バスキアと幼稚園設計

2週間ぶりに事務所に来たら、玄関に巨大なカボチャが・・・・

 

 

どうやら、いつも花の装飾をお願いしている黒田さんの仕業と判明。

ハロウィンの時期だと言う事を気づかされました(笑)

 

午前中には新規の打合せにお客様が来社頂き、夢と想いのある話を聞かせて頂きました。

 

スペインのグッゲンハイムビルバオ美術館には、小さいですがバスキアの絵が常設展示されていましたが、日本でちょうど『バスキア展』をやっている事を思い出して、夕方からは六本木の森アーツセンターギャラリーへ。

 

 

 

上の写真は、あの前澤さんのコレクション。

 

会場には、沢山の絵はもちろん、スケッチ等も展示されていて相当な充実感ある展示でした。

 

バスキアのアートって、力強さと繊細さが同居している感じがして素晴らしかったです。

 

 

 


ベルギーの幼稚園

朝にビルバオを経ち、昼過ぎにベルギーのブリュッセルに入りました。

これまでに世界18か国の幼稚園を見てきましたが、ベルギーはまだ来ていませんでした。

 

で、早速一か所目の所へ。

ベルギーでは95%以上が公立園らしく、ココは0〜2歳半までを預かる保育所的な施設です。

 

既存は修道院だった建物を改修して保育所とされたものです。

 

 

高低差があるのですが、上手く活かされていて、十分に明るく開放的な施設になっていました。

 

 

お庭の一部です。

 

 

元々生えていた樹木を残した様ですが、この美しい紅葉を見れば明らかに正解だったと思います。

 

 

屋根の上が遊び場になっているのですが、下の部屋に採光を取るために複雑な屋根形態になっています。

 

 

これを遊び場にしているのですが、園長先生と同行してくれた設計者にあえてこんな質問を投げかけました。

『これ、危なくない?』

 

すると設計者の答えは

『子どもだって怪我から学ぶからね。大丈夫だよ。』と。

『でも最初の頃は良く呼び出されたよ。こんなの危ないじゃないかって。』

『今は園長先生も味方してくれるからね。』

 

そして園長先生も

『私も同じ考えよ。子供は怪我をして学ぶことが沢山あるから。』

『親は心配するけどね』

 

との事でした。

私達が言い続けている事と全く同じでした。

どの国でも、過保護な環境に対して疑問を抱いている大人は多く、子供達にもっと自由に遊ばせてあげたいと言うのが本音です。

 

これを実現させるには、大人達子供達を信じて見守る意識を持つ事しかないと思っています。

 

そして、二つ目の園舎。

コチラは元工場を改修して保育園にされたもの。

 

 

空間としては、最初の施設も含めて良くデザインされているのですが床が木材だったら良かったのにと思います。

そんな事を設計者に投げかけたら彼らも『私達もそう思う。でもなかなかクライアントが認めてくれないんだよね』との事でした。

『みな、自宅では木の床を使うのになぁ』と残念そうでした。

 

ここまでは改修事例でしたが、三つ目は新築事例に。

 

 

そして中へ。

 

 

実は、ココはこれ以上の撮影がNGでした。

主体構造は鉄骨造なのですが、梁に木材が使われていて良かったです。

 

最後に、設計事務所へ。

 

 

彼らは最後にカミングアウトをしてきました。

『実は私達が幼稚園のプレゼンテーションをする時に貴方達の事務所の作品写真を沢山使わせてもらったよ』との事。

『だから君たちが私達の事例を見に来てくれたり、事務所に来てくれるのはとても光栄だよ』と。

 

私達の事例が使われるのは国内外問わず良く見る事なので、そんなに驚く事ではありませんが、思想までシェアされて子供達の環境がより良くなっていく事に繋がれば本望です。

 

彼らには是非日本に来て、実際の事例を見てくださいと伝えました。

 

最後は滞在予定のアントワープへ移動します。

 

滞在先はまた元修道院だった建物が改修されたもの。

 

 

雨がふっていて全景は見えにくかったのですが、とても綺麗に改修がされていました。

 

 

あっ、そういえば今日のランチはベルギー名物のフレンチフライでした(笑)

 


園舎設計で感動出来るか

中国出張、台風、そして受賞式と怒涛のスケジュールを終えて、ついにフリータイムを一日確保です。

 

そんな事で、今日はビルバオを一日歩く日に。

 

カラトラバの設計による橋。

 

 

実に繊細で美しい橋です。

日本の橋も建築設計者が関わる様になればもっと美しくなるはずです。

 

 

 

コチラは市内のホテル。

 

 

カラフルな色使いなのに、そこまで街並みを壊してない所が絶妙です。

 

再び、グッゲンハイムビルバオ。

今度は下から。

 

 

