が人気らしいのですが、日本人的にはレストランで出てくるのは大分違和感です。
興味本位で頼んでみようかなとも思ったのですが、最後には踏み切る勇気が足りませんでした。
なので、別の香港系レストランでワンタン麺に。
これは安定の味なので安心です。
ここから国内線で、遙寧省の瀋陽に。
遙寧省は、吉林省、黒竜江省と並んで中国の東北三県と言われる一つの場所にあります。
戦時中、戦後に日本とは様々な歴史がある所で、そうした背景を感じる事が出来る都市です。
瀋陽空港に着いたのは夕飯時だったので、今回の招待者と共に地元の串焼きレストランへ。
中国に行くと、大抵は接待用中華レストランみたいな所に連れていかれてしまうので、なかなかこういう場所に来ることが出来ませんので、貴重な機会でした。
そして味も意外に美味しかったです。
炭火焼って、凄いですね。
ホテルに着いたのは22時頃だったのですが、偶然にもホテル近くに知人が事務所を開いている事を知り、そこから急遽会う事に。
こちらも四年か五年ぶりの再会だったので、現状をお互いに共有して一日を終えました。
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今日は恐ろしいスケジュールが組まれていたので書き出してみます。
7:00 取締役会
7:30 役員会
8:00 業務連絡会
8:30 現場確認
12:00 グループ会社の業務報告会議(1)
13:00 保育園キッズスマイルラボ報告会
13:30 グループ会社の業務報告会議(2)
14:30 設計案件打ち合わせ
15:30 見学会打ち合わせ
16:30 設計チームのデザインレビュー
18:00 2343DEPARTMENT
書いてみると、隙間がなさそうですが同じ事務所内か、厚木や海老名市内での移動です。
下の写真は10時に行った現場の写真。
厚木市内で新しく開設されるコーヒーの焙煎所と店舗の設計をグループ会社のKDLが担当しています。
結構面白い事やってますのでインスタグラムをフォローしてみてください。
↓
で、書き出すと『大変そう!』って思われると思うのですが、海外での移動に比べたら全然大した事は無いのです。
こういうパターンの時に一番大変なのは頭を切り替える事です。
項目で書き換えてみるとこんな感じです。
経営の事
↓
業務の事
↓
店舗設計やグラフィックデザインの事
↓
保育の事
↓
店舗設計やグラフィックデザインの事
↓
福祉施設設計の事
↓
見学会の事
↓
幼児施設の事
↓
飲食の事
数字で考える時、効率で考える時、アート的に考える時、技術的に考える時みたいに使う脳が少しずつ異なる訳です。
自分の中にスイッチみたいなのがあって、切り替えながらやっています。
でも、私一人ではとても出来ないので秘書やサポートしてくれる人達がいるので実際には成立しているので、感謝ですね。
そういえば、本社に新しい焙煎マシンが設置されました。
焙煎士の阿部(コーヒーチルドレン)が、更に精度高く質の良い豆を焙煎して、2343DEPARTMENTや2343FOODLABOで提供しています。
店舗に合わせたオリジナルの焙煎や、ご自宅や贈答用に豆の購入も出来ますので是非お問い合わせください。
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朝食はホテルの部屋で簡単に取って、迎えの車がある場所へ。
途中、この街並みの朝も素敵な風景でした。
やっぱり私は夜よりも朝の方が好きです。
そして今日は、昨日のフォーラム関係者と共に一つの公立小中一貫校を見学です。
小学三年から3Dプリンタを使ってるそうでした。
そして作った建築模型が下の写真。
噓でしょ? ってレベルです。
小学生がこんなの作っちゃうの?
もう末恐ろしいです。
見学の後は意見交換会にも参加してきました。
中国の教育関係者は皆さん、ちゃんと研究をされていたりしてとても知的で理論的です。
そして人としての温もりもある。
一人ひとりと話していると『こういう先生に若い時に接すると成長するだろうな』と思わされます。
私は学校建築の専門家としての意見を求められたので、思った事や感じたことをお話しさせて頂きました。
すでに中国で小中一貫校の建築に関わらせて頂きましたが、改めてこんな方達と学校を一緒に作れたら楽しいだろうなと思いました。
私は帰国のフライトがある為に中座して急いで香港との国境へ。
国境を越えてタクシーに乗り、一路空港へ。
かなりギリギリの行程でしたが、無事に日本に帰国しております。
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でもホテルは朝食開始が6:30から。空港行きのバスは6:45に出発と言う殆どの人が朝食を諦める様なスケジュールを組んできました。
でも私は朝食を大事にしているので、一番にレストランに入って高速でサラダからヨーグルト、パンとコーヒーを摂取してバスに飛び乗りました。
ここから普段利用しているフェリーで深圳に向かおうとしたのですが、いつもは空港から出ずにフェリーに乗っていましたが、今回の様に一度空港を出て利用するのは初めてです。
でも空港に行くとどこにもフェリー乗り場へ誘導するサインが見当たりません。
空港スタッフに『フェリー乗り場はどこ?』と聞いても『知らない』『そんなの無い』と言われます。
何人かに聞いて分かったのは、空港を出てしまうと乗れないらしいのです。
今日もギリギリの予定を組んでいた事から『フェリーに乗れないと間に合うのか?』と言うパニックに(笑)
するとそうした私を『獲物発見』と言わんばかりに広東語で営業をかけてくるベテラン女性に遭遇。
どうやら深圳行きの乗り合いワゴンの営業でした。
すぐに出発するとの事だったので、誘いに乗ってチケットを買い結果的には何とか深圳に到着。
ここでスタッフの佐々木と黄と合流して今日のイベント会場へ。
今日は、政府関係者や教育研究者たちが集まる教育フォーラムの様なイベントに招待されての講演でした。
講演を終えてホッとしたときに『前日はマレーシアやシンガポールにいたんだな』と思い、世界は意外に狭いななんて思ったり。
スタッフ達と夕飯を取って、滞在先のホテルへ。
ホテルは古い街並みの一角にあり、この古い街並みが中国の昔のままが残っていて、通りで皆が麻雀やトランプをやって盛り上がっていたりしてタイムスリップした様な雰囲気で素敵でした。
明日も早いので今日は早く寝ます。
そういえば、記念品で頂いたカップに名前が印刷してあったのですが、微妙に間違っていました(笑)
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実はここから帰宅ではなくて成田へ移動です。
14時に羽田に着き、成田を18時発の便で再び出張です。
フィンランド空港のチェックインカウンター前にサンタクロースが座って記者会見をしていました(笑)
『フィンランドからフィンランド航空を使って来日しました』と言う取材らしいのですが、サンタクロースはトナカイとソリで飛んでくるはずなので、明らかに設定ミスですよね。
そんな事を思いながら、出発前に成田でラーメンを。
今度は香港に向かいます。
そして香港には23時過ぎ到着して、これ以上の移動が出来ない事から空港近くのホテルで今日は滞在します。
このスケジュールを組んだ時は本当に上手く行けるかはギリギリかも。
フライトの遅延や成田までの道で事故渋滞などが発生したらアウトと言う中で奇跡に順調に移動出来たのは運が良かったです。
明日も朝から移動です。
]]>実はシンガポールは元々マレーシアと一体でした。
そんな事から民族構成も言語も共通して、往来も容易です。
マレーシアのジョホールバルとは陸続きで行ける事から知人であるジェシイの幼稚園を訪ねてきました。
小さな幼稚園なのですが、ご両親がスタートして現在は知人である娘さんと家族で経営をされています。
下の写真の右側がジェシイ。
モンテッソーリを中心に据えた教育は、子供たちを主体にした素晴らしい教育をされていました。
園舎はかなり古いのですが、こういう幼稚園を目の当たりにすると『究極は園舎無しでもよい教育は出来る』といつも感じてしまいます。
園庭は南国らしく青々と、バナナやフルーツの木々が生えていました。
でも良い園舎があれば、その教育の効果を更に高める事も出来ると私たちは信じているからこそ、建築を学ぶことと同時に教育も学ぶさまにしているのです。
ジェシイはこの後に、車で40分くらい走ったところにある熱帯雨林に連れて行ってくれました。そしてそこにはとても素敵な幼稚園があったのです。
オーナーがちゃんと哲学を持っていて、自然を生かしながら自然と共にある環境を作り、その中で子供たちの心と身体を育むというストーリーなのです。
建築は手づくりなので相当荒っぽいのですが、そんな事よりも自然を生かした環境のすばらしさに圧倒されて感動の連続でした。
その幼稚園は簡単な動画にして投稿してあるので下をご覧ください。
マレーシアのジャングルにある幼稚園が素敵だったので。 pic.twitter.com/GbG7fGNNZE
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) December 5, 2023