こういう美術館が街の雰囲気と勢いをガラッと変えてしまう力があるのはスゴイと思います。

 

リチャードセラの展示は相変わらずの迫力。

 

 

そしてランチは人気の店に一番で入り、おススメを一通りセレクト。

 

 

ローカルトマトの前菜。

 

 

やたら大きいトマトですが、硬めの食感が絶妙に美味しくて、『こんな簡単な料理でトマトって美味しかったっけ?』と感動。

この後、コロッケも出てきて美味しかったのですが、メインはシーフードパエリア。

 

 

そういえば、6月にマヨルカで食べた時もとても美味しかったのですが、ビルバオでも最高に美味しいパエリアを食べる事が出来ました。

 

こんなデザートまで。

 

 

食後も散歩を続け、地元にあるスペイン一部リーグ 所属のサッカーチームスタジアムも見たり。

 

 

サッカー専用スタジアムって初めて見ましたが、こんなに観客席とフィールドが近いなんてビックリしました。

これは楽しいでしょうね。

いつかサッカー専用スタジアムで見たいと言う意欲が湧いてきました。

 

 


スペインの遊具は街並みを意識している? そしてATM Nurseryが受賞。

スペインはビルバオに昼過ぎに到着しました。

前回の記録(コチラ)を調べると2013年10月23日に来ている様ですから、ほぼ6年ぶりです。

 

相変わらず美しい街です。

 

 

この穏やかな感じ、とても素敵です。

 

 

そして、グッゲンハイムビルバオ。

相変わらず聳え立っています。

 

 

街中に設置された遊具もちゃんと景観を意識して落ち着いた色調に。

 

 

こういう事は、とても大事な事だと思います。

子供達はカラフルな色が無いと楽しくないと言う事は無いのですから。

 

さて、夜になったのでメインイベントへ。

 

 

ARCHITECTURE MASTER PRIZE 2019において、私達が担当したATM Nurseryが受賞しました。

それの受賞式です。

 

 

スタッフの青木と共に記念の盾も頂きました。

 

 

この賞、以前はAMRICAN ARCHITECURE PRIZEと言う名前でニューヨークで受賞式が行われていたのですが、今年はビルバオで開催される事に。

 

世界中から建築家達が集まっていて、楽しい一日となりました。

 

 

当日の様子は以下のリンクから動画が見れます。

 

 


こどものデザイン視察の旅 スペイン・フランス編 【4日目】その2

今日は3回に分けて書く事になりそうです。

朝にオーベルジュを出て、バスクの風景の中ビルバオに向かいます。



車中からの風景は延々と美しい丘と草原と羊や馬たちです。

ビルバオに向かった目的はもちろんグッゲンハイム・ビルバオ・ミュージアム。
20年近く前の建物ですが、ようやく来る機会に恵まれました。



有名ですが、花で構成された犬が来訪者を出迎えてくれます。
建物の事は、20年近く前から再三に渡って様々な人が書いてきてますから割愛しますが、これだけの年月が過ぎても未だに古さを感じさせないデザインってある意味スゴイです。

古さを感じさせない所か今でも数年先を行ってる感があります。
美術館の様な建物だから成立している部分もありますが・・・

一応運河側のカットも。



圧巻でした。

この後は再び移動です。
今日は園舎視察は無いのですが、今日の宿も相当コンセプトが強い所へ向かいます。
園舎視察は無くても、前述の様に宿も食もデザインの一つとして捉えていますからこんな日も設定しています。

そして向かった先がコチラ。



この写真の真ん中あたりにポツンと見えている丘の上の建物がホテルです。
ちなみに今度はスペインのバスクになります。

実際に外観です。



実に趣のある建物です。
18世紀に馬小屋として使われていた建物をオーナーが買い取って、二年かけてリフォームをしたホテルです。

ここについた段階で、参加者は『ステキ!』やら『カワイイ!』の驚嘆です。
ただ、中に入ると更なる感動が。



なんとも素晴らしい統一感です。
圧倒的な重厚感と素材や小物に至るまで全くのブレがありません。

オーナー曰く、当時の残せる部分は残しつつ新たに加える部分についても素材に拘ったそうです。

今日の滞在者は私達だけで貸切。
そして、ここも各部屋すべてが違うデザインなので、お互いに部屋を見せ合いしました。

中でも一番ステキだったのがココ。



小さく開けられた窓から見え景色が、完全に絵画の様でした。

バスルームの雰囲気はコチラ。



洗面はコチラ。



それから最上階にはこんな屋根裏部屋まで。



全てが映画に出てきそうでした。
そして、ここのホテルがネット接続が無いのです。
部屋には電話もないですし、部屋の扉の鍵は昔ながらのタイプで鍵穴から部屋が見えてしまったりと徹底していました。

感動は書ききれないです。

この後更なるイベントが待ち受けているので、その3で。








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