そして、その時にスコールがあったのですが、スコール嫌いの私が初めて『スコールって美しい』と感動しました。
熱帯雨林に降る雨って、意味があるんだな。
気温が高い時が続くと上昇した水分が雲を作り雨を降らす。
それは葉を揺らし、キラキラと輝かせながら周囲の音を一気に掻き消す。
シーンとした中で降り続く雨は、屋根を伝って地面に流れおちていく。
暫くして森を潤すと雨は止み、先ほどまで静かになっていた鳥や動物達が再び動き出す。
そんな様子も簡単な動画にしてあるのでご覧ください。
今までスコールは嫌でしたが、マレーシアのレインフォレストで初めてスコールが美しいと感じました。
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) November 30, 2023
ポツポツと降り始め、少しずつ雨量が増え、屋根からは大量の雨が流れ落ち、川の様に地面を流れていく。雨は葉を揺らし、光らせながら森に潤いを与える。暫くして雨が上がると再び鳥や動物が動き出す pic.twitter.com/QwTvTsRSJe
最後にはマレーシアで客人を持て成すときにふるまわれる蟹をご馳走になり、私達は深夜発のフライトの為に空港へ向かいました。
ジェシイのおかげで、とても良い経験をさせて頂きました。
ここからマニラでトランジットをして羽田へ帰国します。
]]>
会場には12時頃に入りました。
全体の雰囲気です。
過去のイベントと殆ど同じ構成でした。
広々とした場所にエアテントの様な物が点在して、それぞれが建築カテゴリーごとのプレゼン会場になっています。
私たちは下の写真にある9番会場でした。
午後一番でテクニカルチェックがあり、私達の順番は14番目の最後です。
恐らく今回のノミネートされた建築の中では一番小さいのですが精一杯のプレゼンをしてきました。
プレゼンの後、二時間後にはメイン会場にて今日プレゼンが行われたカテゴリー全ての勝者が発表されたのですが、私達は残念ながら選出されませんでした。
下の写真は発表が行われたメイン会場。
2019年の時はココで私達のプロジェクトがコールされて歓喜した事を強く覚えています。
余談ですが、ノミネートされた建築『認定こども園ウブントゥ富士の森』は同じ時に日本では山梨県建築文化賞を受賞した為に表彰式が山梨県庁で行われ、社長の伊佐地が出席していました。
建築は視点が変わったり、審査員が変われば評価が変わります。
そういう中で、ウブントゥ富士の森はキッズデザイン賞やドイツのiF Designアワードなども受賞しており、今回のワールドアーキテクチャフェスティバルも最終選考に残っているのは優秀賞に該当するので実質四冠と言う事です。
会場入り口にあるボードには最終選考に残った全カテゴリーの全設計事務所の名前が書かれていました。
改めて素晴らしいプロジェクトに関わらせて頂いたことに感謝したいと思います。
]]>街中を歩いてると突然ジムにある様なバイクを裸で必死に漕いでいる人がいました。
少し歩くとラッフルズホテルに到着。
その美しい雰囲気と働いてる人たちの立ち居振る舞いに伝統と歴史を垣間見ました。
次はインディアンタウンへ。
シンガポールの民族構成は中華系74%、マレー14系%、インド9系%、その他3%と言う比率です。
そうした事からチャイナタウン同様にインド人のコミュニティが存在していて、インディアンタウンがあり、更にはヒンドゥー教寺院も点在していたりします。
それらの寺院は人に対して開放的で、寺院内で宗教的儀式をやりながら観光客などの部外者が普通に出入りして写真を撮ったりしていて、更には寺院の関係者も大して気にしていない雰囲気なのが、なんだか寛容さを表していて素敵でした。
最後に会場の下見がてらマリーナベイサンズへ行き、隣接のサイエンスアートミュージアムへ。
ここでは日本でも人気のチームラボが常設で展示を行っています。
日本では混雑して簡単に入れませんが、ここでは比較的簡単に入る事が出来ました。
改めて彼らの展開している事は表面だけを見るとデジタルアートなのですが、実際にはデジタルを駆使しながらアナログ的要素を組み込んだ展示になっています。
そこが人を引き付ける理由なんだと思います。
デジタルにアナログを掛け合わせてるから面白いんだよね。
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) November 28, 2023
これ、デジタルの遊び場を作る時には結構大事な事。 pic.twitter.com/cS26DVOv8a
私達も童心に帰って遊んでしまいました。
あとは会場確認をして、明日に備える為にホテルへ戻ります。
]]>今回の目的は英国の大手建築メディアが主催する建築の祭典『World Architecture Festival 2023』(ワールドアーキテクチュアフェスティバル2023)で毎年開催されている建築賞において、私たちのプロジェクトが学校建築部門で最終選考の14選にノミネートされた事により、現地で審査員にプレゼンテーションをする事になったからです。
このイベントには、過去2016年と2019年にも最終選考にノミネートされており、2019の時は最優秀に選出された過去があります。
とは言っても、世界中の学校建築プロジェクトが優秀な建築家達からノミネートされてくる訳で、最終選考に選出される事も簡単じゃありません。
なので、この段階でもかなり光栄な事なのですが、この『学校』と言うカテゴリーは私達が担当する幼稚園や保育園の規模から、巨大な大学まで含まれてきます。
そんなの比較出来るの?と思ってしまいますが、そんな事を私たちが言っても通じる訳が無いので、毎回この土俵で戦っています。
そのプレゼンテーションは明後日なので、今日はシンガポールの設計事務所を訪問してきました。
ホテルまで迎えに来てくれ、事務所に向かう途中に『シンガポールに来たらシンガポールらしい建築を見て欲しい』と言われ、高層の公営住宅に連れて行ってくれました。
地震や台風と言った自然現象が全くと言ってい良いほどない国らしく、そうした背景は建築において横にかかる力を勘案する必要が無くなり、建築構造へ大きな影響を与えています。まずメインの構造体が日本に比べてとにかく柱は細く、床や梁は薄いのです。
更には二つの建築をブリッジで繋ぐ様な時にもヒョイと言う感じで繋いでしまいます。
地震国日本の場合は、二つの建物において揺れがずれる時を想定する必要があるので、ブリッジの様な形で接続する場合は電車の連結部分の様に動きに対応する構造が求められたりします。
こうした事が、シンガポールの代名詞的な建築である『マリーナベイサンズ』の様な建築を実現するんだと知りました。
公営住宅の屋上テラスからの景色は圧巻。
エレベーターの押しボタンも圧巻でした。
見学を終えた後に事務所へ伺います。
事務所は集合住宅や商業施設が入居している複合ビルの一角にありました。
スタッフ数は総務的な人も含めて7名くらいの事務所です。
玄関入るとすぐに、こんな感じの打ち合わせスペースがあり、不思議と落ち着く空間になっていました。
訪問した際に色々と説明をしてくれたのですが、若いスタッフ達がとても前向きに、そして一生懸命にプロジェクトと向き合っている様子が見れて関心をしました。
シンガポールは550万人で、734km2と言う規模のコンパクトな国です。
人口数を例えるならば横浜市と川崎市を足したくらいの規模。
面積は東京都の面積(626km2)より少し大きいくらいです。
そんな事から『シンガポールだけでは建築設計の仕事は賄えない』と言っていました。
だから彼らは隣国のマレーシア、カンボジア、インドネシアと仕事の領域を広げていて、更に関心をさせられました。
事務所訪問の後にはシンガポールの伝統的な建築様式が見れる場所を少し案内頂き、ついでにローカルなレストランで夕飯までご馳走になってしまいました。
所長の年齢は私の一つ上ですが、在籍するスタッフは全員が20代ではないかと思うくらいに若い事務所でしたが、沢山の事を学ばせて頂きました。
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延べ床面積が86万平米と六本木ヒルズを上回るかなりの大規模再開発なのですが、30年の歳月がかかったとの事。
壮大なプロジェクトです。
これだけの建築をまとめるって、相当な労力です。
私達が普段関わる建築は数百平米から数千平米です。
過去に一番大きい建物でも37,000平米ですから、86万平米は途方も無い規模です。
これをまとめた建築チームには敬意を表したいくらいです。
でも、その上で残念だなと思う事があります。
まず最初に、このプロジェクトのデザインを担当したのはアメリカやイギリスの設計事務所なのです。
工事や申請用に詳細な図面を描いたのは日本の会社ではありますが、デザインコントロールは海外の事務所です。
日本にも優秀な設計事務所や建築家はいるのに、何で海外に頼るのか・・・・と残念な気持ちになります。
そして、もっと残念だなと思うのは大規模商業施設って、どこも同じだなと言う事。
もうこれ以上やりようが無いのだと思いますが、どこの再開発もやっている事は同じですよね。
ホテルやクリニックと併設。
もう少し大きければ住居棟を作ったり、レジデンスホテルを作ったり。
そして入居するテナントも大差がない。
大差がない上に、一番目立つテナントの一等地には海外ハイブランドやスタバが入ってくるので、更にどこでも同じ状態です。
高い認知度があって、高いテナント料を払える店舗って、そんなに無いですから仕方ないのでしょうが、こういった事が全国での統一感を出してしまっています。
名古屋であっても、大阪であっても、福岡、札幌も東京と大差無いのです。
東京は、もはや複雑性が都市の特徴となってきている以上、土地の事を開発に反映しにくいのは仕方ないと思います。
でも地方都市は、地方の色を出せるはずです。
この話って、厚木や海老名でも同じ事が言えます。
例えば『東京で人気の店が出店』と言うと野次馬的に最初は群がります。
逆に地域に良質の農作物があるのに、何故かオイシックスや生協の宅配を頼んじゃったり。
東京の真似をしている限りは東京を超える事は絶対に出来ないですが、東京が真似出来ない事を厚木や海老名は持っています。
街の開発をして、外部から人を呼びたいなら地域ならではのコンテンツを面白く見せていく事で実現するはずなのです。
そういえば、園舎設計をしていても同じ様な事がたまに起きます。
折角地方の素敵な環境を持たれているのに、『東京にある様な園舎を設計して欲しい』『こっちのお母さんたちは東京にある様な物に憧れるんだから』って言われる事があります。
分かる部分はありますが、それでも私は勿体ないなあと思うのです。
だって、東京の人が羨む様な環境も持っているんだから、それを生かしてこそのオンリーワンの園舎になるはずだからです。
建築設計をやる上で、私たちは常にこうした事を考えています。
何かあれば、いつでもご相談ください。
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毎日畑から直送で余計な流通が無い事から、新鮮な事に加えて、価格もかなりお得です。
以前に東京農大の野口先生が講座で「野菜は収穫した瞬間から栄養素はドンドン低下するから獲れたてが一番良い」と言っていましたが、この野菜はまさにソレです。
しかも毎日ちゃんと売れるので、野菜は入れ替わってます。
ちいさな事なのですが、こう言う事も私達が地産地消を大切にしている事の一つの理由です。
安全で安心な野菜を届けたり、調理する。
実は今の日本では結構大変です。
多くの飲食店でも理想と現実の間に挟まれています。
良い物を使えば、当然コストは上がります。
でもコストを上げると、人は安い方に流れやすくなります。
人が来ないと商売にならないですから、店は安さを追わざるを得なくなります。
でも、どんなに安さを競っても大きな組織を持つ所には適わないです。
そして、それをそのままにすると志のあるレストランや料理人が日本では生きていけなくなって、世の中にはチェーン店ばかりになってしまいます。
チェーン店には一定の役割があるので否定はしませんが、飲食の底上げをするには拘りを持った小さな店も必ず必要です。
だから私達は小さな事を一つずつ地道に取り組んでいます。
地域の農家さんと連携を取って、畑を見て、生産者の方と会話をして、お互いに持続可能である事の道へ挑戦を続けています。
だから皆さんが2343で野菜を買って頂いたり、食事を頂く事は、実は地域の農家さん達がこれからも良い野菜を作り続ける事に繋がっていきます。
今朝は昨日店に美味しそうなケール(@)と葉付にんじん(@)があったので購入をして自宅で収穫したレモンに小川さんのハチミツを加えたスムージーを作って朝食にしました。
とても美味しいので、是非お店に来て手に取ってみてください。
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狭い路地で、電線やパイプが頭の上を沢山渡されているのに、何故か心地よく感じました。
その時にふと思った事は古い街並みって美しいなと言う事。
そこには人が長く生活してきた証がある。
木陰の下にはテーブルや椅子があり
日当たりの良い場所に洗濯物を干す
設備が発達すると
人は自然を生かした生活をしなくなる
自然を知らない人は自然の価値を知らない
自然の価値を知らないから自然を大切にしない
だから人の生活は
自然と共にあるべきだと思うんです。
そして私達が設計する建築やインテリアの多くが常に自然を意識しているのもそんな所に理由があったりします。
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そういえば、以前に中国で『未来学校』と言うコンセプトの小中学校設計のコンペに招待をされて私達なりに解釈をした『未来学校』を提案した案が採用されて実際に37,000平米の学校が建設されました。
『未来』とテーマに付くと何をイメージするでしょうか。
多くの人はハイテクノロジーに満たされた様な環境を想像するのでは無いでしょうか。
ロボットが身近にいて、様々な物にAIが搭載されて、自動車や電車なども無人運転。
確かに、20年くらい前ならそんな話をしても『未来』として語っても良いと思います。
しかし、もはやそれらは現代です。
レストランでロボットが配膳をしたり、ホテルのフロントにもロボットがいてチェックイン対応をしたりしています。
企業のサポートセンターみたいな所に電話をしても一昔前は日本語がたどたどしい外国人が出ていたりしましたが、今はAIが電話口で対応してきたりします。
交通機関の自動運転だって見かける機会が増えてきました。
実は技術的には大抵の事が出来るので、世の中で標準化しない理由の多くはコストが現実的にならない部分があるだけです。
なので繰り返しになりますが、こういう話はもはや未来では無いのです。
だとしたら、未来とは何なのでしょうか。
まず、現代社会で大きな課題は持続可能性がある事が必要です。
そうでないと未来なんて描く事すら無駄になります。
しかし福祉施設の多くが抱える課題は、介護士不足だったり、地域によっては施設の定員に満たしていなかったり。
更には福祉施設がこれまでに受けてきた補助金が国の財政難で減額されて厳しい経営に直面しています。
すなわち、人もお金も足りなくて福祉施設そのものが継続出来るシステムになっていないのです。
そもそも、今の日本における福祉施設のシステムは1951年に制度化されたものです。
すなわち70年前の制度です。
その時に誰が今の少子高齢な人口状況を予測出来ていたでしょうか。
今の人口バランスは国として持続可能な状況ではありません。
だからこそ、人口バランスが悪いならば整える案が必要です。
更に国の財政難に振り回されない様なシステムも必要です。
これは完全に民間資金だけで設立したり運用したりするシステムが必要なのです。
それではどうやって具体的にやるのか。
こんなストーリーの中で、私達は介護する側、介護される側、更には高齢者と相性の良い人工的な組み合わせ、そして資金的なシステムにまで及んだ提案を作りました。
社会福祉のシステムに対して興味のある企業や社会福祉のイノベーションをしたい企業の方にとっては動き出す方向性が見えるはずです。
社会を変えたい方は是非お問い合わせ下さい。
私達も『この人となら社会を変えられる』と思う方と共有をしたいと思います。
詳細はココでは書けないので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
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コロナ渦になる前は、海外研修を二年目以降の全員がプレゼンをして許可が出れば好きな場所に好きな時期に行けると言う事をやっていたのですが、コロナ渦で全く身動きが出来なくなりました。
その間に色々と研修について考えたりしてきた訳ですが、いよいよ海外往来が出来る様になってきた中での最初はどうしようかなとなり、私達としては中国にオフィスもあり、プロジェクトも多数ある事から中国へ研修に同行させたいとなりました。
でも、日本人の中国に対する意識は日本で報道される内容がかなり偏重や情報操作されている事もあって実際とは異なる印象を持たれてしまっています。
今回の研修では『どんな事も自分の目と耳と身体で確かめる事の大切さ』を学んでもらう事を主眼に置きました。
ちなみに、どのスタッフを同行させるかと言う事は事前にこんな形で募集をかけました。
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中国特別視察希望者募集のお知らせ
コロナ禍も明けて、海外への渡航が行きやすくなりました。
その様な背景の中で、会社としてコロナ禍前の様に海外研修を再開するかを検討しましたが
昔と同じ事をしても面白くないなと思い、今回は渡航先と人数を限定して、より価値のある研修をしてみようとなりました。
そこで、今回は日比野設計中国を訪問するツアーを企画します。
コロナ禍の中でも、中国チームは様々な制限の中でも活動を続け、新オフィスを作り、複数のプロジェクトを完成してきました。
日本にいると中国に対する報道は実際とは異なるネガティヴな報道が多かったりしますが、実際に現地へ行くと全くそうした様相は無く、むしろかつての日本の様にエネルギーに溢れていて、勢いを感じる事が出来ます。
これは建築界においても同じで、不動産業界は多少のバブル状況が垣間見えても、世界の中では間違いなく新築の量と内容はナンバーワンであると言えます。
そうした意味から、建築を生業とする人は中国を知らずに語るべきでは無いと言える訳で、今年の日比野設計特別研修は中国は広州と深圳を訪問する事にしました。
以下に募集内容を記しますので、参加したい人は是非応募して下さい。
・渡航機関は11/1-11/4 (予定)※ビザ取得を行うので取得状況により変わる可能性あります。
・ツアー参加者を最大で4名までとします(4名以下の場合もあります)
・渡航費用は全額会社で負担します
・行程は現地3泊(広州2泊、深圳1泊)となる予定です。
・現地では日比野設計中国が設計担当した建築視察を中心に行います。
・自由時間もありますので、広州や深圳にある人気建築家作品も見れます。
・入社1年目の人でも当選する可能性があります。
・参加希望者は自由列記型で行きたい理由や情熱を記した物を提出して下さい。
・提出物や内容に制限はありません。
・応募の締め切りは10/11(水)23:59まで。
・提出先はWorkchatで日比野まで送ってください。
・提出を受けて、役員で選考を行った上で10/16までに参加者を決定します。
皆さんの応募を待っています。
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募集の結果、応募者は全部で7名。
中には入社一年目の者もいました。
そして、プレゼンを自由形式とした事がとても面白い結果になりました。
ラブレターの様に想いを書いてくる者。
建築のプレゼンの様にまとめてくる者。
プレゼンを携帯で見ると想定をして縦型でプレゼンしてくる者。
普通に文章だけを羅列してきている者もいたりもしました。
これを役員で審査をして点数を付けて、全員に審査結果を公開しました。
更に審査員がどこが評価して、評価されなかったのかと言う講評も全員の前でやりました。
とても思慮深くアプローチしてきた者から、意外なほどに軽くアプローチしてきた者までいたり。
これ、建築を作り上げる過程においても様々なプレゼンが必要で、各レベルでの説得や同意を得ることが必要な事にリンクするんです。
だからとても面白かったです。
恐らく、応募したものが一番学びがあったはずだし、応募しなかった者も何かしらの学びがあったはずです。
日比野設計って、こういう事までストーリーが求められていくので結構面倒くさい会社です。
でも、この面倒くささって、社会では時に付加価値になる事から必要なんだと思っています。
さて肝心の研修内容は深圳で一泊、広州で二泊の三泊四日でした。
日比野設計が設計監理担当したプロジェクトを何件も視察して建築を見ると同時に現地の教育を目の当たりにしたり、各都市の新市街的な部分と旧市街的な部分も見て回ったり。
新市街はもはや東京などの大都市と差が無い事、旧市街には中国らしい生活が残っていたり。
そして、そこにはかつての日本にもあった人間の温もりや人間らしい部分が沢山残っていたり。
彼らのリアクションも最初は緊張感がありましたが、帰るころには中国を楽しんでいる様に見えました。
そしてそこには日本と中国の間に上下関係なんか無くて、どちらも素晴らしい文化を持っている事を分かってもらえたと思います。
私たちがやれる事は建築設計や教育保育といった部分が中心ではありますが、同時に会社を通じて草の根的な文化交流にもなればと願っています。
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こうして海外からの来客が戻ってくるとコロナ禍が収まった事を実感します。
彼らはスタディツアーとしてスタッフ6名と共に来ているとの事。
お互いのプロジェクト説明をしたり、私達の保育園を見て頂いたりと交流をしました。
心のこもったお土産も頂いたり。
楽しかったです。
少しだけ動画が公開されています
↓
【日比野設計の秘密】シンガポールから設計事務所が来た https://t.co/qygBnzYB52 @YouTubeより
— Taku Hibino(HIBINOSEKKEI) 日比野設計+2343+KIDSSMILELABO (@youji_no_shiro) November 10, 2023
この後、急いで千葉へ。
新しく開園した認定こども園の開所式に参加させて頂きました。
平日にもかかわらず、地域の方達が沢山お越しになっていました。
開所式に先立って、リーダーの青木が園舎についての説明をさせて頂きました。
こういうの、とても良い事だと思います。
園舎って、沢山のこだわりが詰まっているのですが、説明しないと伝わらない事が沢山あります。
園長先生と私達で沢山打合せをして作り上げた物ですから、参加者の方達に少しだも伝わっていたら嬉しいです。
そして、感謝状を頂いた後に私も少しだけご挨拶をさせて頂きました。
敷地がかなり広い園で、国内で私達が関わった中でも五本の指に入るサイズです。
子供達と共に少しずつ育っていく環境になっていくと思いますので、これからが楽しみです。
会の終わりに、園長が私達の担当者を皆さんにとても褒めてくれながら紹介をしてくれました。
これはとても嬉しかったです。
そして、私達が更に前を向いて進める原動力になりました。
ありがとうございました。
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厚木に美味しい蕎麦屋さんがある事は知られていますが、厚木で蕎麦が栽培されている事を知っている人は殆ど居ません。
でも、事実です。
そして、その蕎麦は養蜂家であり農家の小川さんが私達専用の畑を用意して栽培をしてくれています。
何で日比野設計の為に蕎麦?と思われる方も多いと思いますが、これは私達のレストラン2343の為です。
2343の店舗『2343DEPARTMENT』では、蕎麦粉で作られるガレットを一番のウリにしている事から、ココで使われる事になります。
このストーリーは、小川さんが養蜂の為に蕎麦を栽培して蕎麦の花からハチミツを作ろうと言う事からでした。
でも、ハチミツが主目的だった事から蕎麦の実の使い道がありませんでした。
自前で蕎麦を打ったりはしていた様なのですが、それでも使い切れる訳でも無かった事の中で私達に相談を受けた時に、
私達が2343DEPARTMENTを開業する準備中だったタイミングで、ウリを何にするか考えていた時でした。
2343は地産地消やフードロス対策を大切にしてきた事から、この蕎麦の話から『あっ、ガレットをやろう』と言う事は簡単に繋がりました。
蕎麦屋をやる訳にはいかないけど、レストランとしてガレットなら地域貢献になるはず。
そんなストーリーが、今回の蕎麦収穫と繋がっています。
この後は脱穀製粉が行われて、来週にはキッチンに届く予定です。
だから来週末からは新そばのガレットになります。
季節を楽しむ感じでガレットを楽しんで頂ければと思いますので『新そばヌーヴォー』と名付けました。
11月17日解禁です。
そういえば、11月16日はボジョレーヌーヴォーも解禁日です。
と言う訳で、ワインショップのエノテカさんとコラボディナーをやる事にしました。
当日はエノテカのソムリエがワインを提供してくれます。
また、お料理は新そばを使ったスペシャルディナーになります。
一日限定、限定席数でのご案内となりますので、お早めに予約を頂ければと思います。
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以下、転載です。
↓
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食のインフラどう守る 「安くて当然」から脱却必須
岐路に立つ「食のインフラ」の給食業界
9月に給食運営のホーユー(広島)が事業を停止し、全国各地で給食がストップするなど波紋が広がった。1-10月の累計としては2年連続で増加し、過去5年で最多ペースとなった。
昨年以降、月2000品目を超える食品値上げに加え、調理スタッフなど人件費や光熱費などあらゆる運営コストが高騰し、小中学校を含む給食現場の経営を直撃した。2022年度の最終利益が判明した給食事業者374社のうち6割超が赤字や減益となったほか、1割超の企業では3年連続で赤字となるなど厳しい経営環境が露呈した。
また、回答が得られた20社の給食事業者のうち15%が、光熱費などのコスト上昇分を「全く価格転嫁できていない」と回答した。
「給食事業者」の倒産件数推移
学校給食は最安値で入札した業者と契約する一般入札の採用が多く、低価格競争が常態化している。
そのため、人件費や食材費を事前に高く見積もることが難しく、契約上の問題や保護者の抵抗から値上げも難しい。
中学校でも給食負担が1食200円前後と「安い給食」を維持するあまり、急激な物価高で市場からの退出を余儀なくされる中小給食事業者が増えている。
足元では、価格以外の面も考慮して給食業者を選定するプロポーザル方式の入札制度を検討する動きや、補助金投入でコスト高分を補填する自治体も出てきた。
一度ストップしてしまえば、子供たちのみならず社会に広く影響が出る食のインフラ維持のために、「安くて当然」の低価格競争から、利益が出せる弾力的な価格の設定といった制度改革が必要となっている
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この話、随分前から私は『明らかに不自然な安さであり、オカシイ』と言い続けていました。
ちなみに、一般的な外食も同じ話が言えます。
ただし、話の比較する土台として、大手業者と地元業者は同じ様に比較出来ないと言う事です。
大量に食材を仕入れて、同じ加工を機械で大量にやれば効率が上がる事から少なからずコストは下げれます。
でも地元業者では大量仕入れなんか出来ないし、加工だって人力でやるのが当たり前です。
更に、外国や人件費の安い所である程度加工された物を使って、最後に少しだけ調理行為して完成させている料理と、一から材料の下処理をして調理まで丁寧にやってる所でも同じ比較は出来ないし、レシピもゼロから作っている会社と、どこかと共有しているとか転用している様な会社でも比較は出来ないのです。
では何を持って比較すれば良いのかと言うと、食に何を求めているかと言う事によるのです。
味の良し悪しや食材の事などよりも、単に安さだけを求めるのか。
毎日口にする物なのだから、安全で安心である事を大切にするならば、無農薬や無添加みたいなを食材だけでなく調味料までこだわっている事を大切にする必要がありますよね。
そこの設定が曖昧で中途半端なまま、入札と言う形態で給食業者選定をしてしまうから落札したい業者は一生懸命に安さで入札をする。
その結果、現場は異常なコストダウンを求められてしまう。
でも、今の時代は理由もなく、異常なコストダウンなんか出来る訳無いのです。
私達が運営している保育園KIDS SMILE LABO(キッズスマイルラボ)の給食はKIDS SMILE LABO KITCHENと言うブランドで高品質の給食を提供しています。
更に日比野設計の社員用食事は2343が、地元の農薬不使用野菜を中心に拘りをもったレストランで提供する料理を出しています。
だから社食とは言え、会社が2343に一食分の払う金額は1200円もしています。
保育園の給食も、社員の食事も高いのですが、食べれば皆さんが納得してくれます。
特に他と比較をすれば、その差は明白です。
だから、消費者として気付くべきです。
安い食事には理由があると言う事。
その理由が真っ当なら継続されると思います。
でも真っ当な理由なくて、不思議な安さだとしたら、それは疑ってかかるべきです。
そして保育園の給食も本気で変わらなきゃいけない時代です。
子供が身体を育む大切な時期に摂取する食事ですから、食事には拘るべきですよね。
キッズスマイルラボの給食が気になる方は、是非給食付き見学プランが用意されているのでお越しください。
【保育園見学について】
https://e-ensha.com/works_visit_ksl/
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恐らく、昭和50年代より以前の人で多くの人は経験してると思います。
あと、チョークじゃなくて蝋石で描いたりもしました。
蝋石って何だ?と言う人も多いかも知れませんが、私も当時は何だか知りませんでした(笑)
で、今更調べてみると 【 ろう石は、蝋のような質感や光沢をもつ緻密な軟質岩の総称。ろう石は、蝋のような質感や光沢をもつ緻密な軟質岩の総称】とウィキぺディアに書かれていました。
天然石だったんですね。
そんな昔を思い出させてくれるイベントが本日、海老名で開催されました。
イチゴマルシェの会場としても使っている所なのですが、普段はタイムズの駐車場の所です。
そこを子供達がチョークを使って自由に落書きして良いと言う天国の様なイベントでした。
海老名にあるチョークスさんと言う会社が主催で、小田急電鉄さんが協賛、そして私達2343DEPARTMENTや、保育園KIDS SMILE LABO、KDLも協力社として参加させて頂いてきました。
KDLはチョークと親和性のあるワークショップとして段ボールを使ってオリジナルの黒板を作ろうと言うもの。
これが、結構な人気でした。
建築で使われる建材を種類別に分けて、子供達が好きな様に接着したりして飾っていくのですが、子供達は真剣そのもの。
子供って、既成概念に捕らわれないので生み出すものが個性に溢れていてアーティストそのものでした。
保育園KIDS SMILE LABOはカラーオイルを使ってオリジナルのカラーボトルを作るワークショップだったのですが、こちらは更に大盛況だったので、保育士のスキルが高い事を改めて確認する事になりました。
こういうイベントで、子供や親御さんたちと絡む事は普段の設計とは違う意味で色々と感じたり学ぶ事があります。
そして、子供の環境設計をする事に対して活かせる事が沢山あります。
設計と言う仕事は、設計だけを学べば良いと言う訳では無いのだと常に感じています。
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